itomasa7の日記

2016年04月17日 20時17分

【第百六十三回「ごんべん」-銀河万丈読み語り-】感想

自分の「感じた心」をそのままにせず、
ちゃんと意識して思い出すようにしよう、

また、どうせ書くなら自分のPC上じゃなくてどこか管理できるサイトに書こう、
という事で

・ 演劇:CoRich(こりっち、と読みます)

・ 映画/その他のイベント:非モテ+の日記

に書いてたけど、書く所によって
「感想」だけじゃ他者に内容が理解できる訳がないからと
「あらすじ」などを中心に書いてて、

だんだんこの行為の趣旨が
「感性磨き」から「人に読んでもらう為」に
変わってきちゃったかなあ、と。

※ 100人とかに読んでもらえるとそれ自体がやっぱり嬉しいんですよね、
  それもあって。


しかし、そういう欲求が元々あった訳じゃないからやめようかな
(自分のPCローカルに書こうか)とも思ったけど、

※ 特に感想書くのが面倒で自宅に映画DVD積んじゃってるのもあって
  「本末転倒」感が最近あったのもあって


でも「人に読んでもらう事を意識してモノを書く」という事は
それはそれですごく大切な事だと言う事は知ってるので(仕事や趣味や色々な世界で)、

色々考えたんですが、まあ続けていきますか、と( ´ー`)
(まあ、観る人ほとんどいないけどさ、いいんですわ、自分が納得出来れば)


※ ちなみに、朗読会(ごんべん)後基本はいつも
  代々木公園を縦断して副都心線明治神宮駅まで歩いて
  そのまま自宅へ帰るんですが、

  (今日は突風の件もあって)
  そのまま新宿へ戻り、池袋へ戻って、
  ラーメンでも味わおうかな、と思ってたんです。

  しかし、ずっと疎遠になってた自転車部メンバーが
  「(今日当日の)草津の自転車レース」の帰りすがら、

  僕のの自宅近くのバーミヤンへ寄って
  「待ってるよ」というメールが入ってたので、
  慌てて自宅近くへ直行。

  まあ、近況なんかを色々話してきました。

  で、「最近のitomasa7の趣味は?」と聴かれて
  「まあ、趣味的なものはなくなっちゃったけど
  朗読会へは欠かさず参加してるよ」と
  銀河万丈先生の名前をあげたんだけれども、
  メンバー3人中2人が知らない状態。

  そっかー、「なんでも鑑定団」はともかく
  「機動戦士ガンダム」は見てない世代なのかー、
  とちょっとしょぼーん(´・ω・`)です。


で、感想です。




【お品書き】

●『日本国鍋物法』 東海林さだお

春になり、
「鍋物の季節ももう終わりかな」という時期に友人4人が集まり、
「どうせなら」という事で居酒屋にて鍋物納めをしたそうです。

お店のメニューには「寄せ鍋」しかなくて、
鮭やら蟹やらはまぐりやら色々の寄せ鍋が出来上がり、
さて蓋を空けて食しましょうか、と
4人がいっせいに箸を構える。

で、気づいたと。


「鍋」という文化は日本独自で面白い事に、
鍋の中の食べ物は今日のメンバー4人の共有資産ですが、
いったん箸でつかんで小皿に取れば、
それはもう自分の「資産」なんです、と。

で先生ははまぐりを狙ってて、
取ろうとしてさて、
別の人も同じはまぐりを狙った場合、

日本人の人間性として「どうぞどうぞ」「いえいえ、そちらこそ」と
お互い箸を引っ込めてしまう。

そして、いったんは忘れ去られたはまぐりは
そのいきさつを知らない第三者にいつか取られてしまう事になるなあ、
と。

で、気づいたんです。

鍋って「鍋奉行」がいて、鍋の内容をメンバー分当分に
かたよる事なく取り分けてくれたりしますよね、

アレでいいじゃないかなと。


更に良く考えると、なんだったら店員さんがわざわざ調理途中の
鍋を持ってこないで、
取り分けて出せば何も問題ないじゃないかって。。。

さて、どうなんでしょう?

というお話。


昨年冬から今年の春先まで、友人/先輩/後輩連中と鍋を囲む事が
あまりなかったですが、やはり基本は「鍋奉行」というか
「気遣いさん」が取り分けてくれたのを思い出しますね。

しかし、例えば海老は1尾っきり、とかだったらどうなってるのかしら?

