2016年07月30日 00時04分
【ブルボンPresents めざましクラシックス サマースペシャル2016 produced by ちさ子&軽部】感想
Kalafinaがゲストで出るよ、という事と
サントリーホール(お酒を飲みながら演奏が聴けるという噂の)に
一度行ってみたくて応募したこのイベント。
実際、誰が何やるか全然知りませんでした。
「めざまし」って事で軽部さんはあの軽部さんだろうなあ、とは思ってたけど
フジTV嫌いなのでそれ以上知る気もなかったので。
当日会社の上司にその話をすると「あのめざましクラシック?」と
ご存知な様子。
(娘さんとピアノの連弾をしちゃうくらいだから
こういう方面には詳しいのかしら?)
サントリーホール現地について、
分厚いパンフレットを読むと
7/29(金)ゲスト Kalafina、有名な外国のヴァイオリニスト
7/30(土)ゲスト 渡辺美里、〃
※ 渡辺美里さんって懐かしいなあ、もう50歳過ぎらしい。
とあり、また
ちさ子=高嶋ちさ子、という多分めざましTV関連では有名なヴァイオリニスト
すごいしゃべり上手かつ毒舌な人で、
ツイッターが最近炎上した、という話も。
軽部さん=軽部さん、元は声楽などを志して色々有名な人の元で勉強していたらしい。
写真を見る限り一時期よりかなり痩せた?
のコンビを中心とした弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラその他)演奏と
ゲストパートからなるらしい、との事。
●第一部
高嶋ちさ子さんを中心とした演奏
+ゲストのヴァスコ・ヴァッシレフーさん
(4歳からヴァイオリンを初めて7歳でCDを出したとかいう音楽界の有名人)
のヴァイオリン+ピアノその他を中心とした演奏だったんですが、、、
サントリーホールは鬼門でした。
縦長のホール中心に舞台があり、という形式なのですが、
音響セット(スピーカーなど)が基本ないのと
ホールの大きさとがあいまって、
※ 以前Kalafinaライブなどでは弦楽器の
どこまでも伸びる音を聴いていたのですが
とにかくヴァイオリンその他の音が小さく感じてしまう。
ライブハウスのようにホール全体を埋めるような音の響きもなく、
あっけなく終了してしまいました。
自分は弦楽器のスピーカーに頼らない伸びる響きが結構好きだったので、
これはショックでしたね。
※ 音響設備に詳しくないのですが、これはやっぱり
サントリーホールの構造+音響セットのせいとしか思えません。
ただ、ヴィスコさん、本当にヴァイオリンの達人らしく、
わざとヴァイオリンの弦を1つ外しての楽曲演奏
(パガニーニのそういう曲らしいのですが)を聴いた時には、
「本当にヴァイオリンの天才なんだな」と思わせられました。
●第二部
高嶋ちさ子さんの曲から始まり、
「12人のヴァイオリニスト」
(高嶋さんがひきいる、昔の「女子十二楽坊」のパクリだそうです)
が出てくると、さすがに
高嶋さん+12人の女性ヴァイオリニストの演奏にホール中、
結構音が広がりだして天井その他に反響する感じでした。
その後、軽部さんが「指揮者をやりたかった」と1曲演奏に合わせて指揮を。
※ 本当は指揮者の指揮に合わせて(その後に)
演奏が続かなければいけないので
「全然うまくいってない」とは高嶋さんの弁。
その後いよいよKalafina登場。
※ 隣のおばさん達は第二部から入ってきて梶浦さんの話をしてたり、
という感じだったので、Kalafina目当て客はかなり多かった模様。
ちなみに1500人規模ぐらいのホールはアリーナはともかく2階席はガラガラ
状態でした。
※ 本来ならばKalafinaだけで十分埋められるキャパですけどね。
そして、Kalafina登場時の拍手の凄さからして、
ほとんどはメインキャストのちさ子&軽部よりも
Kalafina目当てだったんでしょうね。
ただし、これもまたサントリーホールの呪いの餌食に。
人1人で持てる大きさのスピーカー3個をKalafinaメンバーそれぞれの
立ち位置近くに置いたのですが、
音が全然響かない。
最初はHIKARU、KEIKO、WAKANA全員が、
自分の声が反響しないホールの大きさに「自分の声の大きさ」の感覚が掴めないのか、
妙に小さい声になったり大きくなったりとかなり戸惑っているようでした。
※ Kalafinaはサントリーホール初参戦との事。
その後、WAKANAはもともとの喉の強さでソプラノを、
KEIKOも低音アルトを響かせますが、
やっぱりいちばん喉が安定しないHIKARUのメゾソプラノが
かなり苦労している様子でした。
3人とも2曲続けての歌で
音響にとまどっている感じがアリアリ。
※ Kalafinaもここ数年大きい箱 or O-eastなどの巨大スピーカー付き
ライブハウス中心だったのもあり、
地声が弱くなっちゃってるんですかね?
その後、軽部さんが尾崎紀世彦の歌をKalafinaをコーラスに加えて
「軽(かる)fina」(ダジャレですね)として歌いましたが、
谷村新司の「アルシラのなんとか」と同様、
単に男性歌手がKalafinaメンバーをただのコーラスとして使う
(コーラスワークを活かさない)と、
やっぱり「歌ってここまでつまらないものになるんだなあ」と
かなりがっかりな出来でした。
で最後に、Ring your bellを高嶋ちさ子さん、12人のヴァイオリニスト、
+元々今回のヴァイオリンメンバーに入ってましたが、
いつもKalafinaの音楽を奏でる今野均さん(今野ストリングス)
など、大演奏の前で歌った時は、やっとホールに響いたかな、
と少しうれしくなりました。
で、最後に高嶋さんが演奏して、
更にアンコールで高島さんが演奏して、
で終了。
サントリーホール、評判悪くなかったんですが、
歌い手さんにはかなりの鬼門ですね、
音響セットかなり持ち込まないと声がホールに完全に負けちゃいます。
このホールは楽器演奏向け(それも大音量の)なんじゃないかな、
と思いました。