サウナが好きだ。

恥ずかしいから伏せておきたいところではあるが、きっかけはYouTube。
ミーハーすぎて恥ずかしい。
悪いことではないこともわかっているはずなのに、やっぱりなんだか恥ずかしい。

それはさておきサウナだ。
僕が住む大阪に緊急事態宣言が発令されて、ほとんどのサウナが20時に閉まってしまうということもあって、今は休日にしか行けていないのがもどかしい。
本当は週4〜5、いや7〜8回はいきたい。
そのためなら1週間の概念を変えたって構わないとさえ思っている。

最初は興味本位というか、「ちょっとどんなもんか行ってみるか」程度の軽い気持ちだった。
それがいけなかった。
サウナ→水風呂→外気浴を1セットとして、それを繰り返していくうちに、自分がサウナというより沼の中にいることに気付いた。
絶対に抜け出せない底無し沼。
それは何故か。

とてつもなく気持ちいい。
この気持ちよさが、精神論的な気持ちよさ、心地よさではない。
早起きして気持ちいいとか、部屋が綺麗に片付いてて気持ちいいとか、新しいパンツををはいたばかりの正月元旦の朝とかそんなチャチなもんじゃあ断じてない。
快楽として気持ちいいのだ。

手遅れだった。
知ってしまった僕はもうこの沼から抜け出せそうにない。
恐ろしいのは健康にもいいということで、これによって僕は完全に詰んでしまった。
もうサウナを生涯の趣味にするしかない。
100℃に蒸された室内、全裸で汗だくのおじさんに囲まれて自分も汗だくになり、極寒の水風呂に浸かる。キツい。
華やかさのかけらもない。
一昨年の今頃は、今となんら変わらずモテてはなかったものの、友人と繁華街を飲み歩いてばかりいた。
ガールズバーだのコンカフェだの行くこともあって、上っ面だけは華やかさもあった。
それが今や芯の芯まで完膚なきまでに非モテ。

それを全部ひっくり返す程の気持ちよさがサウナにはある。
モテなくても、彼女いなくても、とりあえずサウナ行って整ってたら人生豊かになる。

はず。多分。