サウナが気持ちいい。

前々回にサウナについて書いたら褒められたので、嬉しくなってまた書くことにした。
今回はもう少し細かくサウナの楽しみ方を書いていく。

ところで、今まで幾つかの日記を書いてきたが、無駄に長くて読んでられねえよという方がいらっしゃったら、どうか最初の１行だけ読んでいただきたい。
僕の日記に書いてある内容は全て冒頭１行に込められているので。

さてサウナだ。
科学的な視点で見ると、サウナは温冷交代浴、つまり読んで字のごとく温めることと冷やすことを交互に繰り返すのが基本で、サウナと水風呂で自律神経を改善させることを目標としている。
ただ、そんなものは全部取っ払っても構わないくらい気持ちいいというのは以前の日記にも書いた。

ここからは実際に僕がサウナに行った時のルーティーンを紹介していく。
まずしっかりと全身を洗って身を清めて、一旦湯船に浸かる。
５分ほど身体を温めたら、サウナに入る前にタオルで身体について水滴を拭き取り、いざサウナへ。
水滴が残っていると、その水滴が蒸発する際の気化熱が体温を下げてしまうので、というのは皆様にとってもおなじみ、マグ万平氏の言葉である。

サウナ内は座る位置によって温度がかなり違ってくる。暖かい空気は上昇するので、上段に行けば行くほど暑い。
僕が座るのは必ず最上段。とにかくたくさん汗をかきたい。
サウナ内にある12分計が１周したらサウナを出る。出る頃はもう汗だくだ。
とは言え、決して無理をするものではないので、脈拍が1分あたり120になった辺りで出てもいい。

サウナを出たら、汗を流す。
水風呂や湯船の湯を桶で掬ってかけ湯をするのが一般的だが、僕はなるべくシャワーでしっかりと汗を流したい。
かけ湯だけではきちんと汗を流しきれていない気がする。
自分以外がかけ湯で入っていても何も思わないが、自分だけは丁寧に汗を流して入りたい。絶対に迷惑をかけたくない。

汗を流したらいよいよ水風呂。
冷たくて入れないという人は、あまり水流がないタイプの水風呂にゆっくり入るところから始めてもらいたい。
水風呂に入ると、当然最初は冷たい。拷問のようだという人もいる。
しかし、水風呂に入って約5秒我慢すると、サウナで温まった体表の熱が身体の周りの水にうつり、冷たさを感じなくなる。これが俗にいう「羽衣」だ。
水流がないタイプと書いたのは、この羽衣が水流で簡単になくなってしまうから。
羽衣があれば、水風呂は割といくらでも耐えられてしまうが、2〜３分が個人的にはベスト。
ちなみに最近は羽衣がなくても水風呂が気持ちいいと感じるようになった。末期かも知れない。

水風呂を出たら、身体の水滴を拭き取って椅子に座って休憩する。
ここだ。ここで圧倒的快楽が訪れる。
温められた身体が水風呂で急激に冷やされ、心臓はバクバクと鼓動を早め、頭はぐわんぐわん回っているような感覚に陥る。
その状態で目を閉じ、何も考えず身体の力を抜いていると、手先足先まで冷えていたのが、少しずつ暖かくなってくる。
交感神経が優位にあったのが副交感神経に切り替わり、体温が元に戻っていくと、全身がふわふわと浮き上がっているような浮遊感も感じ始める。
これがとにかく気持ちいい。

とは言え、必ずしもこうなるとも限らない。
僕はというと、初めてのサウナではここに至るまで５セットを要した。
１セット目、汗をかいたのも気持ちいいし、水風呂も羽衣を実感できて気持ちよかった。
２セット目、同じく。単純に何も考えずぼーっとするのが心地いい。
３セット目、少し異変を感じ始めた。
４セット目、何か奥にある気がする。
そして５セット目、「ととのった！」

一度ととのうと、ととのい易くなるというのもあって、僕は今となっては１セット目からいきなりととのう。
ただ、ととのうのは相当気持ちいいが、それはあくまでサウナの副産物。
身体を温める、水風呂で冷やす、身体を休める。
それが気持ちいい、ただそれだけでいい。
ととのうという特別な感覚を追い求める必要はない。


ということを、サ道で宅麻伸さんがおっしゃっていました。