新幹線恋物語8

旅行から2ヶ月が経ち、秋らしくなった。
ある日の事、進一は接待で遅くに、恵の家に帰った日の事だった。
「お帰りなさい。お腹減ってる?」
「大丈夫。皆と食べて来たから。」
「そう。上着預かるね」と受け取った時、ポケットから名刺が出てきた。それは、キャバクラの名刺だった。恵はすぐに進一に問いただした。
「進一!どこ行ってたの?これは何?」
「何ってキャバクラだよ。相手が行きたいって言ったから付き合っただけだよ」
「最近帰りが遅いと思ったら、こんな所行ってたのね!」
「だから!今日は接待って言っただろ?普段は行かねぇっつうの!」
「じゃあ何で最近帰りが遅いの?」
「仕事だよ。今日の接待先に仕事貰えるようにしてただけだよ」
「私に飽きただけでしょ?」
「何だよ。嫁さん気取りか?もういい。今日は俺ん家帰るよ。上着貸せ」と奪いぎみに取り、恵の家を後にした。
しばらく時間が過ぎた頃だった。恵は一人で泣いていた。信じて来た進一に対し、当たってしまった事。進一を信じていいのか解らなかった。
一方、進一はウィスキーを飲みながら、自棄になってしまった自分が情けないと思った。明日はデートの約束をしていた。二人共、眠れない夜を過ごした。
翌日。
進一は恵の家を訪ねた。きちんと説明しようと思ったからだ。合鍵でドアを開けた。リビングに入る前に恵に声をかけた。
「恵、話がある。開けていいか?」か細い声で返事があった。ドアを開け、リビングに入った。恵はパジャマのままリビングにいた。
「昨日はごめん。きちんと説明しなかったし、お前の事考えずに、軽はずみな行動をとってしまった。この通りだ。申し訳ない」と頭を下げた。すると恵は、ソファーから立ち上り、
「私もごめんなさい。仕事してるのに、理解してあげれなかった事、貴方を疑ってしまった事。ごめんなさい」と頭を下げた。
「恵…」
「進一…」お互いを見つめあい、そして、抱き合った。恵は進一の胸の中で泣いた。進一は恵の頭を撫でた。
「済まなかった」
「ううん。もういいの」
「そうか。コーヒーでも飲もうか」
「うん。その後デート行こう?」
「そうだな」
二人の間に笑顔が戻った。

米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長

コミケはアニメ系ばかりでしょうから、売れないの必須w

2019年02月13日 23時11分

米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長

需要がありますかねぇ。同人雑誌の会でも作って実際に売ってみるとか…

2019年02月13日 23時34分