2014年10月23日 00時02分
【朗読劇 第百四十五回「ごんべん」】感想
最近(というかこの1月(つき)?)、
感想やネタバレをあげるのにちょっと疲れているのか
10/19(日)第百四十五回「ごんべん」の感想を
あげずじまいでもう10/22(水)、
観た/聴いたものについて感じた事をちゃんとあげるように、
という自分の日課を遅まきながら果たそう。。。
記憶が薄れてきたのもあるので、さらっと。さらっと。。
『おはぎの真実』東海林さだお
新米の季節、炊きたてご飯というと
卵かけごはんや納豆、海苔、塩鮭、と合うものを想像すると
いくらでもしょっぱいものが出てくる。
では甘いものは?
甘いものの代表(日本的に)というと「あんこ」。
炊きたてご飯の上にあんこ、、、ありえない・・・
じゃあ、なんでも包み込む日本文化、おにぎりで
鮭、たらこ、いくら、と同じようにあんこをにぎってしまっては?
やはり合わない(想像もつかない)。
じゃあ、あんこでご飯を握ってしまっては?
アレ?何か記憶の奥底に・・・
そう、おはぎ。
おはぎはあんこでもち米(正確にはもち米とうるち米?を半々)を
握ったもの、しかも美味しい。
誰がご飯であんこじゃなくてあんこでご飯を握ろうなんて考えたんでしょう。
じゃあ、ピーナツバターでご飯、、、どうですか?
何かあるんじゃあ、と思った方、
残念でした、そんな食べ物はないし、また合わないでしょー( ´ー`)
というお話。
お餅の文化からすればお米と甘いものは合うんだけど、
それが「ご飯」となると甘いモノを合わせるのはあまり想像つかないなー。
『煎餅(せんべい)のしみじみ』東海林さだお
※ かなり忘れてしまいました。
お煎餅って色々ありますが、まず思いつくのは丸くてお醤油をペタペタ塗って焦がした
あのお煎餅。
色々な食べ方があります。
先に手で真っ二つに割ってバリッバリッと食べる方、
丸のまま歯でバリッバリッと真っ二つどころか5つ6つに割れたのを食べる人、
世界でもこんなに食べる時に「バリッバリッ」と音を鳴らす食べ物は、
まずないですよねー、というお話(だったかと)。
音を出す=固い、と考えた時、そんなに固い食べ物は
他国にもまずないのかな?
パスタを揚げたスナックはカリッカリッとは鳴るけど
お煎餅のバリッバリッまではいかないだろうし。
『プリズンホテル』【1】夏11・12 浅田二郎
すいません、すぐ整理つかないので後で。
⇒
2014/10/23(木)会社で昼休みにまとめまとめ。。。
連作ものって毎回登場人物紹介するのが面倒なんですよね。
今回は・・・
●プリズンホテル
山奥のリゾートホテルをヤクザが買い取りました。
ヤクザと出稼ぎ外国人が働き、同じくヤクザが泊まりに来るホテル。
●支配人
有名ホテルグループの人だったが、
「サービス業に対する生真面目さ」が裏目に出て
あるボヤ騒ぎでホテル全館のスプリンクラーを作動させて
ホテル中のベットから何からをダメにしてお金的に大損害を与えた上、、
消防署を呼んでしまい企業イメージにまで大ダメージを与えて、
それから何十年グループのホテルからホテルへ左遷が続く下っ端人生。
そして、その心意気をプリズンホテルオーナーに見初められ
プリズンホテルの支配人に抜擢される。
●オーナー
ヤクザの大親分。小説家の叔父。
●小説家
オーナーの甥。自分の叔父と自分が囲っている愛人(元ヤクザの妻)から
聴いた実録ヤクザ話を元にヤクザ小説を書いてこれがそこそこのスマッシュヒット。
オーナーに「ぜひ」とプリズンホテルへ誘われ、愛人と2人泊まっている。
●愛人
美人。ちょっと頭が足りない。Hが上手い。
●ヤクザくずれ(の男性)
刑務所に入って出てきたはいいが、自分の組自体が潰れていたという
行くあてもない任侠者。オーナーに世話になっている。
●一家心中家族
ある有名企業のビルメンテナンスなどを一手に引き受けていたが、
不況で仕事を切られていっきに借金まみれになってしまった。
家や工場へ借金取りが押し寄せ、
その上娘は腎臓を患い人工透析なしで生きられなくなってしまった。
人生を悲観して山奥で一家無理心中を図ろうとするも
プリズンホテルの温泉で楽しくするヤクザ者達を見て、
「一度だけ、人様に迷惑をかけてでも(無賃宿泊、食い逃げ)家族にいい思いをさせたい」
とプリズンホテルへ訪れる。
●元重役夫婦
有名な企業の元重役だった亭主とその妻。
妻は仕事の時もそして定年退職してからも横柄なもの言いばかりする元重役(夫)に
愛想をつかしており、この旅行の最後に「離婚届け」を叩きつけるつもり。
早朝、ホテルからすぐ近くにあるという滝を徒歩で見に行く元重役夫妻。
途中警察のパトカーに出くわし、
「昨日ガソリンスタンドにいかにも一家無理心中を図ろうと
していそうな工員姿の旦那とその家族が現れたので見つけたら報告して」と。
そして滝につくと滝の絶壁上に靴を揃えて脱いだ工員姿の旦那そして家族4人
(夫、妻、姉、弟)、いかにも何かが入っていそうな水筒の中身を飲もうとしている。
あわてて「やめろ!」と叫び、元重役は家族の元へ。
そして水筒を奪い取るや滝に投げ捨て、
「何があったか知らんが、何も死ぬ事はない!
