2015年12月25日 22時49分
【Christmas Premium LIVE 2015 "Kalafina with Strings" 12/25(金)】感想
昨日も行ったし、今日は席位置もそんな良席ではないし、
更には12/25は仕事の最終日だしで、
「今日こそはやめておくかー」と思ってたんですが、
結局2日連続でKalafinaコンサート行って来ました。
今日は結構早く会社出たので
(多分、あの後納会とかあったんだろうなあ…バックれちゃった)
ゆっくり現地へ向かいました。
本公演は、大阪12/?、東京12/24(木)、12/25(金)の
最終日だったんですね。
昨日は序盤歌姫達の声が全然出てなくて(張れてなくて)
来た事を後悔しかけましたが、
今日は始まりから相当飛ばしてました。
ホール真ん中ら辺に座ってたのですが、
まるで超大型のホームシアターシステム使ってるかのように
ガンガン自分にKalafina3人の声がぶつかってくるし、
どこまでも高く伸びる声・発声がとてもとても心地よい( ´ー`)
とても幸せな時間でした。
が、、、かなり飛ばしすぎたんでしょうね。
元々お母さんのような皆を包み込むような発声のWAKANAは
どこまでも声を膨らませ、張らせ続けましたが(喉の強さと歌い方にあるのかな?)、
HIKARUが、
「な行」の音を地声で歌うような
まるでリコーダーを激しく吹き鳴らすような
女性的で独特の甲高い声で歌っているHIKARUが、
後半になると自分のパートごとに
1.甲高く高い発声をなんとかする
2.声の伸びの所で失速してしまう(声がだんだん消えていく)
の繰り返しで、
「アレ?HIKARUって元々こんな感じで歌ってたっけ?」
と疑問に思う感じでした。
で、思ったのですが、
普段のバンド編成(ギター、ベース、ドラム、の巻き起こす騒音)の場合、
声を1度甲高く上げれば、
後の失速は騒音にまぎれて観客もあまり気にしません。
しかし、アコースティック編成では
低くなっていく声も(弦楽器(ヴァイオリンなど)の音では隠せず)
完全バッチリ観客の耳に入ってしまい、
HIKARUの声の不安定さが結構目立つんですよね。
・ ソプラノの膨らみ、落ち着きお母さんのWAKANA
・ 男顔負けの低音、こちらも安定のKEIKO
に比べて、
とても小さな、しかし甲高い音の出る笛のような
超女性的で特徴的な声を持つHIKARUは、
その声の張りの良さこそ「ロック」のようなテイストを
Kalafinaというバンドに与えるのですが、
そこまで強い「喉」「発声力」を持っている訳ではないようで、
結構声も震えますし(ビブラート?)、
張り上げまくれば枯れてしまう
(特にステージドリンクが飲めない状態だとそれが顕著に現れる)、
という感じでしょうか。
トークパートを置いて発声は回復しましたが、
やっぱりHIKARUの声が荒れると
一気にKalafinaの魅力が下がってしまうんだなあ、と。
元々アニメ「空の境界」の頃よりBGM的に使われたKalafinaの曲では、
まず第一にWAKANAのお母さん的発声ありき、
とでもいうように「WAKANAあってのKalafina」と
思わせられました(オブリビアスとかまさに彼女の曲ですね)。
しかし、WAKANA、KEIKOはFictionJunction(梶浦由記さん主催のバンド)でも
ほぼメインを張っています。
そしてこちらもコーラスワークを売りにしたバンドです。
では、FictionJunctionとKalafinaの違いってなんなんだろう?
4人ではなく3人(トライアングル編成)での
声・ハーモニーの掛け合いの美しさもありますが、
まずは「HIKARUの存在」なんじゃないかなあ、と改めて思いました。
FictionJunctionのYURIKO KAIDA、KAORI、KEIKO、WAKANA、はそれぞれ
男っぽい、母親的な包み込むコーラスワーク、などの声はいても、
「超女性的」な声の持ち主がいないんです。
(YUUKA(南里侑香)さんはどうだったかしら?)
それに対して、KalafinaではHIKARUが「超女性的」な
(ある意味キンキン声とでも言うべき)
「な行」に力の入った笛のような声を張り上げる事で
・ 母親WAKANA
・ 父親KEIKO
・ 娘HIKARU
として、3人のトライアングル関係を形成しているのかなあ、って。
そして、いつものバンド編成(ギター、ベース、ドラム有り)では
声の安定感の無さは騒音の中に隠れてしまうけれど
アコースティック編成(声が特に目立つ)にした時は、
その爆発的な声とその失速との両方が目立ってしまうという。。。
そういう意味で、今後のKalafinaのブレイクは
HIKARUの「喉」「発声力」の強化・安定化にあるのかなあ、
って思いました。
まあ、あれだけ地声っぽい、
喉に負担のかかる歌い方をしてるのだから
キツいのは素人でも想像つきますけどね。
※ KalafinaをCD中心で聴いてる方はHIKARUの声の甲高さと
WAKANAの膨らむお母さんぶりは分からないかと思います。
ハイレゾで聴いてもめちゃめちゃ音量上げないと
伝わってこない、まさにライブでしか分からない感覚なので・・・
(そもそもCDメディアなどは調整入れて、
彼女たちの歌声の突出を全て同レベルに丸めちゃっているので)
あ、そうそう、昨日自分は
このアコースティック編成でこそ、
Kalafinaの「歌声」を満喫出来る、もっとやってくれ、
って思ってたんですが、
来年4月から今日の編成「Kalafina with Strings」で
ツアーする事が決定しました。
ヽ(´ー`)ノ万歳です。
そこまでにHIKARU強化して欲しいなあ・・・
あと、コンサートを「観る」事の意味を改めて感じました。
目を閉じて「歌声」「楽器の音」を聴いていると
とても音に集中出来るのですが、
音の方向(指向性)がいまいち
分からなくなるんですよね。
舞台上にいる人達の演奏だから前から音が来てるんだろう、とは思いつつも
結局は前斜め横(左右)のスピーカーからの音なので
正面からぶつかってくる、
「音響」という風(ふう)、風(かぜ)のように感じてしまうのですが、
今日ひさしぶりに目を開けて聴いていたら、
脳の方で歌い手、演奏手を感知するのか、
舞台上のKalafina3人と楽器演奏者達がそれぞれ奏でる音、
として耳も認識しました。
そう考えるとやっぱり「いい曲・歌」は、
目を開けて聴いた方がいいのかなあ?
今年のイベントこれにておしまい。
散文・長文失礼しましたm(_ _)m