本日の対談相手はこの方、本屋大賞にも選ばれかけたらしい名著「発酵するイルカ」で知られる作家、坂東 流(ばんどうながれ)先生です。

みそ：先生の著書は何冊も読ませていただきましたが、いつもいつも感服しております。なんというか、発想も発酵も自由でいいんだと思い知らされます。

坂東：いやいや、いきなり嬉しいことを言ってくださいますな。誉めちぎって、味噌漬けにでもするおつもりですか。

みそ：そんなそんな(笑)

坂東：自由な発想と言ってもらいましたが、それはあなた方、発酵食品さんたちからインスピレーションを受けてこそですよ。もちろん母なる海からもね。

みそ：ええっ、私たちなんて日がな１日同じところにとどまり、発酵を繰り返しているだけですよ。おそらく、友だちがいない大学生の夏休みよりも動きがありません。

坂東：あなたたちに足でも生えて、勝手に動き回りでもしたら一大事でしょう。発酵ハザードとか言われてしまう。

みそ：発酵ハザード。なるほど、いいですね。

坂東：いやいや、妙なことを企むんじゃあないよ(笑)あなたたちが意思をもって、こうして対話ができてるだけですでにハザードみたいなものですからね。これ以上は心臓が止まりかねん。

みそ：ハザードとは手厳しい(笑)驚きは人生のスパイスですよ。ありえないと疑ってはなりません。

坂東：どこまで進化するつもりなのだ、発酵食品。そうゆう、あなたたちのあくなき探求心というかいたずら心に、発想を刺激されるんです。

みそ：私たちはただ好奇心がおもむくままにいろいろなことを知ったり、やりたいと思っているだけなのですけどねえ。やはり手足はほしいです。にょきっと生えてこないかなあ。

坂東：そうなったらもう現実がハチャメチャすぎて、僕が本を書く必要もなくなってしまうなあ。