2015年08月16日 17時00分
【第百五十五回「ごんべん」-銀河万丈読み語り-】感想
7月末頃、乙女ゲーで有名な「金色のコルダ」イベントに参加(出演)し、
あまりに大量の女子(5000人)の黄色い歓声と熱気に、
こういう世界に慣れていない銀河先生は当てられてしまい、
以降今も体調を崩してしまっている、との事。
まあ、お盆ですしこの暑さで誰しも体調崩しますよね( ´ー`)
5000人の黄色い歓声は想像もつかないけど。。。
●『なに?ビールに氷?』東海林さだお
2011年頃、節電その他で企業も家庭も
冷房の使用(温度)を控えていた頃。
ビールに氷を入れて飲む、というスタイルが
いっとき流行ったのを覚えています。
そのお話。
氷を入れて飲む専用ビールがコンビニで発売され、
それに氷を入れて飲んでみたらコクもあるし
キンキンに冷えるし泡もそれなりに出てウマイ!と。
確か自分も居酒屋かなんかで他の飲み物の氷入りジョッキに
ピッチャーからビールついで飲んだ事あるんですよね、
噂に聞いていて。
それは氷が溶けた水っぽさなどからあまり美味しくなかった
覚えがありますが、この専用ビールは
氷の溶けた水でも飛ばない強いコクと泡立ちとで、
東海林先生いわく「美味しい!」との事。
でも今は売ってないから、定番にはなれなかったんでしょうね( ´ー`)
●『決行!炭酸水!』東海林さだお
夏のお茶漬けのCMで氷の入ったお茶漬けを
美味そうにかっこむイケメン俳優、
誰だったかしら。
氷水で作ったお茶漬けが美味しい、というお話から
だったら炭酸水ならどうなんだ?と(途中どんな話だったかしら?)。
で、東海林先生は試してみました。
1.炭酸水茶漬け
⇒うまい!
ならば!?
2.炭酸水そうめん
⇒うまい!!
(麺と一緒につゆ(炭酸で割った)をかっこむのが重要、との事)
ならば!?
3.炭酸水味噌汁
⇒うまい!!!
うーん、銀河先生の語る情景では美味しそうなんだけど
自分も「試してみよう!」という気にはなりませんでしたね。
自分の知ってる炭酸水といえば「ペリエ」
(イタリア?だかフランス?だかの天然炭酸水)、
たしか酸味とミネラル臭があったはずで
上記3つの食べ物に合うとは思えないなあ・・・
日本の無味無臭?な炭酸水なら合うのかなあ・・・
●『プリズンホテル』【2】秋13・14 浅田次郎
このホテル(プリズンホテル)が、
ヤクザもののそれも大親分が経営するホテルだと気づいた
警視庁マル暴の連中が部屋にバリケードを張って引きこもり。
そのボスたるエリート本部長は、温泉でヤクザの親分達に
「仁義切り」の下手さで喝を入れられてそのまま気を失って
介抱されている。
過去惚れていたアイドルと何故か身体の関係になり、
その気持の火照りから「いい小説が書けそうだ!」と
執筆に入るヤクザものの小説家。
がその部屋を酔っ払った婦人警官2人が訪ねて来て、
サインをねだられたあげく何故か2人のパンツにサインするハメに・・・
夕食の準備をする板場、
普通の宿泊客(普通じゃないヤクザがた)は
元々かなりの高額予算に更にホテルオーナーであるキド親分の
心付けもあって、1食6万円の高級懐石。
それに対して、普通じゃない宿泊客(警視庁マル暴連中)の方は
1泊2日移動込みで15000円、
食事に使えるのは3000円とどうしてもしみったれた料理になってしまう。
これをどうするか、しかも隣り合った大広間で
警視庁マル暴連中側が隣のヤクザの豪華料理を見たら
一触即発何が起こるかわからない、と四苦八苦する様子。
までで今回は終了。
今回の登場人物は10数人、いやあやはり
銀河先生の語り分け(演じ分け)、それぞれの個性の作り方は
本当に上手いなあ、と感心させられる物語。
しかし今日出てこなかった登場人物も沢山。
はたしていつまで続く、プリズンホテル【2】秋。
●『女ぶり』平岩弓枝
江戸時代、舞い/狂言の師匠をしつつ女手1つで娘を育てたカメジ。
気立ての良い娘(アイ)にいくつもの縁談が舞い込むが、
皆、「娘の父親を教えてくれ」の質問をカメジにしてきて、
それを断ると破談になってしまう。
かつて舞い/狂言の腕を見込まれて10代の後半から将軍家に仕え、
そして城を出た20代前半の時、もうお腹には赤ん坊(アイ)が。
察するにきっと名前を明かせぬ名のある御方との子供だろう、
せめて縁談の相手とその父親にだけでも名を明かしてもらえぬか、
と仲人が頼むがこれまたつっぱねる。
そして縁談に乗り気だった娘に対しても、
悪いとは思ってもこれだけは言えない、
私と、そしてアイのメンツに関わる問題だ、と。
ある日、長年使えた皇家(?)の姫君の元で狂言を披露し、
酒(しゅ)が振る舞われる。
そして庭で酔いを冷ましている所、下駄の鼻緒が切れて倒れかける所を、
ミワ様?という70過ぎの老人に助けられ、
カメジの悩み事の話から、ついアイの父親を推測される。
父親だった男も城勤め自体も、
そして今ではアイに持ち込まれる縁談すらも、
みんな「男の勝手」に付き合わされる、
そんなのはゴメンだと愚痴るカメジ。
そんなカメジに
「きっといい男もいる、そしてたった1人で娘を育て、
見事な狂言を見せるカメジは素晴らしい」とカメジの女ぶりを褒める。
そしてある日、江戸城から太鼓の音、
徳川吉宗公(だったかな?歴史不得意なので)が亡くなった、と。
感慨にふけり城を見つめるカメジの目から涙が。
※ ここでカメジがかつて結ばれた、
アイの父親が徳川吉宗、あるいはその父親、と推測される。
ここで終わっておけば、良い「余韻」を残すいい話だと思ったのですが。。。
ナレーション視点に移り、かつてカメジが将軍家に仕えた頃の話が。
そもそも町で当時の将軍(吉宗の父?)に見初められて
舞い/狂言の師匠として城へ呼ばれ、
そのまま忘れられていたがカメジの狂言回しを観て
再度見初められて夜伽を命じられ、アイを授かったという。
しかし大奥とそれを取り仕切る?水野老中の策謀その他から、
城を追われアイをたった1人で育てる事に。
そしてずっと「ただ子を産ませる」だけの為に、と
手をつけられた将軍や将軍の後釜争いに渦巻く大奥や水野などを恨んでいたと。
しかしそんな気持ちも薄れ、70歳を越えてなお、
皇家に狂言を披露するカメジの女ぶりは素晴らしいものだった、
という終わり。
なんか、わざわざネタバレしないでも良かったのになあ、
という締め方でした。
その方が聴き手(読み手)の想像力を膨らませる良い終わり方だったのになあ、
という気がします。
まあ、カメジとアイのやりとりなど、銀河先生の1人複数役での
芝居には泣けたのですが( ´ー`)
PS.開演前パンフレットを読みつつボーっとしていたら、
スタッフの方とその友人らしきお客さんのお話で
「Twitterやめたの?」
「事務所変わって、そこはNGなの」
というようなやりとりに、
「ああそうだった、銀河先生始めスタッフ皆さん
青二プロダクションの声優さんなんだなあ」
と思い出しましたわ( ´ー`)