インタビュー

そういえば、もうすぐじゃん? でも、金がないからプレゼントないんだけど……いい? その代わりに、このリング薬指にはめてくれ(`・ω・´)

熱を出して動けなく、仕方なしに、
友人を呼んでベッドに横になりながら、看病してもらっていたときでありんす。

「そういえば、もうすぐじゃん? でも、金がないからプレゼントないんだけど……いい?」

わっちの誕生日のことじゃろう。
10/31がそうでありんす。

「別に...いい。」

熱で朦朧とした頭でそう答える。

「いや、でも、そういう訳にはいかないじゃん?」

そういって友人はズボンの右ポケットに手を入れ、
小さな箱を取り出す。

そうして、箱を開けて中身を見せてきた。

「その代わりに、このリング薬指にはめてくれ(`・ω・´)」

箱の中にはシンプルなリングが入っていた。

ぼーっとした頭で、箱を受け取り、
リングを薬指にはめた・・・右手の。

「・・・おいっ。」

「なぁに?」

熱で朦朧とする意識。
友人が何かを言っているが聞き取れず、そのまま意識が落ちていく。





(ったく、せっかく格好付けたのによ・・・眠っているうちに付け直してやるか。)

そう思い、ベッドのほうに身を乗り出し、
横になっている海月を覗き込むと、
スヤスヤと眠りながらも、
大事そうに右手を抱え込んでいた。

「・・・。」

俺は、そっと布団を掛けなおしてやり、
はぁ...っと、ため息をつく。

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