2015年08月15日 16時39分
【朗読劇 しっぽのなかまたち4】感想
演劇ポータルサイトCoRichの方にとうとう
舞台情報を上げなくなったようなので、こちらに感想おば。
特に知っている俳優/女優さんがいるでもなく
※ 帰り道「みもりんがどうこう」と言ってる女子達がいたので
三森すずこ出てたっけ?とパンフレットを確認したら
日替わりメンバーに竹達彩奈ちゃんがいました。
今日は出てないけど。
単に天王洲銀河劇場での公演を色々と追ってる頃に観に行った
「しっぽのなかまたち3」で号泣してしまったので今年も行ってきました。
捨てられたりその他幸福とは言えないワンちゃんネコちゃんの
保護団体へのボランティア的な意味合いのある(らしい)本劇公演。
今回もペットの代表格である犬、猫、その飼い主たち、
そして捨て犬捨て猫の一番恐怖の場所である保健所を
舞台にした物語が展開されました。
確か出演俳優/女優さん全員がペットを飼っている、だったかな?
(そういうブロマイド売ってたし、パンフレットも
ペットと一緒だったし)
物語は3編。
1.ブルドッグと飼い主
売れない小説家に拾われたブルドッグ、
このブルドッグとの六畳一間の生活を小説にしたら大ヒットし、
ブルドッグが気に入ったらしい大きい家へ引っ越したのはよいが
近頃ではスランプで本も書けず、
借金取りにブルドッグを連れていかれた飼い主の話。
2.夫婦と犬猫
お互いの嫌な所が許せなくなり離婚を決意した夫婦が、
それぞれが理由で飼っていた犬と猫をどちらが引き取るかでもめる話。
3.保健所の譲渡会
保健所に保護されている犬3匹、
譲渡会を前にいつもふらりと現れる老猫に
「人に貰ってもらう為に」のアドバイスを受ける話。
どれも人とそれに対する犬、猫の鳴き声が
実際「言葉(台詞)」として表現されるだけで時に笑い時に泣き、
「ペットの気持ちになる事が、人の感情をこれほど刺激するとはなあ」、
と思わせる話ばかりでした。
貧乏になっていく飼い主からのご飯のグレードが段々と下がっていく事に怒り、
「借金取りに飼ってもらうからいいわ!」と
家を出ていくブルドッグ、
しかし結局借金取りはこのブルドッグをペットショップへ売り払おうとして
一文にもならない事を知り、逃げ出すブルドッグ。
かつての大きな家は既に売られており、
行くあてのないブルドッグは
かつて飼い主に拾われたゴミ捨て場へたどり着く。
飼い主も「もしかしたら」という気持ちでゴミ捨て場をうろついていて、という。。。
なんともツンデレなブルドッグ( ´ー`)
夫婦は離婚するが
「仲良しの犬と猫を離れ離れにするのはかわいそうだ」、
「だから俺が引き取る」、「あたしが引き取る」に始まり、
そもそも猫を拾ったのは妻だったが、
拾った理由は夫が寒空の中どこかで鳴いている子猫をあまりに
かわいそうに思うのを見た妻が、
外を探して車の下で凍えていた子猫を拾い上げ連れ帰った。
しかしこの頃妻はどちらかというと動物嫌いだったという。
それが2人の生活の転機となり、
ペット可の家に移り住み結婚するに至ったのだという。
その事を思い出し、犬が離婚届けを食べてしまったのを機に
「もう一度やりなおそう」と離婚を踏みとどまる2人。
そして譲渡会で人に好かれるにはどうしたらいいかを散々と教える老猫。
最後に「その生を終える時、誰か人に見守ってもらえるといいな」と
老猫自身がかつて飼い主にみとられた幽霊である事を(観客に)告げて去る。
ワンワンニャーニャー騒がしいだけの犬猫が
実はこんな会話してるんじゃないのかな?
という脚本になんだか泣けてしまうんです。
自分は多分一生動物は飼わないけど、
猫カフェ、ふくろうカフェ(最近流行ってるらしい)なんかには
たまーに行きたいかな( ´ー`)