2020年12月11日 20時40分
マティコの知らない世界
いつも 僕が少しだけ不安で すごく不思議な気持ちになるのは
夜の帰路にて、家のある右には曲がらず、ふと左に曲がってみたとき
そこには、近所のはずなのに見たこともない街並みが広がっていて
まるで異世界にでも迷い込んだよう
こんな近くに、会ったこともお話ししたこともない多くの人たちが
自分と同じように、それぞれの当たり前じゃない当たり前と、
めまぐるしく訪れる日常と、向かい合い続けていて
そのことを 窓という窓から漏れてくる暖かい灯りが静かに伝えているのだ
齢だけは重ねたものの、いまだ知らぬことの多さに打ちのめされるマティなのです。