2015年12月27日 18時24分
【スターウォーズ7 フォースの覚醒】感想※ネタバレ
ジョージ・ルーカスがかつて、
「9部作を考えてたけど、さすがにこの歳から7話以降は無理」
と言ってたのに、結局やりましたね、
スターウォーズ7 フォースの覚醒。
アメリカでは公開一週間以上前から劇場前に並んでた人とか、
ジョージ・ルーカス自身はバッシングを恐れて南の島へ逃げてて、
そこへスピルバーグが「大好評だったよ」と告げに言ったとか
色々と話題になってます。
で、特に
「今までのスターウォーズを知らない人が初めて観ても楽しめる、
スターウォーズ4(いわゆる1話)を観た時と同じ衝撃を受ける作品」
との情報に、
「じゃあ、4、5、6、1、と来て、2、3話を観てない僕でも
楽しめるかな?」と
せっかく新宿ヴァルト9へ行く事もあって、
観てきました「スターウォーズ7 フォースの覚醒」。
結論として、
・ 4の焼き直し的なもの
まあ、初めて観る人が入りやすい、というのは本当。
だけど、普通にSF映画1作として観て面白いものかどうにも納得がいかない。
・ スターウォーズ4、5、6に絡めたネタ(ハン・ソロやレイア姫の登場など)が
逆に初めて観る人には「え、これ誰?そのネタ何?」と
(??)になってしまうかも。
・ アメリカ的物語作りの王道なのかも知れませんが、
「これ、フラグだろ!?うわー、この先見えちゃったよ!うわー、うわー」
となった時に、観客を裏切ってくれない、という物語(脚本)作りの浅さ。
CG・特撮自体で驚かせる事が出来たスターウォーズ4の時代と比べて、
どの作品も映像的には行き着く所まで行っちゃっている現代、
という事を考えた時に、
「スターウォーズの続編」である事以外に全く面白さが見いだせない、
ガッカリ作品でしたね(´・ω・`)
ファンも同じ気持ちだったと思うんだけどなあ、
感動した人とかいるのかなあ?
【あらすじ】
スターウォーズ6にて帝国に勝利した共和国、
そしてレジスタンス達。
しかし、最後のジェダイ「ルーク・スカイウォーカー」は
自分が育てようとした若者の離反(暗黒面に染まった)に悲しみ、
宇宙のどこかへ消えてしまった。
スターウォーズ1、2、3のシスの暗黒卿、
スターウォーズ4、5、6の帝国、
に続き、
7の時代(6から30年後ぐらい)では
「ファーストオーダー」と呼ばれる新たなる敵(帝国軍の残党っぽい)が、
共和国制、レジスタンス達と戦っていた。
(レイア姫はレジスタンスのリーダー(将軍)になっています。)
かつての戦争のジャンク拾いぐらいでしか生計を立てられない
ある惑星に、
「ルーク・スカイウォーカーの所在」に関わる地図(の半分)を
持ったレジスタンスのパイロットがやってくる。
しかしそこはすぐにファーストオーダーの配下達に襲撃され、
ファーストオーダーに捕まる前にパイロットは地図(メモリ)を
BB(名前忘れちゃった、例の丸っこい新しいマスコットロボ)に託して逃がす。
ここにダースベイダー風の衣装をまとい、
ライトセイバー(赤は暗黒面の色だっけ?)を使う
ファーストオーダーのリーダー格(カイロ・レン)も来ていた
(かつての暗黒皇帝のように更に偉いヤツがいます)。
※ カイロ・レンはハン・ソロとレイア姫の息子(ベン)にして、
ルークが育てていた若者で、
こいつが暗黒面に染まり、
祖父であるダースベイダーの悪逆非道と
その技に憧れた事から、ルークは消えてしまった。
この惑星でレイと呼ばれる娘が「誰か」の帰りを待ちながら
ジャンク拾いをして暮らしていた。
BBはジャンク拾いの同業者に捕まりそうな所をレイに助けられる。
その頃ファーストオーダー(完全に帝国軍残党)に捕まったパイロットは、
トゥルーパーズ(あの白いヘルメットかぶった帝国軍)になって
初めての戦いで自分の星の町の民を皆殺しにされた兵士と共に脱走し、
乗っていたタイ・ファイターを撃墜され元の星に墜落してしまう。
トゥルーパーズだった兵士には名前がなく、
レジスタンスパイロットであった「ポー」が
「フィン」と名づけていた。
ポーは墜落時に行方不明になってしまう。
※ どう考えても死んでるだろう、って情景だけど
「どうせ生きてるんでしょ?」というフラグが見え隠れ。
フィンはポーの意志を継ぐべく、BBとレイを見つけるが
すぐにファーストオーダーの兵士達が襲来し、
(何故か)たまたまこの惑星にあった
かつてのハン・ソロの愛機「ミレニアム・ファルコン」に
乗って宇宙へ逃げる。
そして宇宙でミレニアム・ファルコンを探していた
ハン・ソロ(伝説の人)とチューバッカに出会って
「レジスタンスにBBを届けたい」とお願い。
更にはハン・ソロが金を借りてた連中に襲われ、
そこからなんとかワープで
「相談にのってくれそうな人のいる星」へ逃げる。
※ この辺までで、「レイをジャンク星へ置いていった人」が
家族なのか誰なのか、が伏線になってるんだろうけど、
多分今のとこあんまり考えてないんじゃないのかな?
