itomasa7の日記

2014年11月05日 22時35分

【SUPER SOUND THEATRE 「Valkyrie ~Story from RHINE GOLD~」】感想※ネタバレ

最近疲れてるのか、実際観劇してから
感想書くまでにどんどん間が空いていって・・・

考えたり何か書いたりするのがめんどくさくなってるんでしょうか、
( ´ー`) イカンなあ


昨年(今年だっけ?)舞浜アンフィシアターで
第一回が開催されたSOUND THEATRE(サウンドシアター)の
豪華版「SUPER SOUND THEATRE(スーパーサウンドシアター)」が
再び舞浜アンフィシアターにやってきました。


正直前回のSUPER SOUND THEATRE「MARS RED」にしても
あまりいい感想持ってないんですよね。

・ 会場の大きさ/高さを活かした(ド派手さに頼り過ぎた)演出
  ・ ビルの5階相当(?)の高さからスパイダーな感じのマンが
    「びよよよよ~ん」ってぶら下がったり

  ・ (名前忘れちゃったけど)なんか上からぶら下がる光の玉×沢山を
    使っての星とか輪っかとか色々の演出

  ・ 爆竹や炎が飛び出まくる

  ・ スモークもすごい

・ 豪華声優でゴリ押し
  今回もそうですが
  (アーチャー「倒してしまってもかまわんのだろう?凛」の)諏訪部順一さんや
  (シン・アスカ「あんたは一体なんなんだー!」の)鈴村健一さん、
  そして前回は(ガンダムSEEDのアスラン・ザラやエヴァンゲリオンのカヲル君の)
  石田彰さんもいました。

  それ自体はどういう演技されるのか自分も聴いてみたいと思いましたが
  「ワー!キャー!」と叫ぶ女子達の黄色い声援に
  「サウンドシアターも結局集客の為に人気声優に走ったか・・・」と。

  ※ それまでは山寺宏一さん、沢城みゆきさんを始め、
    平田広明さんなど名前も知られてるけど
    何よりアイドルというより芸達者で知られる
    ベテラン声優陣で固めてるのが
    お芝居、朗読劇好きな自分にはマッチしてたんですが( ´ー`)

・ 人数が多いわりにそれが活きない物語
  「MARS RED」は吸血鬼になった日本軍人達が国の為に何をするか、
  そして何をしてしまうか、で対立する物語でした。

  作/演出その他いろいろの藤沢文翁(ふじさわぶんおう)さん、
  ベテラン数人使うにはいい物語を書くんですが、
  どうも人気声優を大量に使う場合に”ムリ”が出てしまうようで。。。

  ※ 前回のSOUND THEATRE「Eclipse(エクリプス)」にしても、
    スフィアの豊崎愛生さん、寿美菜子さんを入れようと
    結構ムリ目にキャラを増やして
    「本当に必要だったかな、そのキャラ」って・・・


まあ、何はなくともキャストとあらすじ。

本劇「Valkyrie ~Story from RINE GOLD~(ヴァルキリー ラインの黄金)」は、
北欧神話の元にした戯曲「ニーベルングの指環」を題材に
(帰国子女で嫌というほど北欧神話に触れた)
藤沢文翁が独自解釈しての物語、との事。




【キャスト】
○ 鈴村健一(ロキ役)

○ 諏訪部順一(ジークフリート役)

○ 高橋広樹(ソー役)

○ 沢城みゆき(ブリュンヒルデ役その他)

○ 高垣彩陽(クケリ役)

○ 蒼井翔太(アスク・エムブラ役)

× 井上和彦(オーディン役その他)
○ 山寺宏一(オーディン役その他)

  ※ 11/1(土)、11/2(日)公演のこの朗読劇、
    なんと出演予定だった井上和彦さんが
    10/31(金)早朝に腹痛で病院へ緊急搬送され、
    開幕まで1日ない状態で山寺宏一さんへバトンタッチという緊急展開・・・
    (普通なら舞台中止ですが、、、そこを助ける山寺宏一さん)




【内容】 記憶も定か(さだか)でないので簡単に

・ ヴァイキングなどの時代、船の上
  夜更けに水面(みなも)を眺める女性(沢城みゆきさん)、
  そして「危ない!」と叫ぶ老人(山寺宏一さん)、
  「夜更けの水面には妖かし(あやかし)どもが現れる、
  神亡き今の世でさえも・・・」と。