「○○さんに海老サービスね」とか、普段の人間関係で
食べられるものが決まったのかな?(あ、これは自分の私見です( ´ー`))




●『弁当箱を振り回す男』 東海林さだお

その男はご飯と卵焼きとSPAM(スパム)とキムチとお豆と色々が
入ったお弁当箱を、一度確かめた上で蓋をまた閉めて、

まるでバーテンダーのシェイキング技術のように
縦横ナナメと振り回していた、と。

そんな事をしたらお弁当箱の中の具材がグチャグチャになってしまう、
グチャグチャに。

さて、そこはどこかと言うと新大久保の韓国人街の
韓国料理店だったそうです。


で、韓国料理といえばなんでも混ぜ混ぜが多いですよね(石焼ビビンバその他)、
と来て、

そのお弁当も実は韓国料理の1つなんでした、と。

※ (料理名も忘れてしまいましたし)
  ほんとか知りませんが、
  韓国の学生の人とかはそうやってお弁当箱を
  シャカシャカ振って混ざったご飯を食べるんだとか。

  ※ 韓国の人たちの「日本叩き」に辟易してる自分からしてみれば
    「そんなもの旨いのかよ?」という、
    偏見とも辟易とも言えない感情が湧きましたが


東海林先生がそれを一口食べた所、「これがまた旨いんです!」と。
(特にキムチとご飯が合うんだろうなあ)




なんて名前の料理か分からないけど一度試してみたいなあ、
とか自分も少しは思いましたね。

「石焼ビビンバ」だけは「大好き!」と言っていいほど好きなので。

しかし、韓国料理をあまり知らない自分からすると
そんなに「混ぜ混ぜ」文化あるのかな?韓国って。




●『プリズンホテル』【2】秋29・30 浅田次郎

長編読み物も1回に2話で30ですから、
もう15回(1年を超えてしまいました)。

もう色々な登場人物が入り混じってこんがらがってで、
あらすじなんて書きようがありません。

なので箇条書き。

※ あ、「ごんべん」での長編読み物を読む時の最近の銀河万丈先生の「作法」。

  まず始めに
  章の1番の盛り上がり所のセリフなどを
  ピアノに合わせて発言してから本編に入る、
  という形です。

  今回で言うと

  大御所演歌歌手真野みすゞ「ガンちゃん、お客集めておくれよ、一曲歌うから」
  で、ピアノが鳴り響く。

  からスタートです。




・ 大御所演歌歌手真野みすゞと
  極道の大親分(ガンちゃんであってたかな?名前忘れました、プリズンホテルオーナー)の
  2人のプリズンホテルの茶室での会話から。

・ かつて、2人がイタしてデキた子供について、
  先日亡くなったばかりの極道界の総代とも言った所の大大親分が、

  それぞれに
  「お前は漢(おとこ、ヤクザの)になりたいのか、女を取りたいのか?」
  「お前は歌をとりたいのか、(大親分の)女になりたいのか?」
  の質問に、
  それぞれが「漢」、「歌手」という道を選択し、
  結局子供は大大親分が預かる事に。

・ そして大大親分は、子供を自分の子として、
  しかし2人からの大切な預かり物として
  大事に、本当に大事に、
  「何やってもいいからヤクザにだけはなるな」と
  「甘やかして」育ててしまった為に
  息子は今回ヤク中騒ぎで逮捕される事態に。

・ 大親分と大御所演歌歌手はそれぞれ後悔と、
  大大親分への返せぬ恩について語り合う。

・ で、大親分の甥にあたる、極道ものの小説を書く小説家。

  そのそばに付き従うのは、
  いつもの愛人兼秘書兼刑務所に収監中のヒットマンの妻「キヨ」ではなく、
  母親のピンチを肩代わりしようとついてきた
  キヨの小学生の娘でした(名前忘れちゃった)。

・ かつて小説家の母親はホテルの番頭(ヤクザの若頭)と共に
  家族、小説家を捨てて逃げ、
  このホテルの女将になっていました。
  ※ それらの件は「プリズンホテル(夏)」で語られました。

