2015年12月20日 17時45分
【第百五十九回「ごんべん」-銀河万丈読み語り-】感想
2015年最後の銀河万丈先生読み語り、
「X'mas間近ですがクリスマスのネタはありません、
まあお鍋でもどうぞ」との事。
昨日見始めたガルパンの続き観るので
さっさと(ちゃっちゃと)感想書いちゃおう。
●『キンレイ「鍋焼きうどん」』東海林さだお
鍋焼きうどん、
別に何も焼いてないのに鍋焼きうどんというネーミングがいい。
鍋でグツグツ煮こまれて沸騰して蒸気をシュッシュッと放っていたり
蓋がゴトゴト泡を吹きつつ揺れてたりと
ダイナミックにアクティブなうどん。
具材も色々と豪華です。
しかし、静かな鍋焼きうどんというヤツに出会った。
コンビニの冷凍食品売り場にある、
キンレイの鍋焼きうどん。
そしてこれが思いの外重い(スープごと凍ってるので)。
試しに買って、ラベル記載の通りに
蓋(ビニール)をやぶってそのまま火にかけてみた。
だんだんとグツグツ煮立ってきてダイナミックさが出てきて
そしていざ食べてみると麺がシコシコ歯ごたえもあり、
これはこれで美味しい!
しかし、やっぱり鍋(アルミホイル)がいただけない、
だったらいっそ土鍋に移してみようかな、、、
いや、それも無作法かしら?
というお話。
お鍋ってお店で食べるのは好きなんですが、
自宅で(姉が)作ったやつとか
コンビニのアルミホイル鍋のヤツ、
どうも自分はダメなんですよね。
自宅のは出汁しっかりとってないから味がなんかビミョーだし、
アルミホイルのは昔は好きだったんですが
いつの頃からか「(アルミホイルの?)鉄の味」がするな、
って思うようになっちゃって。
まあ、数年ぶりに試してみようと7-11へ行きましたが、
7-11って今は自社ブランドで作ってるみたいで
キンレイのは見つかりませんでした(´・ω・`)
カップラーメンの代わりに後で食べようっと。
●『おやじと美肌鍋』東海林さだお
鍋2連発。
東海林先生が知り合いの健康思考のKさん(同年代のおじさん)と飲んだ時に
「コラーゲン鍋って知ってる?コラーゲン、なんでもお肌にいいらしいのよ」と
誘われるままに男2人で吉祥寺のWというコラーゲン鍋の店へ。
「コラーゲンとか変わった鍋出すような店って入り口で
『今日はどういう目的で来店されましたか?』
『今あなたが気になっているのはお肌ですか?』
とか色々アンケートされたり
まるでエステみたいな所じゃないの?」
という東海林先生の疑念を裏切り、普通にお鍋屋さんだったと。
だけど、周りは全員カップルか女性客ばかりで
おじさん2人連れ立って、なんてのはまったくいない。
「せめてコラーゲン鍋をやめて、
普通の豚モツ鍋とかにしとけばいいんじゃないの?
今ならまだ間に合うよ?(何が?)」
という東海林先生を振り切ってKさんはお目当てのコラーゲン鍋をご注文。
大体の具材は普通の鶏鍋、そこにコラーゲンボールなる
コラーゲンのかたまりが1人につき2つ入るという。
この液体コラーゲンを凍らせた玉2つ×2人分を
しげしげと眺めていくうちにだんだんと
溶けていくのをありがたがるKさん。
そして鍋自体はとてもおいしかったとの事。
すぐにおトイレに立ったKさん、
戻ってくるなり、
「食べてすぐ、もうお肌がツルツルになったみたい!」
との事(トイレで鏡を見てきたらしい)。
鶏とかをグツグツ煮ると出てくる脂ですよね、コラーゲン。
で、放置しとくとゼリー状に固まるヤツ。
確かにコラーゲンが美味しいとかは聴くんですが、
結局口から摂取してもそのまま肌とかには影響しない、
っていう話だったような。
まあ、(数年前だろうけど)
流行りの頃に食べてみたかったなコラーゲン鍋。
っていうか、今年の忘年会が一昨日の1度きりだったので、
友人連中とせめて鍋でも食べに行きたいものです( ´ー`)
鍋と日本酒合いそうですからねえ・・・
●『プリズンホテル』【2】秋21・22 浅田次郎
かなり端折り(はしょり)ます。
警視庁のマル暴連中と極道集団隣り合っての大宴会からの
大抗争(?)からの場末の元アイドルの銃発砲事件からの、
「とりあえず、なかった事にしよう・・・」と
元々顔見知りのお互い(警察、ヤクザ)集まっての
大宴会仕切り直し、が前回。
そして今回は、プリズンホテルのオーナーにして
極道の大物である大叔父に呼ばれてきた売れっ子極道もの小説家が、
大叔父、大御所演歌歌手女性、警察の巡査長、と高齢の3人と
プリズンホテル備え付けの茶室で
彼ら同年代の過去の出会いからの話を聴く流れ。
詳細は省いちゃいますが、
昔の極道っていうのは単なる悪者じゃなくて、
社会からあぶれてしまったはぐれもの達(主に若者)を
更生させてまた社会へ、あるいはそのまま任侠の道へ送る、
という大切な役目を持っていたと。
そして、賭場の中盆(ディーラーにあたる)をやっていた大叔父と
その頃悪い男にひっかかって賭場に連れてこられた10代の少女と
その賭場にがさ入れに入った巡査長の3人の出会いを・・・
という所で終了。
多分、その辺りが今回の「締め(オチ)」なのかしら?