  そして、かつてこの世には神がいて、
  そして妖精その他の生き物がいた事を語る(北欧神話)。

  女性は「どうせ眠れないので、その神話を語って」と。

  そして世界は急転し、遥か太古の昔、神々がいた頃へと


・ アース神族の最高神オーディン(山寺宏一さん)、
  ヴァン神族との戦いに勝利し9つの世界を統一する。

・ 巨人族にヴァルハラ神殿を作らせる。

・ ヴァルハラ神殿お披露目の日、家族を集める。

・ 長男にして雷神、最強の神ソー(高橋広樹さん)。

・ 次男にして人間とのハーフ(北欧神話では神と人間との子を「ハーフブリード」と言う)、
  炎の名を持ちながら炎を扱えないロキ(鈴村健一さん)。

・ その妹、長女にしてワルキューレ

  ※ 死んだ戦士をヴァルハラへ召喚し、来る(きたる)最終戦争ラグナロクに備える

  のブリュンヒルデ(沢城みゆきさん2役)。

・ (多分ロキとタメぐらい)
  ロキと同じく人間とのハーフブリードながら、人間界で生まれた為
  「神性がない」と扱われる人間の勇者ジークフリート(諏訪部順一さん)。

・ 幼い頃からアースガルド(アース神族の世界)と人間界を行き来し
  兄弟のように育ったロキ、ブリュンヒルデ、ジークフリート。

・ ブリュンヒルデは、オーディンの命(めい)により人間界の争いをなくす為に戦うジークフリートに、
  神界最強の剣バルムンクを与える。

・ ヴァルハラ神殿に召喚されながら、神性がない為にその中へ入る事を許されない
  ジークフリートは庭でロキ、ブリュンヒルデとの語り合いの中、
  何かを語ろうとするが、
  雷神ソーの雷に「兄の呼び出しだ!」と慌てるロキとブリュンヒルデに伝えられず。

・ 雷神ソーと炎の神ロキ

  ※ 2人ともオーディンの子だが母が違う、ソーは神の子、ロキは神と人間のハーフ

  は仲が悪い。

・ ヴァルハラ神殿を建てた巨人族達の特使として残った
  (呪われしハーフブリード)アスク・エムブラ(蒼井翔太)は
  オーディンに神殿建設の代償として
  早く「黄金のリンゴ」を渡すように要求する。

  しかし、「今日は神殿のお披露目だから待ってくれ」というオーディン。

※ 黄金のリンゴ
  アース神族達はヴァン神族に勝利して9つの世界を統一して後、
  予言により「来る(きたる)終末戦争ラグナロク」に備え、
  永遠の若さを与える黄金のリンゴを食べて
  それぞれその若さと屈強な肉体を保ってきた。

・ しかし、この日まさかの黄金のリンゴの木が枯れかけていた。

  枯れた木より採れたリンゴを渡せば巨人族に
  「リンゴがやせ細っている、つまりアース神族も永遠ではない」と悟らせ
  再び戦いを巻き起こしかねない、として
  アース神族達はこの事を隠し、枯れた木になるわずかなリンゴを
  一部の最高神だけに分配し、それ以外をヴァルハラ神殿より遠ざけだけて
  事無きをはかっていた。

・ 更に数日が経ち、巨人族そしてその特使であるアスク・エムブラは
  「早くリンゴをよこせ!リンゴをよこさないのなら
  代わりに”ラインの黄金”をよこせ!」とオーディンに詰め寄る。

※ ラインの黄金
  ライン川の川底(かわぞこ)に眠るその黄金を手にし、
  その黄金から指輪を作りしモノは世界を統べる、
  と言われる黄金。

・ (時は前後して)ロキの母(人間)は
  かつてオーディンと結ばれその子供ロキを産んだ後、
  その記憶を消され今は人間の男と結ばれ子供をなしている。
  
  父違いの弟である少年(沢城みゆきさん3役)の元へロキは足繁く通う。
  ロキが「俺はお前の兄で神なんだ!」と言っても少年は本気にしていたのかどうか・・・

・ 少年は病気だった。
  病気の少年を想い、その父は窓辺に「最高神オーディン」の絵を飾る。

  それを見たロキは「きっと想いは届く」と言い、
  「なにか欲しいものはないか?」と少年に聞く。

  少年は「寒い、暖炉に火が欲しい」と言うと
  ロキは人間の真似をして必死に木を擦り(こすり)合わせ
  火を起こそうとしたがうまくいかない(炎の神なのに)。

・ ジークフリートが人間界から天界のヴァルハラへオーディンを訪ねてやってくる。
  人間界では妖精達が理性を失って人間を襲い、
  更には人間界の治安維持の為に遣わせたオーディンのドラゴン「ファフニール」
  までもが理性を失い人間とその村を襲っていた。

