部屋を片付けた。

今更モテたいと思うこともないけれど、かといって荒れた暮らしをしているのもストレスに繋がるらしく、模様替えも兼ねて時期外れの大掃除に踏み切った。

と、いうのが先々週ごろの話。

そこから2週間暮らしてみて、改めて細々した収納のための棚や家具が足りないということが分かった。
ミニマリストに憧れて、服やら何やら捨てまくったのに、むしろ物を増やさなければいけない。
ただ、どんな棚にするか楽しみで仕方ないので、根本的に僕はミニマリストに向いていないようだ。


もう一つ分かったことは、部屋が整頓されていると生きているだけで気持ちがいい。
部屋が散らかっているストレスは麻痺してしまう、と聞いた時、自分は多少部屋がごちゃいていたとしても何も思ったことがない、と他人事のように右から左へ流してしまっていたけれど、まさに麻痺していたのだと思う。
逆にどれだけ散らかった部屋で過ごしていたのかと呆れるほかない。

あとは自炊のための大きめの冷蔵庫と、ちょっとした棚、配線隠しを買えば、いよいよ思い描いた理想の部屋が出来上がる。
その部屋に相応しい、丁寧な暮らしのできる大人になりたい。

丁寧に生きる清々しさ、気持ちよさがあればモテなくても構わない。
そう思いながら、僕は明日も早起きして職場に持って行く弁当を作る。