2018年02月17日 12時42分
密着、緒方さんの休日
タグ: 緒方さん
知る人ぞ知る今世紀最大の問題児、発酵技師の緒方さん。給料は入った途端にあらゆるギャンブルや出会い系に使い込まれ、瞬く間に消えるといわれています。
その言動も日々、皆さんにお伝えしているとおりで、およそ理性ある人間とは思えません。人の皮を被った本能の塊というのがしっくりきます。
今回は彼の休日に密着してみたいと思います。この企画はいったい誰に需要があるのでしょうね。
緒方さんの休日、その朝は太陽が真上に昇る頃にようやく始まります。と思いきや、いきなりむにゃむにゃと寝ぼけていますね。
「ああ、そこを刺激されるとオガっちゃう!」
なにかとてつもなく不快な言葉を聞かされた気がします。一刻も早く記憶から消し去りたいです。
「なんだ、夢か…」
心底から残念そうです。きっとあなたの存在よりも残念なものはありませんよ。
名残惜しそうに起きると、洗顔やらを済ませてこたつに潜り込みました。お腹がぐーぐーと鳴っています。
「静まれ、静まるのだ」
この人けっこう一人言が多いですね。深く突っ込むと悲しいことになりそうなので、やめておきましょう。
「仕方あるまい、出かけるか」
やっと動きがあるようです。スマホを取り出して、なにやらポチポチしています。友人でも誘っているのでしょうか。
少ししてスマホが震えました。返事があったようで、確認した緒方さんが露骨にがっかりしています。
「女にうつつを抜かしおって…!」
どこかの誰かも似たようなことを言っていましたね。
ぷりぷりしながら服を着替えると、ちゃんとガスの元栓などを指差し確認して外に出ました。鍵もきっちり指差し確認しています。いろいろと雑なくせに几帳面ですね。
ぶらぶらと歩き、ふとなにやら思い出したように電車に乗りました。緒方さんがこれみよがしにSuica使ってると、なんか腹が立ちます。
電車内はそこそこの混み具合で、緒方さんは迷わずに若い女性の背後につきました。これは警察24時みたいな展開になってしまうのでしょうか。
欲望と理性が緒方さんの中でくんずほぐれつの戦いを繰り広げるうちに、目的の駅に着いたようで、緒方さんは名残惜しそうに電車を降りました。あと一駅あったら危ないところでしたね。
駅を出て裏通りを進むと、昼間なのにいかがわしい空気がむんむんなビルの前に立ちました。
やたらと肌色の多い看板を指差し確認し「東京エレクチオン」と呟いて頷きました。あれ、食事しにきたんですよね、この人。
古ぼけたエレベーターで三階まで上がると、けばけばしいピンクファーのついた扉の前に立ちました。扉の上には夢に出てきそうな書体で「東京エレクチオン」と書かれた堂々とした看板が。
慣れた様子でがちゃりと扉を開けると、そこは場末のスナックのような雰囲気のお店でした。やけにけばけばしい感じはしますが。
「あらやだ、おがちゃんおひさー!」
カウンターに立っていたママが黄色い声で出迎えます。ママと言いましたがこの方、濃い化粧の上からでも髭の剃り跡は目立つし、体格もかなりごりごりです。
他の方々も似たようなもので、つまりここはオカマバーということでしょうか。その後、緒方さんは食事とお酒を楽しみ、酔い潰れて寝てしまいました。
ゴリラとツキノワグマを足して二で割ったような逞しいお方が、緒方さんのおしりに熱烈な視線を送っていましたが、それ以上のことはあまりにも書くに耐えない、いや、プライベートなことなので割愛させていただきます。
ただ翌日、緒方さんがおしりを庇うように生活していたとお伝えしておきます。
みそ(鳩胸)
それはたぶん全部ですね。ありがとうございます。
2018年02月17日 12時48分