・ で、今回小説家が連れてきた娘を
  「(小説家の)結婚する相手の連れ子、つまり自分の孫」と思い込み
  可愛がり続けます。

・ で、深夜になり「そろそろ寝ようか」という所で
  娘は、自分が大切にしていたミッキーマウスのぬいぐるみがない事に気づきます。

  ※ ミッキーマウスのぬいぐるみは、数話(章)前に
    甥の娘=「自分の孫」のように喜んだ大親分の手になぜかあり、
    刃傷沙汰を起こそうとする若手女性歌手の手で
    発砲事件があった時、大親分の代わり(?)に
    クビを飛ばされてしまっていました。

・ 「ぬいぐるみなら大親分が持ってたよ」と小説家の母親に聴き、
  昼の探検でその居場所が茶室である事を知っていた娘は
  深夜のホテルを抜け出し、茶室へ行きます。

・ そして、大親分に喜ばれ迎え入れられるも、
  そのかたわらに胴体とクビが分かれてしまった、
  ミッキーマウスのぬいぐるみを見た娘は
  大親分の「こんなにしちまってごめんな、新しいの買ってあげるから」の声に
  「なんてひどい事するの!こんな事絶対警察が許さないわ!」と
  泣きながら茶室を後に。

・ ミッキーマウスのぬいぐるみは、
  いつも忙しい母親達を眺めるばかりだった娘が唯一、

  自分1人の足でディズニーランドを訪れて
  買った宝物でした。

・ ミッキーマウスの境遇から、自分の境遇をかえりみて
  刑務所の父親
  小説家の秘書として頑張る母親
  そして小説家
  に対して、自分は迷惑ばかりかける「いらない存在」なのではないかと泣きます。

・ そして部屋に戻り、ミッキーマウスのぬいぐるみの
  離れたクビと胴体を裁縫セットで縫い合わせようとしますが
  ワタがはみ出て邪魔をして、うまくいきません。

・ 「先生、ミッキーちゃん、なんとかならないの?」という娘に

  小説家「そんなになっちまったらもう無理だ、
    それに俺はお前らと違って不器用なんだ、もうあきらめろ!」
  と怒鳴られます。

・ そして小説家は温泉に。

・ 小説家が、先の娘の境遇になぜあんなに怒ったのか、
  について、心当たりは多々ありました。

  かつて母親に捨てられ、しょぼくれていた自分と
  今の娘の姿が重なる為でした。

・ 温泉でポカーンとする小説家の背中を誰かが流し始めました。
  娘が着いてきていたのです。

  「お母さんはいつもこうやってる」と
  小説家の背中を洗い流し始めます。

  そして、「先生、私は邪魔な存在なの?」と。

  小説家「・・・ああ、お前は邪魔だったよ!あの時からずっと!」
  娘「あの時って?」

  そして小説家は一人温泉を後にします。

  ※ 小説家の言う「あの時」とは、
    自分が母親に捨てられ、呆然と佇んでいた、
    その時の自分の姿を指しているようです。

・ 小説家は自分に言います。
  「おれは本当は不器用なんかじゃないんだ。
  なんてったって、日本一のパンツ職人の息子なんだからな。」
  と、ぬいぐるみのクビと胴体を器用に縫い合わせます。

・ そこに
  ※ このタイミングで会場でガタガタ音がしたので、
    誰か何かやってるのかな?
    と思ったら、マイクの音声を会場のスピーカーに直結している
    スタッフの作業の音でした。

  会場となってる喫茶店自体のスピーカー全体から大音量で。
  
  「あー!あー!当ホテルへお泊まりの皆さん、
  2時30分よりバーXXにて、真野みすゞのコンサートが開かれます。
  ぜひお越しくださるように」
  との大親分の声が。

  ※ 本当にその会場をホテルに見立てて、
    演出として大スピーカーから直接音を出してたので
    その音声の大きさに観賞者全員が笑ってしまいました。

・ そして小説家は「こんな時間に誰も来る訳ないだろ、迷惑だな」とバーへ。
  そして、同じホテルに泊まっていたヤクザや警察官達も
  「どうせ、ビデオでも流すんだろう?」
  「いいや、俺は確かにさっき真野みすゞを見たぞ」
  などと口々に言い合いながらバーへ集まり。

  傷心し、茫然自失状態だった若手女性歌手も、
  「あの喉(酒やけその他で発声がまともでない)じゃ歌えやしない!」と
  バーの椅子に腰掛けて真野みすゞを待ちます。