  このドラゴン「ファフニール」を倒して良いかの確認を取る為に。

・ しかしオーディンは不在だった。
  ブリュンヒルデとの会話の中、その態度のおかしさにカマをかけ、
  天界の黄金のリンゴに問題が起きている事、
  そしてアースガルドの神々の力が弱まっている為に
  妖精達やファフニールが理性を失っている事を知る。

※ そもそも神界の神の威光が大地に届く事で
  妖精やドラゴン達は理性を保っていた。

  それが失われた時、彼らの理性は失われ、
  その性は魔性に堕ちた。

・ オーディンは雷神ソーを伴って巨人族の世界へ赴いていた。
  「”黄金のリンゴ”の代わりに”ラインの黄金”をやる、
  好きに持っていけ!」というオーディンに対して
  巨人は「”ラインの黄金”を取ってこい!
  そしてその際はアスク・エムブラも連れて行け」と。

  そして、オーディンの命により
  雷神ソーとアスク・エムブラはライン川へ
  ラインの黄金を取りに行く事に。

・ ある日ブリュンヒルデはその任務たるワルキューレの任務として
  数多くの戦死した戦士(ダジャレじゃなくて)の魂を迎えに行った。

  ある日、オーディンより命(めい)のあった戦士達を迎えに行こうとして
  その命(めい)の手紙の中にジークフリートの名を見つけてしまう。

・ この時、天界では黄金のリンゴが失われ、巨人の怒りも買った今、
  「最終戦争ラグナロク」が来るのではないか、との恐れから、
  9つの世界をつなぐユグドラシルの橋を
  封鎖しようとオーディンが画策していた。

・ ジークフリートはドラゴン「ファフニール」を討伐中。

・ 時同じくして、ロキは弟を亡くしてしまう。
  父オーディンへ想いは届かず、弟は助けられなかった、
  と怒るロキ。

  するとロキの意志で炎が起こせるようになる。

  ロキに仕える妖精クケリは「覚醒したのですか!?」と聞くも、
  ロキは「いや、ラグナロクは炎に包まれて起こると聞く、
  俺がラグナロクを起こす事を恐れたオーディンによって
  この炎の力は封じられていたのかも・・・
  そして神(オーディン)の力が弱まって封印が解けた・・・」と。

  自分の弟の望みすら叶えられなかったのに、今になって・・・と怒るロキ。


~ ロキの「オーディン!」という怒りの叫びとともに一幕終了、休憩へ ~


・ ブリュンヒルデの問いに答えるオーディン。
  「今は来る(きたる)ラグナロクに備え防備を固める必要がある、
  ジークフリートはファフニールの毒を持つ返り血を浴びて死ぬ」と。

・ しかしてジークフリートの元を訪れたブリュンヒルデ、
  そしてその時ドラゴン「ファフニール」を倒したジークフリートに異変が。

  ファフニールの返り血に含まれた毒により死ぬジークフリート、
  最後まで「死にたくない、俺が死んだら家族はどうなる・・・」と
  あがき続けて。。。

・ そして死したジークフリートを選ばれし戦士として
  天界へ連れて行くブリュンヒルデ。

・ かくしてユグドラシルの橋、天界の門は封じられた。
  オーディンの槍グングニルをカンヌキとして。

※ オーディンが天界を封鎖し、9つの世界を隔離した事により、
  人間界ではますます妖精たちが魔性化し人間達を襲うようになる。
  そして、神の威光が失われた影響は作物の実りその他にまで影響を与えた。

