2019年10月20日 22時14分
恋する寝台特急物語最終便
博也、とわこ35歳。2月。
二人は寝台列車に乗っていた。
「寝台列車は落ち着くね」
「そうだな。俺達が出会ったのもこの列車だよな」
「そうね。もう17年。こい(これ)がなかったら私達、結婚もしとらんね」
「とわこ、一緒に居てくれて有り難う。寂しい思いをさせてばかりだな」
「よかよ。博也さんはいつでん(いつでも)優しかけん、、心配せんちゃよかよ」
「じゃあ、飲もうか」二人はビールを開けた。
「ロビーカーにあるけん、行ってみんね?」
「そうだだな。行ってみるか」二人はロビーカーに行った。ロビーカーは大きい窓があり、景色がのぞめた。
「はい。眠り薬ね」とわこが出したのは値段が張るウィスキーだった。
「お、旨いやつだな」
「奮発したとよ?」とわこは封を切りながら言った。
「なぁ、とわこ」
「何ね?」
「寝台列車は無くなるが、お前への愛は変わらない。苦労をかけるかも知れないが、お前を守って行くよ」
「有り難う。私の事、好いとうてくれて嬉かよ」
テールランプが滲む。
汽笛が寂しそうに鳴る。
色んな旅人、人生を乗せて
ブルートレインは今日も駆け抜ける。
人生という旅を乗せながら…。
例えブルートレインが無くなっても
人々の記憶に残っている。
いつまでも…
尻神さく(ゲラ)
幸せなお話!
情景が思い浮かぶシーンが多くて楽しく読ませていただきました!^^*
お疲れ様でした!
2019年10月20日 23時07分
米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長
尻神さく(ゲラ)さん 有り難うございます!ハッピーエンドが一番かと思い書きました。しばらく小説はお休みですw
2019年10月20日 23時24分
tak
お疲れさまでした。楽しませていただきました。
雰囲気はぜんぜん違うのですが、小山田いくさんのマンガ「気まぐれ乗車券」を思い出しましたよ。
2019年10月21日 05時08分
米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長
takさん 有り難うございます!ここまで来るのに、1ヶ月かかりました…
2019年10月21日 07時56分