相手が5歳上で、さく(19)が初めての相手だったらしい。

親が中学生の頃買ってくれたオーバーオールや黄色いトレーナー等を気にせず着ているような男の子だった。

付き合うようになって、一緒におしゃれな服を探して彼もそれを喜んでくれた。

共通の趣味で知り合い、共通の仲間でいつも行動して、家族同士の挨拶も済ませ、相手の兄弟とも仲良し
「このまま幸せになれるんだろうな」
と思ってた。

彼の実家に泊まったある夜。

彼が寝言を言っている。

「…さき…」
「…あい…」
と色々言っていたのだけど、全て女の子の名前。

寝言に、
さく「一番好きなのは？」
さく「今会いたいのは？」
と質問したところ、全て違う名前が返ってきた。

申し訳ないけど、起こして問い詰めた。

彼「ごめん…。」
と携帯の画像フォルダを見せられた。

いたしている最中の写メが大量に入っていて、巨乳、熟女、女子高生、細身、ぽっちゃり。。。
全ジャンル制覇したんじゃないかくらい色んな人が写っていた。

一人ひとり、どんな場所で、どんなプレイをしたのか、事細かに説明された。

放心状態すぎて怒ったり全くできない状態のさく。

彼「そういう生活の中で、一番好きな子ができた。その子を今からここに呼ぶから、帰ってちょうだい。」

と、雪の日の夜に外に出された。


ほんとに女の子が来て、二人でチラチラ私を見ながら家に入っていった。


後日、荷物を引き取りに伺った時、妙なことをしないようにと、相手のお母さんが監視してる中で自分の荷物を引き上げた。


一晩でそんな状況になるとは思ってもみなかった。

その日から、メンタル発動。
会社にはもちろんいけない。
親はおかしくなったのか、宗教にハマって、
「(その宗教に)入らないからこんな酷い目に遭うんだ！！」

家にも居場所がなくなって、人間ぼろ雑巾になった。

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今残っているのは不眠症だけ。

相変わらず、男の人を信じ切ることができない。

「メンヘラな女は～」みたいな文章を見るたび、
不快になる。

こんな婚約破棄のされ方をして、普通にしてるのは、まだ10代のさくには無理だった。


「見ていられない」
と、同僚が自分の実家に引き取ってくれて、その人と結婚したこともあるけど、

「お互い離婚家庭だから、子供は作らないようにしよう」
「子供ができたら不幸にしてしまう」

っていう、少し悲しい結婚だった。

ほんと、浮気する奴は玉という玉を抜かれてしまえばいいと思う。

あの時のこれがなければ、もう少し平凡が身近だったのかなと思ったりもする。


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余談

色んな経緯があって、その後、浮気されたときの対処も身に着けた。
浮気は許しません！