・ ホテルスタッフの外国人達のピアノその他の演奏、フラダンスなどの余興の後、
  真野みすゞが泥酔しているであろう、フラフラの状態で現れ、

  スポットライトが集まると同時にシャキッとして、
  そして・・・




という所で、今回もおしまい。
ほんと『プリズンホテル』【秋】は長いですね。
面白いんですが、そろそろ新しい長編読み物やらないと
新しい人が入りにくいかなあ、と心配にもなりますね。

それにしても娘の気持ちになると、ほんと悲しいなあ、

そして八つ当たりなんかしたくないけど、照れ隠しその他色々な気持ちから
当たらずにいられない小説家の影での行動にも涙でした( ´ー`)




●『からくり紅花』 永井路子

色々長く書いてしまったので、これまた簡単に。
いつものごとく江戸時代のお話。

・ 女郎屋兼めし屋で働くキノ、
  そしてその2つ下のさよ(※違う名前だったはずですが思い出せません)。

  キノはさよを妹のようにかわいがっていました。

・ キノは女郎屋兼めし屋の表に出て客のめしと酒の相手から
  客に望まれれば夜の相手まで。
  ただし、さよは「自分には向いてない」と
  裏方として男がやるような薪割りから飯炊きその他をしていました。

・ ある夜さよはキノの布団に入ってきて言いました。
  「さだきちさんはお宮参り(?これも別の参りだったと思いますが名前忘れました)に
  行くんだって。そして戻ってきたら一緒になろう、って」

・ さだきちは紅花を取り扱う店(たな、紅花問屋)の店員で、主人の覚えも良く
  紅花の扱いを一手にまかされている番頭でした。

  そして仲間に連れられてキノ達の女郎屋兼めし屋へ来ましたが、
  「おれはそういうのむいてない」と
  女郎の相手をせず、飯炊きのさよと一緒に話をする、
  お似合いの2人でした。

・ ある日、「さだきちが失踪したんだが行き先を知らないか?」
  と、店(たな)のさだきちの先輩であるぎんじが現れました。

  キノもさよも「お宮参りに行ったんじゃないの?」と。

  しかしぎんじは、
  「そんな話は聞いてない。もしかしたらあいつとんでもない事をしちまったんじゃあ・・・」と。

  ※ この時点で自分も(多分他の人も)
    いわゆる罪のなすりつけ系のお話で
    さだきちは被害者なのだろう、と想像がついたと思います。

・ そして、数日前藩の勘定方(かんじょうがた)に新しく入ったへいぞう、
  その先輩にして定年間近の本田さま。

  本田さまより「勘定方として仕事をこなすには、とにかく過去の帳簿を読む事だ」と
  教わったへいぞうは、何度も何度も過去の帳簿を読むうちに、
  紅花問屋からの上納金が10年前から400両ほど減っている事に気づき、
  本田さまに指摘します。

  しかし、
  本田さま「400両など藩にとっては些細な事、
    きっと商いがうまくいっていないのだろう」と捨て置かれます。

・ それでもその事が気になり続けたへいぞうは、
  店の大番頭ぎんじを呼びつけそのことを問い詰めます。

  そして、「お疑いがあるのなら」とぎんじは店の帳簿を持ち出し、
  商いと上納金の内容に間違いがない事をへいぞうに伝えます。

  それでも納得がいかないへいぞうは、
  ある日会った昔仲間の江戸勤めの役人から
  「江戸での紅花の商いの単価」を聴きだし、
  やはり紅花問屋の商いに問題がある事をぎんじに指摘します。

・ そして、ぎんじがある日慌ててへいぞうの元を訪れます。
  「理由が分かりました。やっぱりこの商いには裏がありました。
  紅花の商いはさだきちという番頭に任せていたのですが、
  この男が商いの金額を騙していたようで・・・
  そしてさだきちはすでに行方知れずで追っ手は放っていますが・・・」
  との事。

