私は０歳から母の務めている保育園に就学前まで通った。
母が保育士だから、父の仕事の兼ね合いで、母の遅番が終わるまで待つこともあった。

その中で私をよく気にかけてくれた先生がいた。
給食室のおばちゃんだった。

『MAFFYちゃん、みんなに内緒だよ？』ってよく給食室のおばちゃん達が休憩で食べるお菓子や果物をくれたりした。

そして私が小2になる時に引越したのは、そのおばちゃん家の近くに父と母が建てた一軒家だった。
たまにおばちゃん家に行くと『来たねー』って笑いかけてくれて、家庭栽培していた野菜を貰ったりした。

私も大きくなるにつれ、おばちゃん家には行かなくなった。
晩年はほとんど交流なんかなかったのに『MAFFYちゃんは元気か？』って気にかけてくれてたとのこと。

さらに言うなら、おばちゃんが危篤になった時も『MAFFYちゃんに会いたい』って言ってくれてたらしい。
『MAFFYちゃん来るから頑張れ』っておばちゃん家族が言ったら意識取り戻したらしい。
おばちゃん、私その話こないだ初めて聞いたよ。
そんな事全然知らなかったよ。

なんでそんなにも私の事気にかけてくれるの。
もうあの頃の心の綺麗な私ではない。
頭おかしい人間の私なのに。
親族でも昔の思い出話にはキラキラな私がいっぱいいた。
でも何度も心を傷付けられて、その度に『大丈夫』って心を騙して来た私には、もう頭おかしいって母と弟からレッテルが貼られたよ。

おかしくていい、このまま壊れてしまえばいい。
自傷行為も何も感じなくなって、消えちゃえばいいのに。
本当になんで父が居なくなって、私が残るの？
私が癌だったら、母も弟も兄も父も悲しまずにいたはずなのに。

母は父が居なくなってから、父の闘病中は何かあるといけないからって控えていたお酒をよく飲むようになった。
その時に謝られた。
『お前を完璧に産んであげること出来なかった』って。
そんな事、気にしてないし、今更言ってももう大きくなっちゃってるし。
確かにこの目やアトピー、デブスで頭悪い事で散々いじめられたことはある。
でもその時あなたは『いじめられる方にも理由がある、（自傷行為の傷を見て）悲劇のヒロインぶらないで！』って言ったんよ。覚えてないだろうけどね。
人のせいにするな、ともよく言われてたからさ、自分が居なければ良いんだって何度も思っていたよ。
あの頃はリストカットだけど、今は子ども達にそんな傷見せれないからさ、爪で腕をギューって摘むと痛みで自分の怒りを抑えられるようになった。

頭おかしいからさ、生きていくの辛いや