2017年11月12日 20時08分
マッスルクッキング 第五回
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「皆様、こんばんは。お久しぶりのマッスルクッキングのお時間です。もう終わったと思い、安心していたのですが非常に残念です。先生はもう見たくないこの肉体、筋肉盛雄先生です」
「みんな、お久しマッスル!寒くなってきたけどちゃんと鍛えてるかい!?」
「いちおう料理番組なので、料理の話題を出してほしいところですね」
「まずは肉体からだぜ!」
「確かに体が資本と言いますが、そういうのは別の番組にお任せしましょう。この番組では料理をお願いします」
「わかったぜ!」
「いつも返事はいいんですけどね。それで、聞くだけ無駄とは思いますが、今日はなにを作るんですか?」
「今日は豚カツを作るぜ!」
「えっ!?作るんですか!?」
「当たり前だぜ!筋肉と豚カツは切っても切り離せないぜ!」
「そんな説は初耳ですが、久しぶりに料理番組らしくなって嬉しいことですね」
「豚カツを食べてお前も勝つんだぜ!」
「なにに勝つのかわかりませんが、早速作っていただきましょう。それでは盛雄先生、まずはなにをするんですか?」
「豚肉をあれやこれやするぜ!」
「のっけからずいぶんとあやふやですね」
「そして、あれやこれやして完成した豚カツがここにあるぜ!」
「盛雄先生、なんぼなんでもはしょりすぎです。完成品を見せつけたい気持ちはわかりますが、作り方を教えて下さい」
「まずは豚肉を柔らかくなるように叩くぜ!自慢の筋肉で叩くぜ!」
「おっ、それっぽいですね」
「そして衣をつけて揚げるぜ!出来上がりだぜ!」
「またざっくりしていますね。盛雄先生、ちなみにこの衣はなにを使っているのでしょうか?」
「ハッピーターンだぜ!」
「えっ、パン粉ではなくハッピーターンですか?これはどう見てもパン粉ですが」
「おばあちゃんが、サクサクして美味しいものはだいたいハッピーターンで出来ているんだよ、ってよく言っていたぜ!」
「ずいぶんとアバンギャルドな考えのおばあ様ですね」
「照れるぜ!」
「ほめてはいませんよ。盛雄先生、いちおう聞きますがこの完成品は盛雄先生が作ったものですよね?」
「過程なんてどうでもいい、ここに豚カツがあるという結果がすべてなんだぜ!」
「そんな実力主義みたいなことを言ってもごまかされませんよ。盛雄先生、これはあなたが作った豚カツではないですよね?」
「お惣菜コーナーには大抵のものが売っているぜ!時にはそれに頼るのもいいと思うぜ!」
「もうこの番組終わっていいんじゃないですかね」
「筋肉は永遠だぜ!」
「愛は永遠みたいに言わないでください」
「愛なんて脆く儚いもんよ…」
「なにかあったんですかね」
「語ると長くなるぜ!」
「じゃあいいです。それでは皆様、また次回がありましたらお会いいたしましょう」
「ジェニーフォーエバー!」
「外国人と!?」