確か始まりが2015年の1月そうそうだったのかな?
(逆算すれば分かるか)
とうとう1年超えの大作になってしまいました。
プリズンホテル、登場人物も老若男女多彩なので
銀河万丈先生の演じ分けが楽しめる作品、
でかつ内容も面白いけど
そろそろ別の作品も聴きたいなあ( ´ー`)
多分、次回ぐらいで 第二部-完- だと思うけど。
まさか次が第三部だったり( ´ー`) それはそれでいいか
●『逃走』藤沢周平
江戸の頃。
盗人家業の銀三。
小間物売り(多分オケを背負って色々道具とか売ってた人かと)をやりつつ、
盗みに入る店(たな)を半年がかりで決めて
決して金庫の大金などではなく
その日の売上ぐらいを「レジ」に当たる所からさっと盗んで、
というコソドロ。
独り身で決して自分の住んでる長屋の近くでは仕事をしない、
という事で今まで問題なく気楽な人生を送ってきた。
しかし、ある店に盗みに入り、
遠回りして気持ちを落ち着けつつ
自分の町へ戻ろうとした矢先、
夜の10時を過ぎようという時間に
タチの悪い知り合いの岡っ引きに出会ってしまう。
今日の仕事(盗み)の為にわざわざ
職人の服を着ていたのがわざわいして
「なんでそんな服を着てるんだ?」
「こんな時間までどこへ行ってやがったんだ?」
と執拗に責められ、
どうにかかわしたつもりが、その翌日には
盗みの回状(?)が周り、
タイミング的に銀三が怪しいとどうも目をつけられたらしい。
銀三がどこへ行っても後ろを見れば岡っ引きの姿が。
自分の手柄にしようと番所へも届けず、
1人で追っている模様。
で、ある日銀三が小間物売りの仕事をしつつ次の盗み先を探していると
とある店から赤子と女、そして男の叫び声が。
どうやら男と女が別れる/別れないで揉めているらしい。
そして赤子の鳴き声で銀三は、
かつて自分が母親に捨てられ、
(多分妹だったろう)赤子の鳴き声が離れていく光景を思い出してしまう。
そして借金もあり男に捨てられた女と赤子のいる
その店に2度様子を見に行く。
1度目は赤子を抱えながら縫い物をする母親、
それを哀れにおもい金子(きんす)を包んで持って行ってやろうと
2度目夜に行くと、
見知らぬ男と仲睦まじい(いわゆるエロい関係の)女の姿、
そして「子供なんていらないからね!」という男に対して、
泣いている赤子を「うるさい!だまんないと捨てちまうよ!」と
赤子の頬を叩く母親の姿が・・・
そして2人が隣の部屋に消えていく姿を影から見送り、
銀三はそっと家に忍び込み赤子を連れ帰る。
数日預かって、赤子を探そうとしているなら返そう、
もし赤子の事など気にも止めないならこのままにしておこう、と。
そして度々運悪く岡っ引きとまた出会ってしまい、
「何を隠してる!」と赤子を見られるが
銀三「捨て子を拾っちまったんでさあ」と言うと
岡っ引き「なんだ・・・捨て子なら番所かどこかに届けちまいな」と興味を失った様子。
銀三が更に聞くと
岡っ引き「うちは子供がいないんでかかあは喜ぶだろうが、俺は子供が大っ嫌いでな」
と去っていく。
そして銀三が長屋に戻り、同じ長屋の夫婦の所へ乳を分けてもらいに行くと、
おばさん「乳ならやるし預かってやってもいい、
なんせ旦那がしばらく留守だからね・・・」
と意味あり気な台詞で銀三を誘う。
それから10日、何度かおばさんに夜這いをかけた銀三、
そしておばさんが
「亭主が帰って来る事になったので
乳ならやれるけど、もう子供は預かれないね、悪いけど」
と言うのに対して、
銀三「いい事を思いついた!」
自分を内定している岡っ引きから離れる為、もうこの町は出よう、
そして岡っ引きの女房が「子供が欲しい」と言っていたというので
そこに赤子を置いていこう、と。
そして夜半岡っ引きの家に忍び込み赤子を置いて、
寝てる赤子を起こしてその鳴き声が響き家人達がやってくる気配を感じつつ、
銀三は町をひた走る・・・
タイトルからして、もっとオドロオドロしい、「逃走」だと思ってました。
で、物語冒頭からも銀三は「盗人である」「その心は悪人である」と
散々に言われていたのでなお、
悪いヤツがどうにかなる話だろう、と。
しかし結局は捨て子から盗人家業に堕ちた銀三が
自分と同じような身の上の赤子を助けてやるという、
ちょっと心優しい物語で終わりましたね。
※ 目をつぶって物語を聴いていましたが
物語の終わりどころ、落とし所がよく分からず、
「ここがオチで終わるのかな?」と度々目を開けると
銀河先生の読みがまた始まる、
という事が何度も。
藤沢周平さんひさしぶりに聞いたけど、
やっぱり物語が独特なんだよなあ。
(風味というかなんというかが)
そんなこんなで2015年の朗読はこれにておしまい、
あとはKalafinaライブが終われば、
2015年は何もかもおしまいです( ´ー`)
来年は「ごんべん」は絶対行くけどその他(お芝居など)は
半分以下に減らそうっと。
※ あ、思い出したけど今日の先生はかなり?
読み間違い、とちりが多かったかな。
元気そうではあったけど、まだ体調が悪いのか、
あるいは師走だけあって仕事仕事で練習の時間がなかったのか、
いつまでもお元気でお願いしたいなあ( ´ー`)