2016年09月19日 16時36分
【映画 傷物語Ⅱ 熱血篇】感想※ネタバレ
公開から3週間経っちゃったんですかね、
傷物語Ⅱがもうナイトショー以外でやってなくて、
今回色々計画狂ったんですよね。
で、高校3年になる春休み、
阿良々木君が夜遅くにエロ本を買いに行ったばかりに
出会った殺されかけの吸血鬼、
キスショット アセラロリオン ハートアンダーブレードを
助ける為に吸血されて吸血鬼化して、
キスショットから手、足、心臓(?心臓は別話?)を奪った
3人のバンパイアハンターと戦うように促され、
3人に挟み撃ちされそうになって逃げてきて終わり、
だったかな、傷物語Ⅰ 鉄血篇は。
1時間少々の短編がただ延々地面に滴る血を
阿良々木くんがドキドキしながら追っていくの
駅ビル通路での描写で20分近く費やされちゃうので、
観た人でも結構「面白さはなかった」という人も多そうですよね。
それもあってか今回の傷物語Ⅱ、
ナイトショーとはいえ、観客5人しかいませんでした。
で、今回の傷物語Ⅱなんですが、
場面はうって変わってバンパイアハンター1人1人と阿良々木くんのバトルあり、
羽川さんがなぜか阿良々木くんに付きまとっての萌え萌えパートあり、
※ 物語シリーズ原作、暦物語であまりの文章量に面倒になって止まってて、
アニメは二期(?)偽物語だかで止まってる自分なんで
羽川さんが血の繋がらない両親とうまく行かず、
その葛藤からこの日常から連れ出してくれる存在を探している、
それで春休みに出会い、なんだか異質さを感じた阿良々木くんを追っていた、
というのは知ってたんですが…
キスショットがどんどん回復して
幼女→10歳くらい(小学生高学年?)→15歳くらい(高校生?)
ぐらいまで2段変身、最後キスショット美女状態まで戻ってましたが、
していくまで(これも萌えパート)、
が、バトル3割:羽川6割:キスショット1割で構成されてる感じですかね。
いつもの言葉遊びの禅問答みたいなやりとりは多いものの
シャフト、新房監督、物語シリーズといったらおなじみの、
抽象的な背景映像(イラスト)と
音でごまかす(?)ような場面の多用が、思ったより少なく
阿良々木くんの地元周辺を
※ これ今回感じたんですが、アニメ版の時は完全に辺境の地で
ど田舎感満載でしたよね。
それがなんで今回は代々木国際競技場とかそういう場所や
東京チックなビル街なんかなんだろう?
って阿良々木くんちの近隣の設定めちゃくちゃだな、と思いました。
かなり綺麗な方の映像で表現してと、
まあ、目をまず楽しませてくれる内容になっておりました。
※ 町並み、学校、などの描写はかなり綺麗でした。
先のplanetarianよりはグレード高いです。
※ 一番楽しめたのは萌えキュン羽川さんに無理難題を要求して
パンツ見たり、パンツもらったりする
阿良々木くんのエロ描写ですけどね( ´ー`)
という事で、
傷物語Ⅰに比べると十分、十二分に楽しめる作品になってたんじゃないかなあ、
と僕は思いました。
【あらすじ】
※ 夜から深夜にかけて3本連続で映画を観て、
その後新宿を朝までうろついて、
更に早朝1本映画観て、それで帰ってきて寝て、で
もうそれぞれの映画のちゃんとした感想その他の
記憶あまりないので簡単な流れをば。
・ 自分が太陽の光を浴びる事が許されない存在となり、
忍野の調整でバンパイアハンター1人1人と
キスショットの部位とキスショットの居場所を賭けたバトルを
行う事になった阿良々木くん。
・ 付け焼き刃で合気道と野球(?なんで?)の本を読んでみるが
何も身につく気がしない。
・ 夜の国立競技場横でそうしていると、羽川さんが現れる。
・ 「吸血鬼に会いたいなー、なんて(笑)」と照れ隠しする羽川さんに対して、
実際吸血鬼に会って吸血鬼になり、
これからバンパイアハンターとの死闘を繰り広げる状況の阿良々木くんは、
羽川さんの身の安全の為にワザと悪く振る舞い(キレて見せ)、
せっかく羽川さんと交換した携帯の番号も削除して見せ、
彼女を追い返す。
・ そして土砂降りの雨の中、
なぜか国立競技場の隣にある自分の学校で、
最初の刺客ドラマツルギー(巨躯(きょく)の吸血鬼)と対峙する。
が、一瞬で片腕を切り落とされ、
ビビって学校中を逃げ回る。
そのうちに切られた片腕、そして再び切られた両腕が
すぐに血に返り、再生できる事に気づく。
そして体育倉庫に逃げた阿良々木くんは
何故か野球の硬式ボールをドラマツルギーに対して
投げつける、何度も何度も。
※ 原作の記憶古すぎて「こういう流れだったっけ?」と
まったく覚えてませんでしたわ。
傷物語の全体像は覚えてるんですが。
で、それに砲丸を混ぜて投げてドラマツルギーの顔面を殴打し、
それを繰り返す事でドラマツルギーを倒す阿良々木くん。
地面ならしの鉄のローラーを片手に走ってくる阿良々木くんに
ドラマツルギーは「参った、降参だ」と負けを認め、
ドラマツルギー「なりたて吸血鬼であっても、
そこまでの超回復力を持っていては俺の手には負えない」と回答する。
・ そして勝負の後、その校舎外に羽川さんがいるのを
阿良々木くんは見つけてしまう。
なんと彼女は阿良々木くんが投げ捨てた合気道、野球の入門書を拾い、
阿良々木くんに返す為に学校まで追ってきて今の死闘を見ていたのだ。
