2015年09月30日 00時23分
【ショートフィルム「東京サバ女子かくめい」】感想
舞台女優の橋本亜紀さん
(改名「胸元亜紀」さん?おっぱいでかいんですよね、この人)が
主演を務めたショートフィルム上映会。
Twitterにて本イベントを今日知り、
時間があったのでなんとなく観賞。
【簡単なあらすじ】
喜怒哀楽や好き嫌いを表に出せず何事にもサバサバとした、
妙齢の独身カフェ店員ささばさん(通称さばさん)。
若い友人の結婚に「また先を越された」とやさぐれる。
カフェの店員はさばさんの他、
漫画家志望の若者と中国人女性の2人。
さばさん達はカフェのオーナーから
「サバを使った新メニュー」を考えるよう指示される。
オーナーはオカマで、カフェの他にもバーを経営している。
※ なんで物語中「サバ」ばっかりプッシュされるのかと思ったら、
このオーナーはかつて茨城県でさばさんの彼氏だった男で、
さばさんが
「東京でカフェ店員になりいつかカフェを開きたい」と
上京する時、
「いつでも茨城から美味しいサバを送ってやるからな!」と
見送った人物だった。
それが何故かさばさんより後から東京に出て、
オカマになりカフェとバーを経営するほどになっているから、
人生って不思議。
※ 最初茨城県でさばさんを見送った元彼と
カフェオーナーが同一人物だという事が
メイクその他から判別出来なかったんですよね。
演出として狙ってそういう風に撮ったのか、
単にメイクや映像技術が稚拙だっただけなのか、
自分には分かりませんでした。
だから序盤はずっと本映画が
「サバづくし」の理由を考えてました( ´ー`)
「このままじゃダメだ」と友人その他からも激励を受けたさばさん、
オーナーのバーにてバーテンダーの若い男性と知り合い、
そして「行動」に出たさばさん、2人はすぐにいい仲に。
※ この頃から不思議に思ってたんですが、
何故かナレーションがカフェの漫画家志望の若者なんですよね。
この「彼」は何か関わってくるのか、
本映画の本当の意味での主人公(神の視点)なのか、
結構惑わされました。
次の日またバーへ行くと、
そこではオーナーと店員のオカマとバーテンダーが
楽しくさばさんとバーテンダーの恋話(こいばな)を。
しかし、
オーナー「でもアレよ、○○ちゃん(バーテンダー)は
あたしと同じだから(ハート」
その言葉で理解してしまうさばさん。
バーテンダーは男も女もイケる系のオカマさんだった。。。
ショックに打ちひしがれ、
バーテンダーとの付き合いをとりやめるさばさん。
落ち込んでいるさばさんを見て、
今度は漫画家志望の若者店員がさばさんにアタックを始める。
(元々さばさんに憧れていたらしい。)
※ ああ、この人がさばさんと結局結ばれる展開なのか、
と納得。
気のいい人なんだけど、おごろうと居酒屋に誘うも、
お金を持ってくるのを忘れたりとなんとも抜けている若者。
そんなこんなで何度かデートをする中、
さばさんは「私、時間ないの!」と。
それは自分の年齢的にも結婚を前提とした付き合いしか出来ない、
という意味でした。
若者は「喜んで!」とそれを受け入れますが・・・
気持ちが上向き上昇中なさばさんは
「サバを使った新メニュー」を色々と思いつき始めます。
しかしそこへ一本の電話が。
地元に(弟ともども)残してきた祖母が亡くなったとの事でした。
お葬式に向かうさばさんとそれに着いてくる若者。
しかしさばさんの実家へ向かう電車の中、
阪神優勝がかかった日本シリーズに
夢中な若者はラジオを聴き続けます。
(さばさんはかなりイライラ。)
そして何故か地元にはオーナーも帰ってきていて、
みんなでお葬式をするのですが、
お葬式の最中にも気づかれないだろうと
若者はスマホで野球中継を見続けていました。
あまりの非常識さにあきれるさばさんとオーナー。
※ このタイミングで差し込まれる映像で、
さばさんの弟が祖母の後を追って**てしまいます。
(なんとも味気ない映像だったので、
気持ちには全然響きませんでしたが…)
それもあり(父母は元々亡くなっていたので)
天涯孤独になったさばさん、
若者はさばさんに「結婚しよう!」と言いますが、
さばさんは「ごめんなさい」と一蹴します。
※ 若者のあまりに非常識な行動の多さに
「こいつは無理だ」と諦めた模様。
そして東京に戻ったさばさんは夢を見ます。
死んだ弟が祖母が作ってくれたサバのサンドイッチを
さばさんに持ってくる。
しかし、さばさんが「東京へ行く!」と言うと
弟はすねて部屋へ戻ってしまう。
その夢からさばさんは
新メニュー「サバサンド」を作り上げます。
そして、再び色々な友人との会話の中、決心します。
若者に今度は自分から、
「ささばの家がこのままでは無くなってしまう、
もしよければ結婚してください」と。
そんな感じでサバサバ女性が「人生を変えよう」と決心し、
行動して「幸福」も「不幸」もあったけど、
最後には(妥協もあったのでしょうが)
一件落着的に「幸せをつかむ」というお話でした。
【実際観ていて】
東京に上京して歳を重ねた女性の物語、という事で
「よくある話」という感じで、
序盤特に何か心に刺さる、というものはありませんでした。
笑いを取るでも無く、泣き落とすでもなく
淡々とさばさんと周りの面々がその生活を続けていく。
しかし、
さばさんが「人生を変える(その為に行動する)」という決意をして、
それがいい方向にも悪い方向にもさばさんの人生を
動かし始め、そして最後には「さばさんの結婚」という形で
落ち着く、という流れに
「ああ、やっぱり行動しなきゃダメなんだよなあ」と
最近福山雅治の結婚にショックを受けていた自分も
「行動しなきゃ」という気持ちにはさせられましたね。
そこまで「感動」などを狙った映画ではなかったので、
観賞して受信したモノ、はそれくらいでしょうか。。。
あと、普段お芝居の中、舞台上で観ている役者さんを、
映像系(ショートフィルム、TVドラマ、映画、PVなど)で
観るのは結構物珍しくもあり、
また違う一面が見られたかな、という気持ちはありました。
(役者さんってその多くは舞台から始まり、
映像系を目指して行くものなので…)