itomasa7の日記

2016年07月02日 21時00分

【機動戦士ガンダムサンダーボルト DECEMBERSKY】感想※ネタバレ

数ヶ月前まで「起動戦士ガンダムサンダーボルト」として
OVA/映像配信などで公開されていた4作品を、
連結およびカット追加したものです。

※ 「総集編」に近いですが、
  もともとの各OVAが1本20数分で、
  今回80何分の作品になった事から
  ほぼカットは削ってないものと思われます。


作品によっては色々な制約から、
つなげてみてみると
そのつながり(前作のエンディングと今作のオープニングがうまく噛み合っているか?)
などのいう点で問題が出るもの(ガンダムUCなど)があるのですが、
本作品はその当たりは上手くつながっていたかな

※ もともと1本の作品であったように

と感じました。


あと終盤カットを追加する事で(基本無声、声優が声を当てていません)、

・ アバオアクー攻略戦を前にイオ達連邦軍が
  ジオン軍側の元から脱出した事

・ ダリル達も同様に現状から脱出した事

・ そして、ここが1番気になるのですが、
  原作ではこの後すぐに終戦して、

  イオ達が「サイコリユースデバイス計画」を進める
  宗教団体との戦いに身を投じて行くのですが、
  本作エンディング部では、「その前」にあった事、
  を描く予定なのかな?
  と予感させる感じでした。

  ※ アバオアクー攻略戦にジオング2号機を
    投入するかのような描写があった事から

  もしかしたらOVA「機動戦士ガンダムサンダーボルト」、
  原作を離れて独自作品として更に展開していくのかも知れません。


【簡単なあらすじ】
・ サンダーボルト宙域サイド4が1年戦争により、
  ジオン軍側にスペースコロニーを破壊され
  奪われました。

・ サイド4で育った

  ・ イオ・フレミング(主役の1人、パイロット)
    親が元サイド4市長、市民数億を死なせた後悔から**ました。

  ・ クローディア(女艦長)
    イオ同様親が元サイド4の高官です。

  ・ 友人メカニック(名前忘れました)

  を含んだ、連邦軍ムーア同胞団は
  もともとサイド4で暮らしていた人たちを中心に
  構成されているようで、
  サンダーボルト宙域の奪還に燃えています。

・ しかし、サンダーボルト宙域を守るジオン軍
  リビングデッド師団

  ※ 全員が傷痍軍人で手、足など
    いずれかの部分を失い、
    義手、義足などをつけています。

  の「スナイパー」部隊に行く手を阻まれ、
  サンダーボルト宙域の奪還は遅々として進みません。

・ 特にジオン軍パイロット

  ・ ダリル・ローレンス(主役の1人、パイロット)
    戦争で両足を失い、義足化しています。

  の、スナイピングの腕が凄まじく、
  連邦軍側は誰1人としてサイド4宙域まで接近する事が
  出来ずに撃墜されていました。

・ そんな中、連邦軍側の攻撃作戦の中で
  イオが自分のモビルスーツを撃墜されてなお、
  ノーマルスーツ(宇宙服)での接近により、
  「スナイパー」部隊の1人を射殺し、
  ドムを奪取します。

  ※ イオは「ジャズ」にはまっていて
    モビルスーツを操る際は必ず
    「ジャズ」を流します。

    そしてダリルは「ポップス」
    ? 音楽ジャンルが分かりませんでした。
      「テネシーワルツ」などを含む楽曲類のようです

    を、ラジオで受信し聴くのが好きで
    モビルスーツを操る際はいつも
    子供の頃に買ってもらったこのラジオを聴いていました。

・ ジオンの「スナイパー」部隊から逃げがてらイオは
  「ジャズが聴こえたら俺が来たと思え!」と捨て台詞を吐きます。

・ そして連邦軍側、
  イオは新型「フルアーマーガンダム」を支給され、
  ※ 亡き親の威光が生きている模様
  先に持ち帰ったドムの情報も活用して、
  ジオン軍の「スナイパー」部隊を退ける事に成功します。

