itomasa7の日記

2015年01月18日 22時41分

【第百四十七回「ごんべん」-銀河万丈読み語り】感想

※ 2014/12/21の感想を、全話銀河万丈先生ではなかった事もあり、
  途中で書くのが面倒になって放置してしまっていました。
  感想は思ったその時ささっと書くべきだなあ


今回はX'mas特別編成で、いつも「ごんべん」をお手伝いしている
メンバー(多分青二プロの声優・ナレーターなどの方だと思うけど)が
読み手参加、歌い手参加するという回。
(去年のX'masはなかった気がするけど)


●『鍋に黒船』東海林さだお
? あれ、当日このお話は飛ばされたような気がするな。
確か鍋に新しく「カレー鍋」なるものが出始めて、
今までの鍋の色々な具材が、カレー鍋の具になるべくチャレンジしていった、
というお話だったと思うけど。

カレーうどんなら分かるけど、カレー鍋、
うちでは食べないなあ・・・どういう味(まあカレー味か)の鍋なんだろう( ´ー`)

おうちの鍋はマズイのでお外でお鍋食べたいなあ。




●『んまんま』犬丸りん
・ご飯粒見えたっ!!(読み手:馬場圭介さん)
ちょっと目が悪かったけど、本当に悪くなったので
これを期にメガネを作ろう、
そうしたらメガネ店店員さんが食べてた丼の
ご飯粒が顔についてるのまで見えた、世界が変わった!、
というお話。


犬丸りんさんって物語の終わらせ方が結構独特。
楽しく締めたり、考えさせられる締め、って感じでもない、
物語の印象的な場面の後、いきなりするっと終わらせちゃう、というか。




・聖なる晩餐(読み手:柳原利香さん)
※ お話を失念してしまいました。
  だからこそ放置しちゃいかん・・・




・ミルク工場(読み手:西野陽子さん)
主人公(女子)の高校時代の友達(女子、ボーイッシュ、男まさりな)は
仕事で上京してわずか1年で(相手は不明で)
子供を作って、更におっぱいからミルクまで出るようになって、
と結構大変だろう状況も人生を楽しんでいる。

それをちょっと素敵にまるで
「子供工場」「ミルク工場」と訳した本作。

※ どこぞの政治家なら不適切な発言で取り締まられちゃうけど。




・指輪大根(読み手:武田佳子さん)
主人公(女子)の友達女子はお見合いで結婚したのだが、
旦那の気持ちに色々イライラ。
なんでも大切にする旦那でモノは捨てられないし云々。

それが家庭菜園を初めて、一緒に大根を植えていたのだが
その時妻が大事な結婚指輪を無くしてしまい、
初めて激昂する旦那を見てしまった、もう一緒にやっていけないと。

なんとか諭して帰らせたが、それからしばらくして
家庭菜園の大根が育ったので食べようと引き抜いたら
大根がひょうたんのように妙な形に締まっている。
自分の無くした指輪に刺さったまま大根が育っていた、
という事に夫婦揃って驚きそれに喜んでくれる、
これまでと違う旦那の姿に「やっていけそうだ」と気持ちが変わった、
というお話。


【今回読み語りにチャレンジした皆さんについて】
皆さん普段は声優プロダクション青二プロダクションで
声優ナレーターなどをされている方々なのかと。
声は特徴的だったりハリがあったり綺麗だったり良く通ったり。

耳にとても優しいけれど、
朗読としてはまだまだ気持ちを載せられていないのかな、
読んでしまっているのかな、と思いました。

複数役の演じ分けなどもそれなりに出来てはいるのですが、
登場人物達の台詞部分で、その人物の意志が「載っていない」と
感じました。

だから、気持ちをあまり引っ張られませんでした(共感を呼ばない?)。

あと、犬丸りんさんの短編は、
終わり方というか余韻として感じさせるものというかが
ちょっと独特かなあ、と。
ジーンとした、悲しくなった、笑って終われた、などの伝わりやすい
気持ちで終わっていない感じ。




●『プリズンホテル』【1】夏15 浅田次郎
借金苦で無理心中しようとしている一家の前に、
実際に一家無理心中した前ホテルオーナー一家が
ポルターガイストとして現れての四苦八苦など。

現ホテルオーナー(ヤクザの大親分)が
前ホテルオーナーの一家を助ける事が出来なかったのかについて
どれだけ悔やんでいるか、
その子どもたちについてどれだけ悲しい気持ちを抱えているか、を
語る場面ではひさびさの涙腺崩壊で
涙がボロボロ止まりませんでした。




●『ろくでなしのサンタ』浅田次郎
ポン引きで毎回警察のお世話になる”さんた”という男、
母親に毎回身元引受に来てもらうのももう慣れっこ。

X'mas当日、たまたま雑居房で一緒になった人の良さそうな男は、
同じ職場の工員達がずっとやっていた工場材料の横流しに、
「家族を少しでも喜ばせてやりたい」の一心で手を出してしまった。

男自身は自分の状況を何も分かっていないが、
たった数万手にしただけにも関わらず、
こういう悪事にうとい事を利用されて、
それまでずっと悪事を働いていた全員の盗んだ数億円の被害、
その実行犯に仕立てあげられてしまい、
これから刑務所で数年を過ごす事になる。


自分はタマタマ、ポン引きという仕事をしていたからで
軽犯罪で済んでいたが、
男と同じような道に引き込まれていたら
大変な事になっていた。

そう思ったさんたは男を他人と思えず、
残されたその家族達に向けてせめて男(夫)からの
X'masプレゼントを届けてやろうと、
さんたがサンタクロースになる、というお話。

※ その場面場面に「ジングルベル」などのX'masソングを
  スタッフさんが歌ってくれる、というちょっと不思議な構成。




X'mas特番構成が胸に刺さりましたね、
自分は2014のX'mas、
ケーキすら食べなかったから・・・