2017年08月30日 22時08分
発酵食品の記録 8
これは昭和の話です。
当時、発光ダイオードが出回り話題になっていた頃、発酵業界でもこれに便乗しない手はないという話になりました。この業界にはなんにでも便乗したがるという悪い癖がありますね。
漢字を変えるだけでいけるじゃないか、というだじゃれ的な発想で、発酵ダイオードなるものを開発することにしたのです。
発酵ダイオードは、これで照らせばなんでも発酵、というよくわからないキャッチコピーで発売されました。形状は一見するとただのちょっと茶色い電球にしか見えないのですが、これにはとんでもなくすごい技術が使われていました。今ではさらに進化して、ゴメス式発酵ダイオードが主流になってきていることは皆さんもご存知でしょう。
このレベルの麹菌は作れないだろうとまで言われていた、奇跡の麹菌「kj46」。天才発酵学者ジョン=コージー博士が開発したこのkj46、読み方はコージー46歳。つまりコージー博士が46歳のときに開発した麹菌ということです。
これはあらゆる発酵食品に自我を芽生えさせ、念話的なもので全ての生物との対話を可能にするというとんでもないものでした。
このkj46を贅沢にもふんだんに練り込んだ電球が発酵ダイオードなのです。お値段は年末ジャンボの一等くらいだというから驚きです。
この発酵ダイオードで照らされながら発酵することによって、我々は自我を芽生えさせ、皆さんとの対話が可能になったのです。当時の熱気は今でも覚えています。
発酵新時代の幕開けとまで言われたあの日々。人々と私たちは対話することに夢中になりました。人々は物珍しさから、私たちは人間たちのことを深く理解したいという好奇心から、日夜も関係なく議論をかわしていたものです。
しかし、ここでひとつの問題が浮上してきました。
おや、長くなってきたので今日はこのあたりにしておきましょう。
みそ(鳩胸)
ハピたんさん
発酵業界では皆さんのあらゆる発明をお待ちしております。
2017年08月30日 22時12分