itomasa7の日記

2014年08月02日 21時06分

映画【るろうに剣心 京都大火編】感想(※ネタバレ)

●あらすじ
多分みんな知ってる志々雄編。

剣心が人斬り抜刀斎を辞めた後、
二代目抜刀斎として当時の政府(?反幕府勢力)に
いいように人斬りとして使われた上、

明治到来とともに「知られちゃいけない色々」を
知っているという理由で刀でズバズバ斬られた上に
火で焼かれちゃって、それでも生き残った志々雄が京都で暗躍し始める。
(復讐というより、本人の野望の為。)


大久保利通に「京都で暗躍している志々雄を斬ってほしい」と頼まれる剣心。

しかし大久保はすぐに天剣の宗次(?)に暗殺され、
剣心は1人京都へ向かうが、
元御庭番の娘(名前なんだっけ?)に絡まれたり、
途中宗次に逆刃刀を折られたりしながら京都到着。

その頃、
・ 元御庭番頭領の「あおし」(字忘れた)は、
  倒幕された際に殺された仲間たちの
  「歴史に我ら(御庭番)の名を刻んで欲しい」との願いを受けて、
  最強とされた「人斬り抜刀斎」を倒す事だけを目指しウロウロしてる。
  で、左之助に出会い「抜刀斎はどこだ!」と左之助をボコボコに。

・ その後、左之助は薫に「京都へ剣心を追え!」と
  ハッパをかけた上で自分も京都へ向かう。

  ※ しかし「二重の極み」の師匠との出会いの場面がなかった・・・
    これじゃ左之助弱いまんまじゃん。


で、剣心は10本刀の1人と戦いつつなんとか
新しい逆刃刀を手に入れ、
志々雄達の京都に火をかける、という謀略を阻止する。


しかし、この裏で志々雄達は本当の作戦として
「戦艦で東京へ行き、砲撃してやる!」を決行しようと船を出す。

そこへ薫をさらって宗次も合流、
更にそれを追いかけた剣心が船に乗り込むが、
薫を海に落とされ、助ける為に自分も海へ飛び込み、
見つけらないまま剣心は浜辺へ流れ着く(意識なし)。

そしてそれを助ける「謎の人物(福山雅治)」、
まあ剣心の師匠なんだろうけどね。

ここで終了。




8月9月に2作連続、という事で自分は

8月:志々雄編
9月:例の元嫁の弟編

だとばかり思ってたので、
「あれー、ずいぶん物語の細部に時間割くな、
しかも10本刀全員登場させちゃったし時間足りなくないか?」
と思ったら、まさかの志々雄編が前編/後編だったとはね( ´ー`)


・ 前作に続き今作も「ニュー時代劇」と言わんばかりの
  ダイナミックなアクション、
  殺陣の早さ、
  カメラワークの良さ、
  特に足元を使っての戦いと投げ、
  が目立った。

  はっきりいって、昔ながらの時代劇とは違う
  (剣術としてどちらがリアルなのか分からないけど)
  「かっこいい、ド派手な」殺陣の連続。

  漫画「あさひなぐ。」で言ってたけど、
  本来剣術は足元を狙う技を用意していない、
  足元を狙う事は卑怯とまでされていた
  (その点なぎなたは足元を平気で払う)、と。

  しかし、映画「るろうに剣心」の剣劇は
  はっきりいって隙があればどこでも狙いまくるし、
  壁をかけたり屋根走ったり、
  もう香港映画やハリウッド的とも言えるアクションの連続。
  ※ CGじゃないとの事。

  これって、「アメリカ人が好きな日本像ってこれだろ?」と
  見事撃沈した映画「47RONIN」なんかより、
  全然アメリカその他の海外ウケする
  日本の時代劇像なんじゃないかな、
  と思った(向こうの評判どうなんだろう?)。

・ 前作が剣劇がかっこいい代わりに脚本がダメダメで、

  1.日常パート(悪い奴らが剣心達に絡む)
  2.追い払う
  3.日常パート(また同じ悪い奴らが剣心達に絡む)
  4.追い払う
  5.?日常?パート(悪い奴らがとうとう井戸に毒を放り込んでマジ大変な状態に)
  6.怒った剣心達が悪の大ボス達を倒しに行く

  という、「最初からちゃんとやっつけろよ!」と
  言いたくなるようなグダグダドラマが入ってて、
  「アクションだけいい映画」なんて感想持たれてた。

  それに対して今回は、グダグダな日常を減らし、
  あくまでも志々雄一派の行動と
  それを追う剣心やその他メンバーを中心に物語を展開させてるので
  結構お話としてもちゃんとしてた感じ。

・ 元御庭番娘がかなりアクション経験のある娘なのか、
  監督がこの娘に色々ド派手なアクションシーンを与えてた。

  それに引き換え薫の方は、帰り道観客が
  「原作でもそうだけど薫っていらないよね、
  弱いくせにウロチョロして」とまで叩かれる始末。
  (確かにその通りなイメージあるんだけどね。
  神谷活心流を体現したのも小僧の方だし。)

・ 「あおし」がずっと剣心を追うだけで、
  元御庭番仲間のおじいちゃんを死の淵まで追いやったり、
  はっきりいって物語の本筋無視して行動しまくり。

・ 漫画「るろうに剣心」の主要役を有名/実力派俳優で固めてるので
  「全員かっこいい!」、という感じ。


まあ、こんな感じで9月の後半が気になる訳です。

日本の時代劇、ほとんど無くなっちゃったけど、
こういう新時代劇方式で復活しないかな。。。

あと、るろうに剣心の殺陣場面は、今までの殺陣の概念を結構覆してると
思うので、「これを演劇の殺陣に活かしたりは出来ないのかな?」
と考えたり。