本物のみりんさんがいらっしゃるのに、それを差し置いて私が書いていいものかと緊張してしまいます。どうか、目を細めて、でも心は広くご覧下さい。

みりんさんは餅米に米麹を混ぜ、そこに焼酎などのアルコールを加えて発酵させることによって誕生します。餅米というのが、お姉さんである日本酒さんとの大きな違いですね。

みりんさんは和食にはかかせない、縁の下の力持ちです。肉や魚の臭い消し、料理にこくのある甘味を足したりと、普段の料理を一段グレードアップさせてくれます。
味噌汁に少しいれてもこくが出て美味しいですよ。つまり私とみりんさんは相性がいいということですね。ごめんなさい、そんな蔑むような目でみないでください。

ふくよかな香りに豊かな甘みが魅力的なみりんさんは、一歩引いた姿勢で料理を引き立てるまさに発酵界の大和撫子です。
私の見立てではおそらく紫陽花柄の浴衣がよく似合います。それを着て今度夏祭りにでも。
あっ、申し訳ありません。公私混同は避けるべきでしたね。

というわけで以上、僭越ながらみりんさんのご紹介を終えさせていただきます。おそらくこの後、偉い人からみっちり怒られます。