2017年10月21日 21時10分
発酵探偵ミソーン file11
タグ: 発酵探偵
「それじゃあミソーンの土下座に見合った情報を教えてあげようかしら」
俺の土下座に見合うだけの情報がどれほどのものかは怪しいもんだが、何もないよりはましだろう。
「ミソーンの安い土下座の、ね」
このお猫様は誰のせいで俺が土下座することになったのか、わかっているのかね。
「まずはたらふく亭と越後屋との繋がりね。たらふく亭は越後屋に出資してもらっただけでなく、とあるものの使用料を毎月、越後屋に払っているわ。それも足がつかないように、毎月手渡しでね」
「とあるもの?」
「ええ、たらふく亭の人気が出た理由。たらふく亭で使われている味噌の使用料をね」
あの味噌はたらふく亭のオリジナルじゃなかったのか。
「たらふく亭は越後屋から味噌を買っているわけか。しかし越後屋に味噌が作れたとは驚きだな」
「それがその味噌も越後屋が一から作ったものではなくて、とある味噌職人が作ったものをレシピごと奪って利用しているみたいなのよね」
奴らの得意な手口だな。まったく、胸くそ悪くなる話だぜ。
「その味噌を作った職人ってのは誰なんだ?」
「さあ、そこまではわからないわね。それに知っていたとしても、ミソーンの土下座じゃこのくらいが妥当な情報ね」
「ミソーンの土下座じゃしょうがないわね」
人の土下座をなんだと思っていやがる、こいつら。まあ、懐を痛めずに情報を手に入れられたんだ。安いものさ。
「わかったよ。そこから先を調べるのは、発酵探偵である俺の仕事だな」
「素敵よ、ミソーン。何かわかったら私にも教えてね」
じゃあね、と手をふるとオタクサは俺たちに背を向けて闇に溶けるように去っていった。
「まったく、いつも謎を増やしていくばかりなんだから、あの女は」
「情報は多いに越したことはないさ」
ぶつくさ言うあずきの頭を撫でようとするも、するりとかわされてしまった。どうやらご機嫌斜めらしい。
「先に帰らせてもらうわ。今度こそお土産、買ってきてよね」
なんで猫用のお土産が売っていなさそうな店でばかり頼むのかね、こいつは。
ゆこはゴリラ
ミソーンがミソジニーに見えた…
2017年10月21日 21時18分
黒豆
謎が深まりますね(๑•̀ㅁ•́๑)✧
2017年10月21日 21時19分
みそ(鳩胸)
ゆこさん
さすがにそのような内容のものは書きません。
2017年10月21日 22時40分
みそ(鳩胸)
黒豆さん
果たして年内に謎はすべて解けるのか!?
2017年10月21日 22時40分