2014年09月27日 17時51分
【SOUND THEATRE 新感覚 - 音楽朗読劇 eclipse】感想※寿さん版
前回は前3列目かつど真ん中、今回は11列目かつ左端、と
席は前回よりも良くなかったのだけれど、
・ 全体が視野に入る(前回は語る人にいちいち振り向く必要あり)
+照明演出などが良く見える(前回は近すぎて良く見えませんでした)
・ 楽器演奏が近距離よりも響いて聴こえる
など、
「サウンドシアター」はそれなりの距離で観ないとその真価が分からないのかな?
と思えるぐらいには、
今回の方が面白く感じました(熱を感じたというか感情を揺さぶられました)。
あとは今回のサウンドシアターは1週間規模の長丁場なので、
演者の皆さんもどんどん役としてこなれてきているのかも知れません。
【豊崎さん⇒寿さんについて】
序盤、「寿さんの方が豊崎さんよりも感情をのせずに演じるタイプなのかな?」
と思うような、ちょっと薄い(言い方は悪いですが、感情のない人のような感じ)
演技をしてるかな?と思いましたが、
それはちゃんと演技としてしているのであって、
物語の佳境など感情を込めるべき場所ではちゃんと怒りや悲しみ
(安倍晴明を想うが故の他者に対してのそれ)が
ちゃんと表現されていると感じました。
※ 豊崎さん:寿さん、どちらが上手い、というのは今回特に感じず。
子役を演じる上ではどちらも似たタイプとは思っていたのですが、
元々声優としては結構ベテランに入るお2人な事もあり、
2人それぞれの声質の違いや演技の色/感情ののせ方などの違いで
ちゃんとWキャストとしての意味は出せてたのかなあ、と。
(1回目観劇時には「きっとWキャストの意味ないんだろうな」ぐらいに思ってましたが。。。)
【その他演者】
前回観劇時、真琴つばささんを紫吹淳さんと間違えてました。
お2人とも元宝塚出身(だったよな?)かつ、男役な発声な事もあって
声や演技が似てるんですよね。
かつ、紫吹淳さんはサウンドシアター常連で最近も良く
サウンドシアターシリーズで観ていたので
声だけ聴いて「今回もきっと紫吹淳さんだよな?」と勘違いしてました。
? 確か真琴つばささんもそれなりにサウンドシアター出ていたかと
(自分は今回初見ですが)
まず真琴つばささんの1人3役(母キツネ、源頼光(みなもとのらいこう)、玉藻の前/九尾の狐)が、
かなり上手く演じ分けられていた事、
そして山寺宏一さんの1人2役(なれど3役に近い?)
(藤原道長(ふじわらのみちなが)若い頃、老人、そして坂田公時(さかたのきんとき、金太郎))
での表現の豊かさ、
その後に続くのが
・ 安倍晴明(中の人はよく知りませんが、舞台系の俳優さん?)
・ ?の道満(中の人はよく知りませんが、舞台系の俳優さん?)
・ 寿美菜子さん(安倍晴明子供時代、木の精)
特に前の俳優2人は、初回観劇時よりも更に演技が良くなっているというか
気持ちがノッているというか、かなりお芝居に入り込めていたように思えました。
※ 演者側が「演技してる!」と見え見えな感じだと、
見ているこちらも何か底が見えたかのように
気持ちを引かれませんが、
「その役になりきっている!(その役そのものに見える)」と感じると
観ている/聞いている以上のものが心に伝わってくる為、
感情が引っ張られます(涙腺が緩んだり、怒りの感情が流れこんできたり)。
そういう意味で、初回観劇時は
「いつものサウンドシアターより物足りない、物語としても少し無理がある」と感じたものが、
今回二度見では、物語の理解度があがった事もあってかなり満足できました。
※ アンケートにちゃんと感想書けば良かったんですが、
初回「これはサウンドシアター(レベル)じゃない!」と書かずに帰ったので、
今回だけ書いて帰るのも、前の演者さん(特にWキャストの豊崎さん)に悪いかな、
という事で今回も書かず。
【その他】
席が離れたおかげで、舞台上の演者の表情はまったく分かりませんでしたが、
洋楽器から和楽器までの(生)演奏の上手さ、
※ ドラムセットに和太鼓がついている、という変わった編成など
初回炊きすぎかと思われたスモークから、
観客席半分までかかるラストの舞い散る雪(花)、
照明効果などの演出の上手さ、
舞台上部にて舞っていた人(日本古来の手品で「てずつ?」と言うらしい)などの
表現の豊かさなど、
「やはりこれもサウンドシアター」と今回思い直しました。
初回が50点だと感じたなら、今回は75点、という所でしょうか。
それでもやっぱりサウンドシアターは
「熟練演者のお芝居」を楽しませて欲しい、
とまず思っちゃうんですよね。
今回だと山寺宏一さん、真琴つばささん、+で後は沢城みゆきさんその他の
演技上手がまずいて欲しかったかなあ、と( ´ー`)
まあ、今回の演者さん達は今後に期待です。