恋する寝台特急物語4

夜。博也は風呂を沸かし、先にとわこを入れた。とわこから、「覗いたらだめ」と言われたが、出歯亀の様な真似をする勇気がない。とわこが風呂から上がってきた。
「お茶でも飲む?」
「有り難う」
「じゃぁ、俺も入ってくる。ゆっくりしてて」
「うん」
長旅の疲れを、湯船で癒した。しかし、あることに気がついた。
(げ。女の子が浸かった湯船…やばっ、変に思われるといかん)
慌てて風呂から飛び出した。
リビングに行くと、とわこが「あれ?早かねぇ」と言った。
「俺早いから。それよりそろそろ寝ようか。疲れただろ?」
「うん。そうだね」リビングの電気を消して客間に行った。
「俺、2階にいるから、何かあったら呼んでね。おやすみ」
「おやすみ」と言い残し、2階に上がった。
自室に入り、ベッドに横たわる。旅の疲れが一気に来た。しかし、とわこが居ることを考えると、だんだん眠気が覚めてきた。
(ヤバイなぁ。寝れぬ)
1時間後…
コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
「どうした?」ドアを開けた。
「寝れんとさね(寝れない)」
「まぁ、入ってベッドにかけて」
「うん。て言うか、一緒に寝てよか?」
「は?今何ていった?!」
「そいけん(だから)、一緒に寝たかと」
「んー。良いよ。俺、床で寝るから」
「そげんことせんでもよかけん、ベッドで寝よ?」
「…わかった」
二人はベッドに潜った。
「博也君は何で私に手を出さんと?」
「むしろこっちが聞きたい位」
「博也君は紳士的と思った。失恋したのも、彼氏が体目的とわかったけん、別れたと」
「そうか」
「でもやっぱり寂しか。誰かおらんと。だけん(だから)一緒に寝たかった」
「わかった。何もしないから、寝よう」
「うん」すると、とわこが抱き付いてきた。心臓は破裂しそうなくらいに鼓動した。とわこの胸が当たるのがわかる。すると、とわこはすぐに寝息を立てた。
(こりゃ徹夜だ…我慢しよ)悶々とした一夜を過ごした。

尻神さく(ゲラ)

抱き着くのかそこで(`・д´・; )ゴクリ

2019年09月05日 18時08分