そして阿良々木くんの現状(キスショットを助けて吸血鬼化し、
バンパイアハンター3人を退ける為に戦っている)を知ると
協力を申し出てくる。
で、とりあえず着替えを持ってきてくれる。
・ そして忍野経由でドラマツルギーより返された足を、
キスショットはどうやって幼女化した身体に取り込むのか、
というと、なんとその足を丸呑みしてしまう。
※ 原作だとバリバリ食う描写だったような。
そして、取り込み完了すると、5歳程度だった幼女から
10歳ぐらいの西洋のかわいい少女(10歳ぐらい?)に
変身するのだった。
その容姿の可愛らしさに萌えまくってしまい、
阿良々木くんはキスショットの周りを
グルグル回って眺めまくって嫌われる。
・ で、次にエピソードとの戦い。
キスショットの記憶をたどり、彼がバンパイアハーフ
(またも吸血鬼、ただしハーフは
人間の世界も吸血鬼の世界も受け入れてくれない存在で、
彼は吸血鬼に並々ならぬ恨みをいだいている)との戦い。
場所はまた校舎。
巨大な十字架を投げつけて攻撃してくるエピソード。
そして、彼は霧に変身しての移動を繰り返してくる。
そこになんとまたまた現れた現れた羽川さんは、
「阿良々木くん!霧に変身するのなら!」とアドバイスしようとする所を
エピソードの投げつけた十字架でお腹を切り裂かれ
(内臓飛び出まくりで)血だらけで倒れてしまう。
それを見て激昂する阿良々木くん、
猛ダッシュで隣の国立競技場までエピソードを誘い込み、
地面に体当たりして土煙(つちけむり)を巻き広げ、
(霧=水分なので土煙がまっていると吸い込まれてしまい霧化できない)
エピソードの霧化を防ぐとエピソードに飛びついて
そのまま首を締めて殺そうとする。
エピソードの記憶が完全に途切れた所で
忍野が現れ「そこまでだよ阿良々木くん、
それ以上やったら人間でなくなってしまう」と。
そして「この戦いを仕切るものとして、何故羽川への凶行を止めなかった!」と
激怒する阿良々木くんに、
「そこまでは契約に入っていなかった」としらを切る忍野。
阿良々木くん「それだったら200万でも300万でも、契約ぐらいしてやったのに…」と
言うと、
忍野「契約成立だよ、阿良々木くん、君は今不死身の身体を持っている、
それをどうすればいいか、分かるかな?」
のアドバイスに、急いで学校へ戻り、
頭その他を指で刺して自分の血を羽川の(ほぼ)亡骸にかける阿良々木くん。
そうするとみるみるうちに傷はふさがり、
羽川さんの呼吸も戻ってきた。
喜んで羽川さんのお腹の傷口(のあった場所)をさすり続ける阿良々木くん、
そして目を覚まし、阿良々木くんが何をやっているのかを
問いただす羽川さん。
・ そして今度は手を回収し、吸収(丸呑み)して、
キスショットは15歳ぐらいか、
(?あれ、もうこの時点で27歳ぐらいの元の状態だったかな?)
キスショット「全盛期の身体自体は取り戻した」と。
阿良々木くんは「だったらドラマツルギーとはお前が戦えよ」と言うが、
「身体は戻っても、まだ術は使えない、多分エピソードにも勝てないだろう」と。
・ 夕焼けの原っぱで、阿良々木くんと羽川さん。
羽川さんが殺されかけた事実から、
「絶対についてこないでくれ、羽川が殺されかけた時、
僕は自分が壊れてしまいそうだった」と頼む阿良々木くん。
そして「春休みが終わったら教室で待っていてくれ、
そこで色々な話をしよう」と。
それに対して羽川さんはいきなりパンツを脱いで
阿良々木くんに渡し、
羽川さん「阿良々木くんは必ずパンツを私に返しに来る事!」
阿良々木くん「いや、羽川!それは出来ない、
これは阿良々木家の家宝にして、子々孫々受け継いでいくんだ!」
とのボケの応酬。
・ 場面変わって慌て走ってきた忍野。
「失敗した、(ギロチンカッターに)委員長ちゃんがさらわれた」と。
そして、阿良々木くんに
「もう、阿良々木くんには人間をやめてもらうしかない」と。
・ ギロチンカッターは人間の聖職者。
しかし、人の身でバンパイアハンターを名乗るぐらいなので
かなりの使い手だとか。
・ 学校で
阿良々木くん:羽川さんの首を片手で締めて持ち上げるギロチンカッター
が対峙。
ギロチンカッター「私の人間の力でも、このお嬢さん1人絞め**事は出来る」
阿良々木くん「・・・どうすればいい?」
ギロチンカッター「この戦いが始まったら、”参りました”と
両手をついて負けを認めればいい」
そして戦闘開始、両手を伸ばす阿良々木くん、
その両手は土下座の為のものではなく、
イカソーメン(?)のようにバラバラに分かれて
・ ギロチンカッター
・ 羽川さん
をそれぞれ掴み、
・ 羽川さんは自分の元へ
・ ギロチンカッターはその手が伸びる限りどんどんと伸ばしていき、
校庭の真ん中に巨木を出現させてその頂上に磔(はりつけ)状態に
一瞬の勝負だったが、阿良々木くんは完全に「人間をやめた」。
・ という場面で、終幕のスタッフロールが入り、
最後に次回予告となるいくつかのフレーズが飛び交って終了。
僕的には傷物語Ⅲ 冷血篇が待ち遠しいですが、
連続作品ものって、1作外すともうファンついてこないから、
かなり興行成績悪くなってるんだろうなあ・・・
※ 反逆のルルーシュ 亡国のアキト
とかもまさにそんな感じだったかと。