・ ロキは天より地に堕ちて(残って)、堕天した。

  自らが起こす炎を制御できず苦しむロキ(半分人間の為炎に耐え切れない)。

  クケリは氷の妖精だった。
  その氷の力でロキを癒やす。

  しかし「このままでは自分も理性を失いあなたを襲ってしまう」
  とクケリは自ら命を断つ。

・ その頃ラインの黄金を探すソーとアスク・エムブラは
  ドワーフより水門の鍵を手に入れライン川を降っていた。

  打ち解けたのか、ソーに聞かれるままに
  自分の呪いについて打ち明けるアスク・エムブラ。


  かつてライン川にて「ラインの黄金」を守る3人の女神がいた。
  女神は処女でなければならなかった。

  しかし、血迷った人間が女神に恋をして神と人間は子をなす。
  神の呪いにより、「何もかもを腐らせる片手」を持った子供、
  アスク・エムブラを。

  そしてアスク・エムブラは誰にも助けられず世界をさまよい、
  巨人族の元で特使となった、と。

・ 天界のブリュンヒルデとジークフリート。
  天界の封じられし門を目指し9つの世界のそれぞれの住人達が押し寄せる。

  天界の失われた威光を求めて。

  しかし、門のカンヌキに使われているグングニルを見て
  「しばらくは持つはず」というブリュンヒルデ。

・ オーディンは運命の女神を呼び出し、
  「ラグナロクが起きるのか?自分達はどうなるのか?」と尋ねるも
  女神達は自分達にも分からない、
  そして「運命の糸は切れた」と。

  ※ オーディンは元々その片目と引き換えに
    世界を見通す力を手に入れた。
    しかし「運命の糸が切れた」以上もう運命は誰にも分からない。

・ 海の底にあるという冥界を目指し今まさに飛び込もうとするロキの元を
  オーディンが訪ねる。

  ※ 死したものは全て冥界へ行く。冥界に行ったクケリを助けようとして。

  オーディン「運命の糸は既に切れた、誰にも先の事は分からぬ、自由に生きよ」と。

  そしてロキの力を封じたのは、
  赤子のロキに食べ物を食べさせようとするも全て口の前で燃え尽きてしまい
  このままではロキが死んでしまうからだった、と。

  そして父オーディンに別れを告げロキは海へ飛び込む。

・ ロキは海の底、冥界(ヨツンヘイムだったかな?)にて、
  懐かしきクケリと出会う。
  そして冥界の王ヘルの元へ案内される。

  ロキは「クケリの命を返してほしい、
    この世界で死んだ命を蘇られせる事が出来るのはあなただけだ!」と
  ヘル(沢城みゆきさん4役)に願うが、
  「どんなものも命とは代えられぬ、ゆえに命は大切なのだ」と
  ヘルは取り合ってくれない。

  そして、かつてオーディンもロキと同じようにここに来て、
  ロキの亡き弟の命を返してくれ、と嘆願した事を告げる。

・ ラインの黄金の伝説を語るアスク・エムブラ。
  「ラインの黄金は愛を持たぬものにしか手に入れられない」と。

  ソーは「人は誰しも愛を持つもの、
    それでは誰にも手に入れられないではないか」
  と言うも、
  アスク・エムブラ「人と神のハーフブリードとして全てに見捨てられ、
    呪われた手を持つこのアスク・エムブラに愛などない。
    その為に私は巨人にこの道中に付き合うように言われたのだ」と。

  そしてアスク・エムブラはラインの黄金を手に入れる。

  そこを・・・

  不敵な笑いを浮かべたソーに剣で刺されてしまう。

  「仲良くなれたと思ったのに・・・」というアスク・エムブラに
  「良くやったな。しかし神は神、人は人なのだ」と
  そもそも仲良くなりようがない相手だった、と言うソー。