何か力になれるかも知れないから話してくれ!」と。
しかし家族は何も言わず、無表情でその場を去っていく。
妻「きっと勘違いよ、ああいう人たちに関わる事ないわ」
夫「見てしまったんだから関わらない訳にはいかない、”人の命”が関わっているんだぞ!」
激昂する夫。
そして、
夫「気付いたぞ、あの工員の服に書いてあった○○ビルメンテナンス、
確かうちに出入りしていた会社だ」
と元重役夫婦と一家心中家族になんとつながりが生まれる。
※ 今まで物語中ただの嫌な老人だった元重役に
こんな人に対する熱さがあった事に聴いてる自分も驚きました。
支配人が24時間近いホテル仕事を終えて家に帰ると、
夏休みデビュー?でもしたかのようにヤンキーを気取る息子、
そして引っ越したばかりの家に荷物を整理する妻。
思えば支配人がホテルからホテルへと転々とさせられる中、
妻と息子も引っ越しから引っ越し、転校から転校と辛い思いをさせてしまった。
そして「ならばいっそ」と息子を寮制の高校に入れたはいいが、
1ヶ月もしないうちに立派な不良に仕上がってしまったと。。。
そして急遽休学させて今回の転勤に連れてきたはいいが・・・
妻「○○ちゃん、どうせ暇なんだからホテルでアルバイトさせてもらいなさいよ」
息子「そんなのダセーよ!でも、山しかねーダセー所だから
バイトもいいかもしんねーな、1日で全員締めてやんぜ」
※ 妻も息子もプリズンホテルがヤクザの巣窟だとは知らない。
支配人「そうだな、ぜひ締めてやってくれ、今日からアルバイトに入れ」
※ 支配人、もう諦めているのか、あるいは本気で息子を鍛えなおしてやって欲しいのか・・・
昼頃、小説家が1人先の滝へ向かう。
そこには1人ヤクザくずれがうなだれている。
つい挨拶する小説家。
そして、この男どこかで会った事がある?と思いを巡らせるが、
なんと自分の書いている小説の主人公のヒットマンまんまの風貌だった。
そして雨が振り出しホテルへ戻ろうとするも、
男は雨に濡れたまま立ち尽くし
雨に濡れた浴衣からは虎の刺青がくっきりと・・・
(そんな所まで主人公と同じだった事に小説家は驚く。)
そしてホテルへ辿り着き、タオルをもらって身体を拭く中で
小説家は恐ろしい事に気づく。
自分の小説は叔父と愛人の話から創作したもの、
その愛人の話に出てきた刑務所へ行った元亭主に
そっくりな先のヤクザくずれ。
まさか本当に愛人の元亭主なのでは・・・
そして「そんな2人がばったり出会う場面をぜひ見てみたい!小説の参考にしたい!」と、
愛人をフロントへ呼びつけ、自分はもしもの場合
(自分の元妻を愛人にしている男にヤクザくずれが逆上しないとも限らないので)にそなえ
「オーナーとその他の人たちを呼んでくれ!」と
そうそうたるヤクザメンバーを呼び出し、もしもの場合は助けてもらおうと考える。
そしてヤクザくずれがホテルへ戻ってきてフロントでコーヒーをもらうと、
やってきた愛人のケツをわざとらしく触り、愛人にヤクザくずれの姿を見せる。
しかして、ヤクザくずれは愛人の元亭主だった・・・
ヤクザくずれ「○○・・・」名前を呼んで俯いてしまう元亭主
愛人「・・・こんなの嫌!ひどい、ひどすぎる!」と小説家をなじる愛人。
そしてヤクザくずれは2人の関係を察したのか何も言わずに部屋へ戻ってしまい、
小説家は小説の題材を手に入れてニンマリ。
ここで今回は終了。
今回は更に支配人のバカ息子、という登場人物が増えたのと、
それぞれの登場人物に関わり(かかわり)が生まれた回でした。
プリズンホテル【夏】、さてあとどのくらい続くんだろう?
