最近昔のことばかり思い出すんだけど、昔々、食堂で働いていたときに客がおにぎりを注文したので握ったのだがごま塩を入れ過ぎたし米も多すぎたが、とりあえず出したところ大層喜んで、帰り際にこんな美味しいおにぎりは初めて食べたと言った。私は何も料理できんので美味いはずがないが、労務者風の作業着の父と幼子だったので、おそらくこの父親は過労で塩分が必要だったのだろうと思った。肉体労働者と高齢者のための食堂で、随分と変わった客が多かった。今は無い店。