  そして、

  今度はアスク・エムブラが笑う番だった。

  アスク・エムブラ「天界の黄金のリンゴが枯れたのも偶然、
    その黄金のリンゴを神殿の対価に求めたのも偶然でしょうか?」

  不敵な笑いを浮かべるアスク・エムブラに、
  ソー「そうか、その手で触ったのだな!黄金のリンゴに!」

  そして、剣で突き刺す時、ソーの身体も触っていたという。。。

  倒れゆくソー。
  雷を召喚しようにも、力が抜けてしまう。

  ※ ちなみに今更ですが
    ・ 雷は実際天井にスモークが炊かれてそこからライトと
      下は爆竹で表現され

    ・ 炎はセット上火吹き?(上部に火を吹き上げる小道具)で
      実際に火を吹き上げて表現され

    と、ほとんどの魔術的?効果などは
    舞台上で演出としても表現されています。

    海へ沈んでいくロキは、会場中いっぱいに
    シャボン玉を吹き上げる事で表現していました。

・ 天界の門のブリュンヒルデとジークフリート。
  
  「枯れかけた黄金のリンゴの木になる最後の”黄金のリンゴ”、
  あれを手にするのは果たして誰か」というジークフリート。

  そして、あの門へ押し寄せる群衆を見て、と。

  そこには巨人族、人間、その他の世界の住人に混ざって
  ジークフリートやロキ、アスク・エムブラと同じハーフブリード達が。

  そして、、、

  ジークフリート「あの門は本当に大丈夫でしょうか?」

  ブリュンヒルデ「グングニルの槍で守られている限り」

  ジークフリート「コレを見てください」
  と差し出されたのは折れた槍の破片だった。

  ブリュンヒルデ「どういう事だ!?」

  ジークフリート「いただいた最強の剣バルムンクで、
    グングニルの槍を叩き折ったのだ!」

  と裏切るジークフリート。

・ ライン川、アスク・エムブラに今まさに倒されようとするソー、
  そこへ海の底より帰還したロキが。

  ロキ「最強の雷神が討たれるとはおもしろい!」
  
  とアスク・エムブラに迎合し、
  ハーフブリード戦戦締結か!?

  と思わせておいて

  ロキ「だけど違うんだ、最強じゃねえ兄貴なんてらしくねえよ!」
  と炎でアスク・エムブラを牽制する。

  そしてロキの言葉を受けてソーが最後の雷を召喚し、
  そしてアスク・エムブラを討つ。

・ ソー「父上にはラインの黄金は見つからなかったと言ってくれ、
    愛なきものがこんなものを使って世界を手にしたらこの世の終わりだ」

  とラインの黄金を破壊するソー。
  そしてソーも倒れる。

・ 天界で戦うブリュンヒルデとジークフリート。
  そうしている間も門からは各世界の住人達が雪崩れ込む。

  彼らはヴァルハラ神殿の王座を手にし、最後の黄金のリンゴを
    手に入れたものこそ次の世界を支配できると思っていた。
  そしてジークフリートも。

  かつてジークフリートは半分神の血を受けて生まれたというだけで、
  人間界全ての民に神として崇められ、そしてその願いを背負ってきた。

  死にゆく子供達の「助けて神様!」という願いに対し、
  自分が神の血を引いていながらも、何の力も持っていないという事実。

  ハーフブリードとして生まれ、半分神の力を持っていたからこそ、
  「本当の神」になりたかったのだと。

※ ここまで説明忘れてましたが
  ・ ソーは雷の力
  ・ ロキは炎の力
  ・ ブリュンヒルデは風の力
  を自在に操る事が出来ます。

・ では、ジークフリートは何の力を持っているのか?
  答えは「超再生力」そして
  ドラゴン「ファフニール」の血を受けて死に
  生まれ変わったその時から「不死」の力を持ったのだと。

・ ブリュンヒルデは今まで胸に秘めていた、
  「もし自分の役目が終わり人と同じように生きられる日が来たなら
    ジークフリート、あなたのそばにいたかった・・・」
  という想いを打ち明ける。

