2017年08月21日 22時42分
発酵友人 その4 ヨーグルトさん
いつ書くべきか悩んでおりましたが、ほどよくお酒の入ったこんな夜がちょうどいいでしょう。
穢れのない白さが目に眩しいヨーグルトさんです。彼女の健康食品としての評価は、あらゆる健康を謳う食品が流行り廃れていくなかでも不動の地位を築いています。
もはや日本人の朝食にとって定番の1つでしょう。彼女がいない朝食なんて、花火のない夏のようなものです。
そんな発酵界のマドンナ的な存在である彼女と私は、ひょんなことからお付きあいをさせていただくことになりました。詳しい理由はご想像にお任せします。
私と彼女が会える機会はあまりありませんでしたが、まだ若かった私は彼女との逢瀬に胸をときめかせ、彼女と過ごすその瞬間瞬間を心に焼き付けていました。
私の他愛のない冗談に笑ってくれる彼女。
目が合うと恥ずかしがってすぐにそらす彼女。
触れあう液と液にはにかむ彼女。
そのすべてをこの心に覚えています。今も心から取り出して、眺められるくらいに鮮やかに。
あの日々がこれまでの私の発酵人生の中で、最も幸せだったと言いきれます。
しかし幸せとは長く続くものではありません。おそらく賞味期限よりもシビアな期限があります。
彼女が日本での発酵留学を終えて、故郷であるブルガリアに帰る日がやってきました。
私は終わりゆく何かを繋ぎ止めるために、必死になって言葉を紡ぎました。
なんとか手紙を書く。頑張ってラインだって覚える。電話は苦手だけど君とならいくらでもする。だから終わりなんてさみしいことを言わないでくれ。
私の言葉に彼女は微笑みながら首を降りました。それは何かを諦めた微笑みでした。
ただ一言だけ。
さようなら。
そう告げると小さな彼女は、やたらと大きな旅行カバンなどと一緒にコンベアに乗せられ運ばれていきました。
私はただ、彼女が大きな荷物に潰されず、故郷であるブルガリアに無事に着くことを祈ることしかできませんでした。
黒豆
切ない
会いたくて震える
2017年08月21日 22時51分
みそ(鳩胸)
ハピたんさん
太郎さんの溢れるリビドーには遠く及びません
2017年08月21日 22時51分
みそ(鳩胸)
黒豆さん
今でも彼女のことを思い出すと、会いたくて会いたくて発酵してしまいます。
2017年08月21日 22時53分
つお
みそさんのホエイ(意味深)
2017年08月21日 22時56分
みそ(鳩胸)
つおさん
私のホエイを受け止める覚悟ができたようですね。
2017年08月21日 23時14分
みそ(鳩胸)
いまさん
愛のない発酵なんて…
2017年08月21日 23時14分