今回の対談相手はこの方。発酵界の未来を背負って立ちそうな雰囲気を醸し出している、発酵界唯一の公認ゆるキャラ。お大豆ん氏です。
ゆるキャラデビューを直前に控えてちょっとナーバスになっていると噂のお大豆ん氏ですが、その胸中やいかに。

みそ：まずはゆるキャラデビュー決定おめでとうございます。

お大豆ん：ありがとうございます。並みいる先輩方に恥じぬよう、全力でもってゆるキャラの任を勤めあげたいと思います。

みそ：いやいや、ゆるキャラですからもっとゆる～くいっていいのですよ(笑)どっかの梨の妖精をご覧なさい。商業的に成功するにはあのくらいのゆるさでよいのです。たぶん。

お大豆ん：お梨様は私が最も尊敬するゆるキャラです。彼のようになれたらと思いますが小生はこれがどうしたものか、不器用で融通もきかないものでして。

みそ：それがお大豆ん氏の魅力だと思います。

お大豆ん：しかしゆるキャラとしては固すぎるのです。

みそ：まだ大豆ですからねえ。かと言って私ほどゆるくなっては、ボトルなしでは人様の前に姿もあらわせないし、自由に歩き回れもしない。

お大豆ん：バランスとは難しいものですね。固すぎても、ゆるすぎてもゆるキャラには向いていない。小生もいよいよ己の発酵先を決め、ゆるくならなければならないのでしょうか。

みそ：そう焦らずともいいと思いますよ。納豆ではあれとキャラがかぶってしまうし。ひとまずはお大豆ん氏の持ち前の心意気を全面に押し出すべきかと。
いくら体は固くても、あなたはゆるキャラになるのです。自分の性根を曲げてはゆるさもなにもないでしょう。とりあえずは、ありのままのお大豆ん氏でアピールしていく方向でいきましょう。

お大豆ん：ありのままの小生ですか。無駄に固いだけで、そのままでは食用にもなれませんよ。

みそ：特定の方向に特化しているのもある種のゆるさを生むでしょう。それ以外は苦手ということですからね。苦手なこと、というのもゆるさの一つの形ではないかと思います。

お大豆ん：とにかく心意気だけはあるぞ、とアピールしていけということでしょうか？

みそ：そういうことです。苦手な場面になったら、小生は不得手なものでして、とか言っておけばいいのです。あとは流れでお願いします。

お大豆ん：昔そんなことを言っていた八百長がありましたね(笑)わかりました、とにかくみそさんが仰るように、当たって砕けろ精神でいきたいと思います。

みそ：そんなこと言ったかなあ？まあいいか。あなたのその頑ななまでの心意気は立派なゆるさです。砕けてしまったらお大豆ん氏も味噌になりましょう。

お大豆ん：アフターフォローもばっちりですね。さすがみそさん。

みそ：お大豆ん氏は横文字が嫌いという設定でしたが、けっこう普通に使っていますね。設定を遵守しないというのもまたゆるさです。実はけっこう向いているのでは。

お大豆ん：あっ、しまった！お恥ずかしながら、実は小生はかなりのアメリカかぶれなのです。一番好きなバンドはビートルズです。

みそ：それはいいですね(笑)アメリカかぶれをさりげなく出していきましょう。

お大豆ん：なるほど、それもまたゆるさなのですね。ゆるキャラ、奥深し。