恋する寝台特急物語 フルムーンの旅 8便

「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…」
「やっと終わったばい。」
「コラ!供養ば何と思っとると!」
「あ、伯母さんすみません…」

無事に供養は終わった。
親戚一同、とわこの家で精進上げをした。
土曜日の昼だった。
「博也兄さんはどげんすっと?」
「明日迄1泊して、京都に行く予定だよ」
「それは良かね。おいは京都行った事無かばい」
「おいも無か。でも、そげん休んで良か?と」
「仕事詰め込んで来たから大丈夫だよ。折角だから長崎観光もしたいし、とわこの友達にも会いたいだろうと思ってね」
「流石博也兄さんたいね。懐広かね」
「そんなことはないよ。有休も使わなきゃ損だしね。

ー本日貸切ー
みっちゃんの店の扉には掲示されていた。
「おー、博也兄さん飲もうばい!」
「博也兄さんがおらんと始まらんばい」
「そしたら、乾杯!」
「乾杯!」
思案橋の中程にある店、みっちゃん。美津子の店で二次会をしていた。
「博也兄さんやっぱ違うばい!酒の飲み方が綺麗ばい!」
「あ、おいもそう思った!接待慣れしとっちゃなかと?」
親戚中が言う。
「まぁ、接待もあるけど、程々にね…」
「何ば言いよっと!叔父さん亡くなった時は大酒ばあおりよったたいね」
その時は、福岡でのエピソードを話した。
「とわこ姉さん、良か旦那ば見付けたね!」
「おいも親戚じゃ無かったらアタックしとるばい!」
「こら!よっちゃんにしんちゃん!何ば言いよっと!」とわこが言う。
「でも、良か旦那ばい。良か人ば見付けたったいね」
「寝台特急が無かったら、会っとらんたいね」
「うぉー!ロマンチック!」とわこは青春時代を語った。
「もうそれは運命ばい。奇跡じゃなか」真司が言う。
「今は新幹線で来れるけど、寝台特急かぁ。」良彦が言う。
「もうお開きの時間やけん、烏龍茶にしんしゃい」
そして思案橋の夜は終わった。

おりぴ

ツル茶んではなかったかー

2024年06月16日 00時37分

おりぴ

米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長さん ミルクセーキ発祥のお店と呼ばれているところで思案橋にあります!つるちゃんです!

2024年06月16日 23時41分