恋する寝台特急物語9

昼過ぎ、会社見学を終えた後、博也は約束のホテルへ向かった。チェックインの時間に間に合った。ロビーにはとわこの姿があった。
「お待たせ」
「会社見学、終わったと?」
「うん。終わった。今からチェックインするよ」
手続きを終え、部屋に入った。ダブルベッドが置かれていた。ツインを取ろうとしたが、満室で取れなかった。
「ダブルで良かった?」
「良かよ。博也君と一緒に居たかもん。何か飲むね?

「明日の夕方までフリーだからね」
「じゃあ、あれね」とわこは笑みを浮かべて、部屋を出た。
5分後。とわこが戻って来た。とわこが買って来たのは、ビールとチューハイだった。
「おいおい。大丈夫かい?」
「何ね?私の酒が飲めんとね?」
「…わかったよ」博也は受け取った。
「乾杯!」とわこが言った。
「あ、そうだ!今日ね、これば買うて(かって)きたと」包まれた箱を渡す。
「開けていい?」
「うん!よかよ」博也は包みを開け、箱を開いた。
「お、ネクタイとハンカチじゃん!有り難う!」
「良かった!喜んでくれて。お嫁さんになったら、毎日ネクタイば締めてあげるけん」
「今何て言った?」
「何でもなか。それより、飲んだらご飯食べに行かんね?美味しかラーメン屋さん知っとるけん」
「そうか。福岡ならラーメン屋だな」二人は時間と共に過ぎて、距離も縮まっていく気がした。

尻神さく(ゲラ)

ちょっと強気な女の子どちゃクソかわいい…(*ノ∀`*)

2019年09月18日 12時31分