去年食べた後に保管していた夕張メロンの種から収穫まで育ててみた話です。
目的としてはメロンの育て方を学習する事が1番、あわよくば良いメロンができないかというガチャ的な要素が2番です。

ただの興味本位なので始める前から条件は悪いです。
①苗を育てる時期が遅すぎる。
②ダイソーの小さい鉢で育てた。
③この種がF2種である事。

種から苗を作り始めたのが6月中旬、育て方を間違いながらも何とか雌花が咲いて人工授粉したのが7月31日。

メロンを育てるにはルールがあり、色々と成長を操作しながら育てる必要がある。この部分がネットの記事や動画などをみてもあまり理解できずにいたが自分で育ててみるとそういう事かと発見の日々で面白かった。やっぱりまずやってみる事は大事だなと思う。

上記の通り小さい鉢だったので着果は1つずつ。というか雨続きの日に雌花が咲いてしまって偶然1つずつしか受粉しなかった。

こんな感じで実がなるのが面白い。

収穫まで週1の液肥､魚粉や苦土石灰を少し入れたりもした。

とにかく雨が多かった気がする…

収穫日の10日前くらいから水やりを減らしたり肥料をやめた。F2種の為病気にも弱く途中うどんこ病にかかりながらも何とか収穫日まで枯れさせずに育てることができた。

F2種の為どんな特性をもっているのか不明であり収穫日の目安も勘で当てるしかなかった。
こちらは画像の通り、全体的に黄色くなってきて香りがしてきたので収穫した。着果から約41日とすこし早かった気がする。

サイズは1.4kgと条件が悪い中育てた割には大きくなった。

切ってみると青肉メロンだった。夕張メロンはスパイシーカンタロープ(赤肉)とアールスフェボリット(青肉)のハイブリッドなので、片親の遺伝子が反映されたようだ。
香りよし！果肉の滑らかさよし！甘みほんのり！
甘みがないということは甘みを足せば良いと思い果肉を角切りにして凍らせた後に砂糖を足して牛乳を入れミキサーでメロンジュースにしたらそこそこ美味しかった。

次は1個目に比べて玉は小さいがネットの張りがよかった方。着果から約49日。

収穫してから数日間追熟させて切ってみた。

こちらは夕張メロンと見た目は同じような赤肉に。1個目と比べて大きさ、果肉の色が全然違うのもF2種といった所。
こちらも香りと果肉の滑らかさは良かったが、1個目よりさらに味がなく不味かった。味以外の出来栄えは良いだけに不思議な感覚だ。

こうして育て終わった今、メロンを育てる上で大切な事が少しわかった気がする。
来年は市販されている種もしくは苗をちゃんと購入し育ててみたいと思った。

最後に、F2種とはいわゆる親のクローンにはならない世代。つまり夕張メロンの種から育てても夕張メロンは出来ない。
夕張メロンができるのは2種類の品種を交配させて出来たF1種からだけだ。

詳しくはメンデルの法則で調べてみると面白いかもしれません。