インタビュー
僕を通報しないでください
8/12
集合ポストの中に、
『好きでありんす。結婚したいでありんす。抱っこさせてくださいでありんす。』
と、プリントされた紙が投函されていた。
一見しただけで、チラシを捨てるゴミ箱に放棄する。
8/13
『何で無視するのかや?こんなにも、思っているでありんす。』
そう印字されたプリントが投函されていた。
グシャリと丸めて捨てる。
8/14
『酷いのでありんす。わっちの思いが伝わらないのでありんすか。』
破り捨てる。
8/15
管理人に事情を説明し監視カメラの映像を確認させてもらう。
見覚えのあるマンションの住人が映っていた。
集合ポストを確認すると、
『これ以上酷いことするとわっちも怒るでありんす。』
指紋を付けないように手袋をして、印字されたプリントを持ち帰る。
8/16
監視カメラに映っていた人物が投函する時間帯に集合ポストを覗く。
とある住人が一枚のプリントを投稿しようとしていた。
躊躇無く、その人物の横っ腹に蹴りを入れて転がし、踏みつけ110する。
ポストに投函されずにハラりと落ちたプリントには、
『もう怒ったでありんす。どうなっても知らないでありんす。』
と、印字されていた。
警察が来る前に逃げられないように芋虫のように蹲った人物の足の腱を踏み抜く。
その後、軽い事情聴取の後、その人物は警察に引きずられるようにパトカーに乗せられる。
8/17
『もう許さないでありんす』