面白いけど2年越しとかになるのかしら?
『遅いしあわせ』藤沢周平
(さらっと書いちゃいます。)
そば屋の主人と結婚したものの
出来の悪い弟が賭博にハマり、その借金の徴収に店まで来られて、
1度目はともかく2度目には自分から「縁を切ってください」と
店を出て、そのまま家まで出戻った女性。
この弟がいる限り幸せなんてないんだとあきらめ、
酒場で働いていたが、ある日から昼飯、たまに夜飯も、と
店に寄り付いてくれる桶(おけ)職人に淡い恋心をいだく。
店員仲間のひやかしもあったが、街で出会った時に
気を使ってくれて
「○○さん(桶職人)、××ちゃん(出戻り)とお茶でもしてってくれないかしら」
の一言で夕暮れ時にお茶をご一緒させてもらう。
そこでつい弟の悪行三昧を語るも、
桶職人「まだ19歳じゃあしかたねえ」の一言に
出戻り「仕方ないなんてないんです!あいつのおかげであたしはもう人生諦めてるんです・・・」
とついやり返してしまう。
そして帰り道、酔っぱらい3人組の冷やかしに遭うも、
桶職人の「ちょっとあちらで話しましょう」の一言で
喧嘩にもならず、酔っぱらいをあしらう姿に
「○○さん、いったい何を言ったのかしら?」
と酒場でしか知らなかった桶職人の知らない一面を知ってしまう。
そしてある日、昼間の酒場に(桶職人もご飯を食べている)、
かつて弟の借金取りに来たヤクザ者が・・・
いつものように「あんな弟の事もう家族は見捨ててるんで、煮るなり焼くなり好きにしてください」
という言葉も通じず、ヤクザの親分の元へ連れて行かれる。
そして、弟が賭場(とば)の30両を持ち逃げしようとした、
代わりは家族に出してもらわなきゃならん、
で、「この出戻りはいくらで売れる?」と話はトントン拍子に・・・
「あわや!」と覚悟した出戻り、そこへ
ヤクザ者達をなぎ倒して桶職人が現れる。
ヤクザ親分「お前はこの娘(出戻り)のなんなんだ?」
桶職人「伴侶でさあ、その借金あっしが責任を持ちましょう」
ヤクザ親分「お前みたいなヤツをいきなり信用しろと言うのか?」
桶職人は上着を脱ぎ、彫り物だらけの上半身、腕に焼かれた焼き印
(捕まった罪人に焼かれる)の痕を見せ、
桶職人「あっしも元押し込み(強盗)、自分の吐いた言葉の責任は取りましょう」
と出戻りとその弟をヤクザの屋敷から連れ出す。
そして、
弟「姉ちゃん、こんな人がついてたのか!いや、助かった、これからはよろしくたのまあ!」
と言う弟をぶちのめし
桶職人「二度とこの人と家族に近づくな!お前もいっぱしの大人なら自分で食ってけるだろう!」
と一喝、逃げていく弟。
そして、
出戻りは桶職人の素性(元罪人)を知った上でも、こんな自分を助けてくれた人、
そして自分を伴侶と呼んでくれた人、と幸せを噛みしめる、と。
1ヶ月前の「ごんべん」で、今までのピアノ担当の方が出産してしばらく来れない、
という事になり、前回はまた違う人、
で、今回もまた違う人だったんですが、
今回の人は
銀河万丈先生「ジャジー(ジャズっぽい)な藤沢周平でしたね」との事。
確かにここまでのピアノ、かなり叩きつけるように激しさを持った弾き方してたんですよね。
来月はどの人なんだろう、自分は落ち着いた弾き方のいつもの人が一番いいんだけれど。