ルークなのか違うのか、良く分からないし。
で、ミレニアム・ファルコンはファーストオーダーからも
レーダーで調べられてしまっているので、
別の船でレジスタンスの元へ行こう、と酒場の主に相談する。
フィンはそもそも戦いが嫌で逃げてきた事もあり、
一度この酒場から逃げてしまう。
そして、レイはどこからともなく聴こえる声に導かれ、
酒場の地下にあった
「ルークがダースベイダーから受け継いだライトセイバー」
(ep6辺りでそういう流れだったかしら?)
を見つけ、掴むも(伏線となっている)謎の記憶に襲われ、
「もう2度とこんなもの握らない!」と。
で、この星も襲われ、レイ達を助けに戻ったフィンが
何故かライトセイバーで戦う事になったり
? 設定忘れたけど、ライトセイバーってとりあえず
誰でもビームサーベル(?)出せるんだっけ?
フィンでも出せた。
BBからルークの所在の地図の半分を観せてもらっていたレイが、
カイロ・レンにフォースの力で心を読まれ連れ去られる。
そして劣勢の戦いが続く中、
レジスタンスの面々がXファイターで助けに来てくれた。
そしてファーストオーダーの連中を撃退し、
レジスタンス達のいる惑星へ行く面々。
(もちろんレイはもうさらわれてます。)
・ レイア姫(将軍)(元のキャストの人だね、おばあさんだ)と
ハン・ソロの再会、暗黒面に落ちた息子の話をしたり、
・ 死んだと思った(思ってないけど)ポーとフィンの再会、
・ BBとC3POと、ルークが行方不明になってから
休眠モードに入って動かないというR2D2との出会いがあったり
などがあり、
フィンが「ファーストオーダーの元からレイを救い出さないと!」と
なった所で、ファーストオーダー達の新しい兵器
(ep4がデス・スターでしたけど、
ep7はスター・キラー、
太陽のエネルギーをまるごと吸って、
複数の惑星を一気に破壊します)で、
共和国系の複数の星が破壊される。
※ ここも物語が似たり寄ったりだなあ( ´ー`)
そして次の狙いはレジスタンス達がいるこの惑星だろう、
という事で「なんとかスター・キラーを破壊しないと!」
という事になるんだけど、
そこは強力なバリアーで守られていて入れない!
ではどうしよう?