・ ブリュンヒルデ、ジークフリートの元へロキ見参。
  妹をいじめるヤツは許さんと炎で戦うロキ、
  しかし不死身のジークフリートには効かない。

  そこへオーディンが現れる。

  オーディンはヴァルハラ神殿そのものに火をはなつ。

  燃えゆくヴァルハラ神殿と神々(ブリュンヒルデ、ロキ、ジークフリート、オーディン)。

  ジークフリートの「気でも狂ったかオーディン!
    ヴァルハラ神殿が失われ、身体まで失われたらお前たちは
    単なる自然現象に還ってしまうのだぞ!」

  オーディン「これが、人間達にしてやれる最後の神としての仕事だ」と
  ロキ、ブリュンヒルデを納得させるオーディン。

  そして「お前は堕天し、永遠に近い時の中を生きてみよ」と
  ジークフリートは地上に落とされる。

  ブリュンヒルデ「我らが自然現象に還り、そして永い時の中で
    もし、もし再び相まみえる事があったなら・・・」

  という言葉を背に受けて。

  ? あれ?もっとお父さん良くやった、みたいな締め方だったんだけど
    セリフ回し覚えてません(´・ω・`)台無しだ・・・

・ 地に落とされたジークフリートは夢を見た。
  かつてヴァルハラ神殿の庭でロキ、ブリュンヒルデと語り合った日の夢を。

  あと日、2人に言いそびれてしまった事。
  
  「・・・このままで、いられたらいいのに」

  そしてジークフリートは思う。
  どうして、、、私は裏切ってしまったのだ・・・


・ そして再びヴァイキングの時代。
  夜明けまで老人の神話の話に聞き入り、
  そして風の匂いが変わった事に「大地が近いのだな!」と気付く女性。

  「(風が)分かるのか?」驚く老人、
  そしてランプの火が消え、空より雷が光る中、
  
  老人「みんなそばに来てくれたのだ!自然に還り遥かな時を経てなお
    その神々の残滓が・・・分かるじゃろ?」

  の問いに

  女性「分かるさ!」

  で ~ 完 ~

  ※ 説明下手ですが、どうやら老人はかつてのジークフリート(あれから何百年か経った?)、
    そして女性はブリュンヒルデの転生した姿、
    そしてその周りに炎(ロキ)と雷(ソー)が来てくれていた、と。




書きながら振り返ると朗読劇(ほぼ会話劇)で壮大な物語をよく
説明しきっているな、すごいかも「藤沢文翁」とも思えてきました。

ただ、巨人やドワーフに至っては声を担当する人もなく専用SE(効果音)で
代替していたり、ちょっと朗読劇の範疇を離れすぎなような気がします。

また、あまりにド派手な演出も、多用しすぎては効果が薄れる上、
今後同様の劇をやったらまったく感動できなくなってしまうかな、と。


SOUND THEATREぐらいの規模(500人規模ぐらい?)ならともかく
SUPER SOUND THEATRE(1000人以上規模、かつ会場の広さが違う上声優陣も豪華すぎる)は
今回同様年1回もあれば十分なような気がします。




それにしても今回は山寺宏一さんの凄さがまず光りました。
前日に代役引き受けてそれをわずか2日でこなしてしまうとは・・・
11/1(土)の出来は知らないのですが、
11/2(日)は昼夜2回とも観劇しましたが「スゴイ!」の一言でした
(完璧にお芝居として成立してました)。

こんな時間のない中でちゃんと

・ それぞれのキャラ設定(声)を作り

・ ほぼ読み合わせ0の中、本番で見事に他の演者と掛け合い


多分、山寺さんの持っている数十~百の声芸レパートリーの中で
「オーディンにはアレ」「老人にはアレを使おう」というのが
すぐに選択肢として出てくるのだと思います。

その上で、普段から
「チャップリンの(無声映画)にアドリブで声当てする」という
とんでもない芸をやってたりする、
そういう経験値の多さがこの無茶を成し遂げたんでしょうね。


藤沢文翁さんいわく「山寺さんに助けてもらうのはこれで2度目、
1度目は日本に来て(帰国子女)知名度が0だった頃に
”SOUND THEATRE”という企画をやりたい、と台本を送って
『内容が面白そうだから』と引き受けてくれたのは山寺さん1人だった」とか。

そしてSOUND THEATREも大きくなり、今回のSUPER SOUND THEATREで
まさかの降板トラブルに
「中止も覚悟したが山寺さんが”やりましょう!”と言ってくれた」と。

山寺さんの懐の深さには感嘆するばかりですわ・・・

※ 逆襲のシャアでネオジオン側の若い将校やってたり、
  攻殻機動隊でトグサやってたのが懐かしい・・・




あと千秋楽となる夕方公演の方は声優さん達も「最後だから」と
多いにハメをはずして、
諏訪部さんなんて自持ちの360度カメラ(全方位撮影出来る)を
台座につけて「グングニル!」って持ち込んだ上で
会場全員を巻き込んでの撮影会とか開いてました( ´ー`)

一度撮影失敗したのがまた笑いを誘う・・・


※ すいません、本当はちゃんと添削してから日記上げるべきなんですが、
  ちょっと疲れちゃったんのでこのままあげちゃいますm(_ _)m