2011年09月12日 00時14分
神宮寺三郎?
一人の女の話をしようか。
一人の、不幸な女の話を・・・・・。
それは、女が29才11カ月の暑い夏だった。
同居する彼氏の浮気が発覚したんだ。
来月には30才。
結婚だって考えていた。
付き合いも五年になる。
そろそろ・・・と思った矢先の出来事だった。
女は浮気を許せなかった。
女は泣きながら、同棲を止めて独り暮しを始めた。
女は結婚を考える程好きだった彼を、悔しくも忘れられずに居た。
二年後。
彼からの手紙。
「もう一度一緒に暮らそう」
女は失望した。
また、あのときと同じ、けじめの無い生活になるのがわかっていたからだ。
ここまで来て、結婚しようと言っては貰えない自分に失望した。
それから三年、プラトニックな友人関係を続けた。
ある夏の日を最後に、彼は連絡をしなくなった。
女が何回か連絡をしてみたが、連絡は来なかった。
そう、女は所詮、彼に追いかけて貰える女じゃなかったんだ。
付き合ってる五年間、女は男を追いかけた。
別れても、振り返ってしまった。
彼が追い越してくれる事は決してないのに。
ももこ
すごい文才っすね
2011年09月12日 00時17分