  ※ あわや、という事でダリルは撃墜できませんでした。

・ しかしダリルはこの戦いにて更に、
  父親にラジオを買ってもらい、手をつないで
  一緒に遊んだ思い出の残る右手も失う事になりました。

・ イオのフルアーマーガンダムによる陽動の裏で
  連邦軍側は何隻ものムサイ(ジオンの軍船)の撃墜に成功し、
  ジオン軍リビングデッド部隊を追い詰めます。

・ サンダーボルト宙域の死守を命じられたリビングデッド部隊、
  艦長は「全員、死を覚悟して望むように」と発言します。

・ リビングデッド部隊では、
  傷痍軍人の身体の欠損箇所と
  モビルスーツの各部パーツとを
  連動させる事により、

  ・ モビルスーツ操作性をあげる

  ・ パイロットの力量を格段に上げる

  ・ 傷痍軍人の戦線復帰を助ける

  「サイコリユースデバイス計画」を推し進めてきました。

・ 「サイコリユースデバイス計画」の研究所長である
  カーラ(最初にイオに銃殺されたパイロットの恋人)、

  その部下であった研究助手が艦長に
  「サイコリユースデバイス計画」のフラッグシップ機は既に完成している事、
  あとは「最後のピース」となる四肢(両手両足)を欠損した
  パイロットがいれば良い、
  その為にダリルの残された左腕を切断する事を
  提案します。

・ そしてリビングデッド師団が生き残る為、
  カーラの父親

  ※ ジオン軍本国にて政治犯として投獄されている

  の身の安全の為に、
  「ダリルの左腕を切ってサイコリユーズデバイス計画を完成させろ!」
  と指示します。

・ 目を覚ましたダリルは艦長より、この命令を受けて、
  左手を切断され、
  
  「サイコザク」
  ※ 四肢欠損者のみが操縦出来る、超高起動型ザク

  の接続テスト、そして実践へ投入されます。

・ サイコザクの性能のあまりの高さから、
  連邦軍側は何隻ものサラミス級戦艦を撃墜され、
  サンダーボルト宙域の奪取どころではない状況へ
  陥ります。

・ そして連邦軍は本国からパイロット+モビルスートを
  補給しますが、
  そのパイロット達はほとんどが少年兵でまだ実践を知らない子どもたちでした。

・ そのリーダーにされたイオ。

  ガンダムを(アムロ達の活躍から?)英雄視する少年達に

  「フルアーマーガンダムで敵の本艦を撃墜する、
    お前たちはその盾となれ。
    そして生き残ったら一緒に酒を飲もう。」

  と激励します。

・ そして両軍の総決戦、
  ・ イオはジオン軍の戦艦をほぼ撃墜
  ・ ダリルも連邦軍の戦艦その他をほぼ撃墜
  という均衡した戦いになります。

・ そして自分達の戦艦を失った
  連邦軍ムーア同胞団は
  ジオンの艦船(破壊されていて動きはしないが空気はある)を
  白兵戦にて強奪しようとします。

  ジオンの兵士、カーラ達は
  連邦の捕虜になるぐらいなら「自爆」を選ぼうとしますが
  イオの友人であるメカニックに
  「もう戦いはやめよう!お互い殺し合い過ぎた!」と説得され、
  その間をついた連邦軍兵士の攻撃でカーラは周りの兵士達を
  ビームサーベルで焼き殺されるのを目の当たりにして
  発狂してしまいます。

  ※ 後に「サイコリユーズデバイス計画」の情報を持った
    カーラの意識が戻らない事、
    が原作のキーポイントとなります。

    研究結果を持って逃げようとした研究助手は死亡した模様。
    ? OVA版では生きているのかな?

・ イオのフルアーマーガンダムと
  ダリルのサイコザクの戦いは一進一退の攻防を極めます。

  ガンダムがあわやサイコザクを撃墜、
  と思った所でサンダーボルト宙域に走った雷(いかずち)、
  それがダリルの意識を取り戻し、
  サイコザクによってガンダムは撃墜(サイコザクも操作不能状態)、
  
  ガンダムの外へ出たイオはダリルの全身四肢を義体化されたその姿を見て
  「なんでこんな奴に俺は勝てないんだ!」と叫びます。

  その後ジオン軍側の支援部隊が到着した事により、
  イオを含めた連邦軍人は全員捕虜になります。

※ OVA4作品はだいたいここで終わるのですが、
  本作DECEMBER SKYではこの後に数カット、
  シーンが追加されました。

・ ジオン軍の隙をついて脱出するイオ達連邦軍。

・ 正気を失ったカーラを含めて脱出するイオ達、ジオン軍。

・ そしてアバオアクーにて製作されている
  ジオング、その2号機の存在。

  ※ そもそもサイコザクの思想を受け継ぐなら
    「サイコリユースデバイス計画」のパイロットとなった
    ダリルこそ、ジオング操縦に1番適している事になります。

    そういった作品を続編として作成するのか、
    気になる所です。

    まあ、全てはOVA/ブルーレイの売れ行き次第なんでしょうが( ´ー`)




以上、長文失礼しましたm(_ _)m