2017年10月01日 09時12分
誰が求めた発酵書評 その6
タグ: 本紹介
今回ご紹介させていただく本は、大山淳子さんのあずかりやさんです。このかわらいらしいカバーは、栃木にあるうさぎやという本屋さんの、店員さんたちが考案したものらしいです。
タイトルにもあるように、この本はあずかりやさんというお店を舞台に話が進んでいきます。目の見えない店主が営むあずかりやさんは、一日百円で何でも預ってくれるという風変わりなお店です。
そこに預けられる物も様々で、預ける理由も十人十色です。なにも聞かずに預かってくれる店主がいるからこそ、安心して預けることができるのでしょうね。
一章一章に区切りがあり、各章ごとに語り手がかわります。どの語り手の口調も個性的で、読んでいて今度はこういう語り手か、と楽しんでしまいます。
大きなどんでん返しとかあっと驚く展開がある本ではありませんが、ほっこりとした気持ちになれるとても素敵な本だと思います。
秋の夜長に落ち着いて読むのにおすすめの本です。
くわふ
産業廃棄物を1日100円で預かってくれたら、すごい安上がりだな。
2017年10月01日 09時38分
みそ(鳩胸)
そんな手段が…!?
2017年10月01日 10時17分