2017年08月26日 20時55分
私の料理
タグ: 料理
正直に言って私の料理は、料理ができればモテるんじゃないか、という単純かつ不純極まりない理由から上達した。
ある朝のモコミチを見ていただきたい。この人は高いところから塩コショウしたり、オリーブオイルをどばどばかけたりするだけでキャーキャーと言われている。完成品は味の想像がつかないものが多いが、それは置いておこう。
要するに、手際よく料理が作れる男は格好いいのではないか。そしてそれが馴染みの深い、食べやすいものなら尚更では。そう論理的に考えた私は自らの思考力を褒め称えた。
それならば私だって、美味しい料理が作れれば気になるあの子に振り向いてもらえるはずだ。胃袋を見事掴み、好意を向けられてもいたしかたない。はたまた夜の試食会とあいなってもやむをえまい!
そんな妄想を膨らませ、あれやこれやとニヤニヤしながら作っていたころが一番楽しかった。私は一番の問題を見落としていたのだ。
そもそも、女性を部屋に招き、食事を共にするという行為そのものが非常に難易度の高いことである。ベルリンの壁もびっくりの強固で高い壁を越えなければならない。
いちおうはデートの経験もあったが、その後は一切の連絡がつかなくなるという悩ましい経歴を持った私だ。お家デートなどという、嘘をつかないという政治家並みに見え透いた下心を隠し通して、女人を誘うことができるわけなどない。
怪しげな笑みをにたにたと浮かべ、僕の部屋でお食事どうですか、などと言った日には阿鼻叫喚となることは目に見えている。翌日から謎の怪人、ハレンチ会食マンとしてその名を学内に轟かせることだろう。
そんな汚名を背負ってまで、食事に誘う度胸は私にはなかった。日の目を見なくともせめて人間でありたい。
こうして今日も私の料理は日の目を見ぬまま、自らの胃の腑に落ちていくのであった。
みそ(及び腰)
アリスさん
ここに至ってはもはやそれもありかもしれません。
そのホムパに参加させてほしいものです。
2017年08月26日 21時13分
つお
スイーツも作れるようになると女性とお近づきになりやすいよ!
2017年08月26日 22時15分
みそ(及び腰)
つおさん
私が手を出していないと思いますか?
2017年08月26日 22時20分
つお
抜かりない男よのぉ、おみそさんよ
いつかスイーツも披露してくれたまえ
2017年08月26日 22時31分
みそ(及び腰)
つおさん
自分のためにスイーツ作りは苦行過ぎます。河原で石を積む気持ちになりそうです。
2017年08月26日 22時36分