  そしてぎんじはこの件を本田さまにも告げるといい立ち去ります。

・ さだきちの事をただただ信じ続けるさよに、
  今まで女郎として色々な男に騙されてきたキノは
  「あんな詐欺師の事はもう忘れな!」といいます。

  そしてそれでも心を変えようとしないさよに、
  「ぎんじさんに聞いておいで、そしたら本当だってわかるから」と。

・ そしてぎんじから全てを聞いてきたさよは、
  その日から「自分も店(みせ)に立つ」と女郎家業を始めます。

  着物その他をキノに借りて、男と身体を重ねる仕事に。

・ キノがさよに「お給金も上がっただろうし、着物の1つも買ったらいいのに」
  と言うと、
  さよは「このままでいいの、私はさだきちさんが盗ったという
    お金を店に返すの・・・」と。

  キノは「気でも狂ったか?」とさよを見ますがさよは本気です。

  さよ「きっとさだきちさんは盗みなんて働いてない、
    だけど私はお金を返すの・・・」と。

・ ある日、武家の男が女郎屋兼めし屋へ現れ、キノを抱きます。
  荒々しく、ただただ荒々しく。

  最初は「この男、初めてなのか?」と思ったキノですが、
  男は何か思いつめたようでした。

  そしてある日、武家の男とぎんじが女郎屋兼めし屋で鉢合わせします。

  キノにさだきちの件で問いつめられていたぎんじは、
  武家の男の顔を見ると最初困ったような顔をしますが、
  「これはへいぞう様、これはこれは珍しい所で。
    それではどうぞお楽しみください。」と下ひ(げひ)た笑いを残して
  そそくさと去っていきます。

・ ぎんじとキノの関係を問い詰めるへいぞうに対して、
  キノはこれまでの事を話します。

  するとへいぞうは初めてこの女郎屋に来た時からの横暴な態度を改め、
  ただただ「すまぬ」、と。

  そして、さだきちと良い仲であったさよを呼ぶように言います。

・ さよとキノの見守る中、へいぞうは話します。
  「全て分かってしまったのだ」と。

  さだきちがやっていた帳簿の不正行為、
  そこで得た金は
  半分は店自体へ、
  そしてもう半分は藩の重鎮達の懐へ入っていたのだと。

  そしてそれを本田さまは知っていて、
  「どうにも出来ぬ事に手を出すべきではない(それで傷つく人が出るので)」
  とへいぞうを止めたのだと。

  それでも調べ続けたあげく、
  金の紛失/盗難をつきとめたはいいが、
  それは藩の重鎮の怒りを買い、
  へいぞうは左遷されていくのだと。

  そして、
  さだきちはへいぞうが調査を進める事で困った店から
  「お宮参り」を勧められ、そのまま店を出て。

  へいぞう「店に戻るなと言い含められたか、
    そうでなければきっともう殺されているであろう」と。。。

  「この事実を知ってなお、どうにも出来ぬ自分を許して欲しい」と
  へいぞうは言います。

  さよは何も言わずに部屋を出ました。

・ そして数日後、さよが姿を消します。
  その後、さよとさだきちがどうなったのかは誰も知りません。




という、不完全燃焼系救われないエンドなお話。

悪(ワル)はそのまま生き残り、
全員(さだきち、さよ)が馬鹿を見たまま、
しかもさだきちの生死すら不明なまま、
という投げっぱなし感のあるこの結末は、

勧善懲悪(かんぜんちょうあく)や
主人公達が本懐を遂げる(仇を討つ、など)、
という作品に比べると、

物語が終わった後の余韻は長く残りますが、
スカッとせずにモヤモヤ、ドロドロしたものを
心に残してしまうなあ、

果たしてこれは「いい気分」とは言いがたいなあ、
と思いました。


銀河万丈先生も、
「今日は2作品、どちらも登場人物が悲しい想いで終わってしまう形になりました。
次回はちょっと(選ぶ)作品を考えたいと思います。」との事。


※ こういう「心残り」的なものを残す作品、余韻の残る作品も
  嫌いではありませんが、やっぱり悪(あく)は懲罰されてほしいなあ、
  (多分生きていないであろう、さだきちの)仇はとってほしいなあ、
  と思いました( ´ー`)

  時代劇ものこそ、スカッと終わるか涙で終わるか、
  が自分は好きですね。




以上ごめんm(_ _)m

語りかけるタイプの内容ですの。波長の合う方と行動するともっと世界が人が広がる気配がありますですの。(^^)

2016年04月17日 20時40分

itomasa7

ありがとー、確かに友人・知人などと行動して世界広げたいです( ´ー`)

2016年04月18日 08時41分