2022年03月10日 23時35分
旅の思い出 山旅
とある夏、人間関係で嫌になり、、東北の人里離れた山で高山植物が多く咲いている
という飯豊連峰へ1人山旅することにした。
山形の小国駅前でバス待っていると、時間になってもバスが来ない。タクシーが寄ってきて「バスさ待っても来ないべ」などとタクシー運ちゃんに声かけられる。どうやらこの日は運休だったようだ。おかげでタクシー乗って無事登山口へ。
ひたすら7時間ほど歩いて稜線の杁差岳に到着。避難小屋脇のテント場で、テントたてようしたらこの日は風が強くて1人でたてられない。
仕方なく避難小屋の中に行って、無理にスペースを空けてもらった。しばらくして、空けてもらったグループから一緒に焼肉食べないか言われる。。「???」。普通高山で焼肉なんかしないというか出来ない。彼らは新潟の登山口から7時間かけて登って来て何とかして肉を持ち上げて来たようだった。貴重な肉いいんかなと思っていたら、ハイっと、缶ビールも渡された。「えええ???」。重たい荷物の缶ビールも惜しげなくくれた。こちらから返すものはないですよと言ったら、「まあいいから、楽しもう」と言ってくれた。初対面なのにどうしてしてくれるのかわからなかったがとんでもなくうれしかった。山での贅沢な焼肉・ビールとも美味しく頂いた。
小屋の外の誰かが「夕日がきれい」と叫んだ。雲海に沈む夕日で、空がピンク色になっていた。そこに居た人みんなで夕日を眺めた。めちゃ感動した。
翌日も稜線歩いて、飯豊本山の花畑を見た。小さな高山植物がいっぱい咲いてて癒された。下山は福島県側に降りる。足に来てヘロヘロだったが、がんばれよといっぱいい声かけられた。下山口についてバス停行ったら、発車したばかりだった。残念・・と思っていたら、軽トラがバス停に止まってきて、「麓まで乗せてあげるよ」と声かけてくれた。後ろの荷台に乗る。これまた嬉しかった。それから温泉入って、美味しい喜多方ラーメン食べて、帰路についた。旅の始めは寂しい思いでいっぱいやったけど、いろいろと予想外のやさしさに触れ感謝でいっぱい。自分のセコイ性分に気づくとともに、そうじゃない人がいっぱいいることを知ることができた。
長い文ですみません。