2016年01月10日 10時44分
【映画 ガラスの花と壊す世界】感想※ネタバレ
1時間15分の短編OVA的オリジナル映画。
現代のネット社会やらターミネーター的思想やらを盛り込んだ意欲作だけど
あからさまな「萌え」的キャラとかそういったものが
物語の深みをぶち壊してる感じ。
あと朝一だったのもあって眠かった(=それほど面白く感じられなかった)。
【あらすじ】
2015日本、ピアノコンクール最優秀賞を取り留学が決まった「すみれ」が
友人の女の子「デュアル」の所へ報告へ行くと、
デュアル「この世界はウィルスに汚染されている、そしてあなたも・・・消去する」
と世界もすみれも消去されてしまう。
そう、この世界は仮想世界の歴史アーカイブ(?)で、
2015年日本なども全てアーカイブ上に保存された仮想空間/仮想現実の世界だった。
(本当の時代は2100年より後らしい。)
デュアルと仲間の「ドロシー」の2人はこの歴史アーカイブの仮想世界内の
ウィルス対策ソフトとして上位システムから
毎回更新パッチを受け取ってはバージョンアップを繰り返しし、
ウィルス感染を検知された全てのものを歴史アーカイブの世界から削除していた。
最近解凍した仮想世界に「登場人物」として取り込まれることが増えた、
そしてウィルス感染して全て消去する事も、というドロシー。
そこへ「リモ」という謎の少女が現れる。
突如現れたウィルスからリモを助けるデュアルとドロシー、
しかしウィルスの中でデュアルは消去したはずのすみれの影を見る。
なんとかウィルスを消去し、すみれを自分達の家へ連れ帰る2人。
記憶のないすみれに対して、多分どこかの世界の人格データなのではないかと推測し、
すみれと2人はだんだんと仲良くなって行く。
で、なんやかんやあって(この辺大した流れがなかったような)
現実の世界は「マザー」というAIによって平和の為に管理されていた事、
そのマザーが人類こそを不要なものと考え人類を滅ぼした事、
人類も一矢報いてマザー自体は破壊したものの、
マザーの分身とも言える存在「マザー リモート」が最後に残され、
それがリモの正体だった事が分かる。
※ 一時的にリモの記憶と意識が戻る。
マザーは歴史アーカイブの世界から「美しいものだけを集めよ」と
リモに指示を出していて(残していて)、
それを集めた後の残骸をデュアルとドロシーに偽の更新パッチを送る事で
毎回ウィルスとして消去させていたのだと・・・
そしてまた現れるウィルス(と呼ばれた世界の残骸)、
その中のすみれは「私の夢を返して!」とデュアルに詰め寄り、
デュアルは倒されてしまう。
そしてリモの意識はどこかの世界の中へ、
すみれが消去されなかった世界の続きで
すみれの娘が博士となってマザーAIを作成し、
そのまた娘がリモであった。
※ これが改ざんされた世界の記憶なのか、
本当の歴史なのかは不明。
それを見届けたデュアルは、自分に対してマザー(というかリモ)から
提供された全ての更新パッチを消す事で
元のウィルス対策ソフトとしての力を取り戻し、
それをドロシーにも与えて本当のウィルスを倒す。
デュアル、ドロシー、リモ、この世界の真実を知り、
なお一緒に生きようとした3人だが、
マザーはこの時の為に保険をかけていた。
デュアル、ドロシーが元のウィルス対策ソフトとしての能力を
取り戻した時、この世界最後の知能といえる存在である2人を
フォーマットするようにリモに命令していた。
フォーマットされていくデュアルとドロシー、
それに対してリモは、
「私がウィルスなんだよ、私を消して」と懇願する。
そして、リモを消去し、歴史アーカイブの中
デュアルとドロシー、2人だけの生活が続くのだった。
帰る事のないリモを待ちながら・・・
どうなんでしょうね、発想は面白いんだけど、
時間短縮の関係もあって、
各ネタがいきなりぶっこまれて種明かしされちゃうので、
「驚き」とかそういうのがないんですよね、
あとどっかのターミネーターチックだなあ、と( ´ー`)
まあ、1時間ちょいだから時間の無駄、ってほどではないか。
去年の名作「楽園追放」は面白かったんだけどなあ、オリジナリティから何から。
試しに中華タブレットとブルートゥースキーボードで書いてみたけど、
なんとかなるもんだな。
ノートPC買うまではこれで我慢するか。