となった時にハン・ソロ「方法が1つだけある。君に言ったら嫌がられそうな方法さ」と。
それはワープでバリアーを超える、という方法だった。
※ なんか物語の展開が安易だなあ、と感じましたね、この辺。
もう少し難しい設定や展開を入れて欲しい。。。
で、ハン・ソロ、チューバッカ、フィンが
ミレニアム・ファルコンでバリアーを(難なく)超えて
スター・キラーの中枢となる場所へ行く。
その頃、レイはカイロ・レンにフォースの力で心を読まれそうになるが、
(何故か)覚醒した自分のフォースの力で逆にカイロ・レンの心、
「ダースベイダーほど強くない自分に劣等感を持っている」を読む。
※ この辺、どうしてレイがそういう力を持っているか、
について、もう少し伏線を見せてほしかったなあ、
今のままじゃ想像しようにも膨らまないわー、
範囲広すぎて。
1.ルークの家族説
2.ダースベイダーに関わった誰か説
(初めてライトセイバーを持った時ダースベイダーの影に何か言われるので)
3.その他
で、カイロ・レンのいない間に目覚めたフォースの力で
警備兵達を操り、逃げ出すレイ。
同時に同じ基地に乗り込む
ハン・ソロ、チューバッカ、フィンと再会する。
バリアーを解除し、レジスタンスのXファイターが攻撃を開始するも、
思うようにコア部分を破壊出来ない。
内部から爆破して手助けしようと、
ハン・ソロ、チューバッカが基地内部へ戻り手分けするが、
そこでハン・ソロは自らの息子であるカイロ・レン(ベン)と出会う。
カイロ・レンは自分の弱さについて父に語り、
それを優しく抱きとめるハン・ソロ。
そして、(もう読めてるでしょ)ハン・ソロの手元まで持ってきた
ライトセイバーでハン・ソロを貫くカイロ・レン。
※ 読めすぎる展開は物語をつまらなくする。。。
これを「フォースの力」なのか遠い星から感じ取るレイア姫。
で、キレて暴れるチューバッカ。
基地を大破壊。
この一部始終を目撃していたレイ、フィンと共に外へ出る。
※ この時点でスター・キラーの脅威は去った模様。
お外の雪の惑星にて、まずはフィン VS カイロ・レン。
ライトセイバー対決、まったく勝負にならず
フィンは斬られて倒れてしまう。
そして次はレイ VS カイロ・レン。
※ レイは一度ハン・ソロからサブクルーになって
一緒にミレニアム・ファルコンに乗らないか?
と誘われたりで父性を感じていた模様。
だから怒り心頭。
最初こそ劣勢だったレイだが、
「何か」(これが何なのか観ているこっちも分からない
(ただ目をつぶっているだけで映像その他による心象風景の説明ないんだもの))
に目覚めて、いきなりカイロ・レンを圧倒し倒す。
そこで先の破壊活動により地盤が崩れ、
カイロ・レンにとどめを刺せないまま、
レイ、フィン(意識を失っている)、は
チューバッカが乗ってきたミレニアム・ファルコンで脱出する。
同時期、スカイ・キラーの中枢を
BBの本当の主ポーがXファイターで破壊する。
スカイ・キラーは惑星ごと破壊され、
ファーストオーダー勢はカイロ・レンごと脱出。
レジスタンスの惑星に戻り、
意識のないフィンを医者にまかせ、
レイア姫と共にハン・ソロの事を悲しむレイ。
そこへBBがR2D2に近づくと急遽R2D2が目覚め、
地図を表示する。
これが見つからなかったルーク・スカイウォーカーへの地図の
半分だった。
そして、ルーク・スカイウォーカーの所在を特定したレイは、
意識のないフィンに短い別れを告げて
チューバッカと共に(もうチューバッカ立ち直ってるでやんの)、
ルーク・スカイウォーカーの星へ。
海の中の孤島、
そこでレイはルーク・スカイウォーカーと思われる老人に出会い、
ライトセイバーを見せる。
で 長~いエンドロールにて終了。
・ 思ったんだけど、ジョージ・ルーカスだけじゃなく、
ハン・ソロ役のハリソン・フォード、
彼も「自分が生きている間に9話まで終わるか分からないから
7話で死なせてくれ」とか脚本家にお願いしたんじゃないかな?
という気がした。
なんか、過去作品とのつながりなど色々ファン向けのアピールしておきながら
いきなり(見え見えの)死に方するんだもの。
・ ルーク・スカイウォーカーとレイが出会って終わる、という展開、
るろうに剣心の京都大火編の最後だかを思い出してしまいました。
海に流れ着く剣心を担いでいく師匠(福山雅治)、みたいな。
という感じで、ep4にほんと似てる物語なんですよね。
そして、
・ スターウォーズ過去作品を知らないと、深みが出ない部分
・ ご都合展開的な場面多数(バリアの件やフォースがいきなり覚醒して何でも出来ちゃって、
更には中ボス的立ち位置のカイロ・レンを倒しちゃうレイ、とか)
どうにも、昔スターウォーズep4~ep6を観た時ほどの驚きもないし、
更に言えばep1を観た時のCGとアクションのすごさも感じない。
なんかCGまかせかつ低予算チックな「動き」の映画になっちゃってるような気がします。
本家のアメリカ人(トレッキーならぬスターウォージーとか??)は
これで満足してるのかしら?
※ そうそう、最後に言うのもなんなんですが、
主人公的立ち位置に途中までいたフィンは
黒人なんですよね。
スターウォーズで主人公格に黒人を入れたのは初めて、
って事でこれも話題になってました。
まあ、弱いんですが・・・