(編集中)日米中台に関してのメモ

8月2日、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問と1996年台湾危機以来のミサイル発射中国の大規模軍事演習。


習近平はこれによって3期目続投の為の実績を作った。

あの規模の軍事演習はいかに上意下達の共産主義体制であっても突発的に実現できるものではなく、当然用意周到に準備されたものだったはずである。


一方で対外的には次の事象が起きている。

1. 台湾海峡の中間線を実質上無きものとした。

2. 台湾海峡は中国の領海であり国際水域ではない。

3. 日本の排他的経済水域(EEZ)を認めない。


この代償として習近平は以下のデメリットが生じた。

1. 中国軍の軍事情報がバレてしまう。

2. アメリカをはじめとする国際社会が台湾支持に回り、中国の立場が悪くなりそう。

3. アメリカ軍の脅威が上がった。米軍が常にフィリピン海をうろつくようになってしまった。


ナンシー・ペロシは左派の親中派だったがその彼女が中国を批判したことによって、中国に遠慮していたASEAN諸国が中国批判をしやすくなったことは重要。



ここまでは中国主体の状況変化だが、次に日本側から見ていきたい。

台湾云々以前の問題として、日本側は言うまでもなく中国の覇権は日本のシーレーンが脅かされるので安全保障上の重大な危機になる。


※マッカーサーが昭和26年(1951)5月3日に、アメリカ上院軍事・外交合同委員会で語ったマッカーサー証言の中でも特筆すべきは次の部分であろう。

 “Their purpose, therefore, in going to war was largely dictated by security.”
 (したがって彼らが戦争に飛び込んでいった動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのことだったのです)

たんこぶ

左側の政治勢力は自衛隊の予算増加に反対したり、「必要最低限度でいい」というが、その「必要最低限度」が上がってしまい(隣国との軍事バランスによる平和)、南西諸島全体のの防衛力を強化せざるをえなくなった。
日本国内への世論かく乱作戦・サイバー攻撃にも注意したい。
南西諸島が中国に落ちれば、米軍の太平洋拠点がグアムやハワイなどポツンポツンしかなく、障害物なく北米大陸まで行けてしまうので台湾有事=日本有事はアメリカ有事でアメリカも困るので「思いやり予算の大幅増額で日本国内世論を反米方向へ刺激するのはまずいぞ」というしたたかな外交をする日本人が必要だ。白洲次郎みたいな性格の人がいれば。

2022年08月18日 23時43分

ฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ) ድመት ✨パタぬ

たんこぶさん この日記は編集中ですので、私がこれから書こうとしていたことをだいぶ代弁あるいは補強して頂いた感がありますw それくらい交渉力がある人がいれば良かったのですが…

ご指摘の通り、日本有事であるということはとりもなおさず、米国有事に直結します。おそらく、米国は日本を最前線とみなしていると思いますが、日本人にはその自覚は無いと思います。実際のところ、自覚が無いというか、自覚させないように米国にさせられてきたというほうが正しい気がしますが…。

2022年08月19日 01時49分