幕末の指揮官大村益次郎も実践した策だが、敵を包囲するときにわざと包囲の緩い部分を作りそこから敵が逃げるように仕向けるテクニックがある。
 コレは完璧な包囲を敷くと敵が覚悟を決めて必死に抵抗するため思いもよらぬ損害を被る可能性が高く、逆に逃げる兵を背後から襲えば味方の損害は警備でも敵に致命的な打撃を与える事ができるからであり要するに敵に抵抗の覚悟をさせない策である。
 逆に包囲される立場で考えるとそのようにして作られた逃げ道から逃げるのは下策でありより正解に近いのは島津や大洗女子が実践した、敵陣中央突破である。