じいちゃんと久しぶりに電話で話した。
小さい時から両親が仕事なのか遊んでたのか知らんけど夜中に家にいなくてなあ。小学校終わったらいつも祖父母の家に行ってた。
だから妹も自分も祖父母の方が親みたいな感じで、祖母が亡くなった後は、孤独死を心配して自分だけが実家に残って祖父と2人で暮らしてた。
今は？って？両親の連絡先も住んでる住所も知らねえよ。
電話番号を変えて引っ越しっていったよ。母親の方は。元々他県にいたしな。
捨てられたのと一緒だよ。こんなん。まあこんなのはどうでもよくて。
仕事どうだー？とか馴染めたかー？とかちゃんとご飯食べてるかー？とかまあよく言われるような事を言われてな。
一通り近況を報告した後にGWに合わせたい人がいて、そのまま一緒に暮らす。って話をした。
家族に対してもやっぱりこういう事言うのは勇気いるなあ。って思ったよ。お前じゃ無理だろとか平気で言い返されそうだもんな。
じいちゃんが嬉しそうに「昼か？夜か？ご飯は何準備してればいい？そうだよなー。いっぱい手かけてやったんだから彼女の顔くらい見せて貰わないとなー。」ってはしゃいでな。
「とりあえずご飯を炊いて貰って、せんべい汁かひっつみお願いしようかな。おかずは2人で市場見に行って新鮮な魚買って行こって話してる。まだ先の話だから正確に予定決まったらまた知らせるよ。」って話をした。
これに関しては彼女も賛成してて、「おじいちゃんの話良くするけどどういう人？喧嘩もいっぱいしてるみたいだけど怖い？」
「自営業やってるのは知ってるよね？常連の客から顔から背丈までそっくりだって言われるよ。」
「あぁ、ならおじいちゃんも好きになるなあ」
「あ、あと自分より雰囲気は優しい。自分よりよう笑うし。ばあちゃんから教わってただけあってご飯が美味い。」
「あ！ならおじいちゃんの方好きだ！」って笑うんだよ。ひどいよな。
祖父が生きてる間にあと何回いい報告が出来るだろうかね。
結婚の報告も、子供の顔も見せてあげたい。
現在77歳。青森はしょっぱい物好きだから短命なんだよ…。残り時間が少ねえよ…。