http://buzz-plus.com/article/2015/02/09/tokyo23-motenai/

住んでいるだけで、モテない区２位の区に生まれ育ち、現在も実家に暮らしています。

生まれた土地からずっと、モテないという運命が擦り込まれたと考えると、非常に悲しい結果であります。

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私は池袋の隣町の住宅街にずっと生まれ育ってきました。

最近、池袋が舞台のアニメ、デュラララ！×２がスタートして、見るたびに「池袋はいいなぁ・・・こういう、かっこいい街かの様に取り扱われて・・・板橋は何もない街だから・・・」と常に思う日々であります。


板橋が舞台になったのは「板橋マダムス」と「セレブと貧乏太郎」という、貧乏庶民を舞台にしたドラマだけだからね・・・

ブックファースト新宿店の23区が舞台になった小説の特集コーナーで、23区の中で唯一黙殺された区（POPがない、舞台になった小説が無い）として、地元の人間として非常に悲しい思いをしました。


23区の中で圧倒的な知名度の無さ、ターミナル駅を含めたランドマークを抱えていないこと（せいぜい、高島平団地かイオン板橋ぐらいかなぁ・・・）、コアとなる街がない。メインは貧乏人が多い住宅地や、団地と工業地帯だけ・・・たまに荒川の花火大会で客がやってくるぐらいかなぁ・・・

北区は赤羽　王子　飛鳥山公園　練馬区にはとしまえんや東映アニメーション本社のようなアニメの聖地　豊島区は池袋に巣鴨やトキワ荘・・・
それなのに板橋区は何もない・・・浮いてるよ！！！

いろいろな人に、住んでいる所を「板橋」と答えるたびにに、「どこそこ？」「イメージが沸かない」と言われ続けているので「池袋の隣」と毎回話さなければならない辛さ・・・
そこまで知名度無いと本当に苦労する・・・・


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子どもの頃は、習い事で電車に乗って出かける同級生が多かった中、親の意向で地元周辺から出してもらえなかった。（地元志向が強い親で、地元で基本的なことは済むという考えの持ち主だった。）電車に乗って習い事に行く同級生はレベルが高い教育を受けて、テストの成績や区大会などで優秀な成績を収めていたが、自分は常に

子どもだけで、区外や池袋のような繁華街に遊びに行くのも、親に自分だけ止められた結果、仲間外れにされイジメに繋がったという悲しい過去を抱えている。

子どもだけで地元から出ていたのは中学1年生が初めてで、初めて一人で電車に乗る楽しさや、世界の広さに人一倍感動することが強くあったが、その感動は普通の子どもからしては、小さく、当たり前であることを考えると、非常に情けないものだった。

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池袋という街は何かあるたびに、メディアに取り上げられ、チヤホヤされ、日本でも上位の知名度を誇る街だが、板橋という街はなにをやっても黙殺され、過小評価がとても強い傾向がある。というより、本当に何もない自分と重なる部分が多くあるように感じた。

池袋と他人は、常に輝いて、常に誇れるものがあって、認めてもらえる重なりがある。
板橋と自分は、何もなくて、誇れてもとても小さい当たり前のことであって、認めてもらえない存在という重なりが強くある。


常に輝くものを見つ続けることが、自分にとって永遠に憧れ続けるものであり、親和性の無い悲しいものである。



地元と自分の重なりがあるからこそ、板橋という街の箱からはいい意味でも、悪い意味でも出られる確率は低そうだ。