トイアンナの弱者男性の本が出て買って読んだ。
意外と解像度が高くてこういうジャンルの割にはよく網羅されている。
ただ、どうすればいいかはやはりというか、わからないのが結論らしい。
こういう言論はいつも沸いては消えてきた。だけど解像度が高くなるばかりで何にも変わらない。あいも変わらず弱い男性はいつまで経ってもそのままだ。弱い者を蹴落とし女性は勝った男性しか見えないがゆえに競争が繰り返されるのは人間の本性なのだろう。
弱者男性が話を聞かれるのは自暴自棄で暴れ回ったくらいでしかない。このことに対して2017年あたりに起きた新幹線での殺傷事件と、京アニ事件を思い出す。新幹線では事件発生中犯人に対し車掌が言った言葉は「話を聞きますから！」で、京アニの事件では病院の中で犯人が「こんなに優しくしてもらったのは初めて」だった。
犯人の共通点は社会的に孤立していて、何かをやらかさないと決して話を聞いてもらえない。

教育虐待と社会的孤立というのは私も覚えがある。
そして世代間の価値観と、その世代に対する扱いは決して変わらないことだけはわかる。
乗り越えられない人間は生まれつき決まっているのかもしれない。