独り身だからといろいろ哀れみやディスやマウントの対象で、自信や生きがいやいろんなものをなくしていくだろう。
でも逆に考えたらそれほど悪くない。
稼いだお金は好きに使えるし、仕事や家は好きに変えられるし、時間は好きに使える。


ただ孤独なだけだ。


何にも縛られず自分の好きなように人生を歩けるようなもので、自分がいかに孤独かとか、非モテだなんて嘆いているのは時間がもったいない。
今すぐやめるべきだ、精神衛生上よろしくないし。
とはいえ『それができたら苦労しないわ』と言いたくなる気持ちはわかる。（現に自分がそうだから）


心理学でシロクマ実験というのがある。
『シロクマの事を一切考えないでください』と指示された被験者は結果的にシロクマの事をより意識してしまうというものである。
忘れないようにしようとしても、よりその忘れたいことを強化してしまうのである。


だから忘れようとしたり、『意図的に』なかったことにするのは逆効果だ。
別の思考で上書き、つまり嘆くような思考記憶を反復する頻度を減らして別の事を思い返せばいい、『無意識に』。
つまるところ楽しい事、自分が心からワクワクすることを思考したり予定に入れたりすることだ。

そこにクォリティも壮大さも必要ないし、とても些細な事でもいい。
『あの漫画おもしろかったな』
『今日の仕事終わりに、気になってるあのお店に行ってみよう』
『今週末に仲のいい友達と飲みに行くか』
『できるかわからないけど、やってみたかった事始めてみようか』

これらの例に限らず自分のことに当てはめてみよう。
多分、心の底からジワーと何か温かいものを感じると思う。（個人差あり）
最終的に失敗してもいいし、うまくいかなくてもいい。

大切なのは自分の興味のあること。好きなことを考えること。
そして、動くこと。ほんの少しでもいい。


自分のふがいなさや孤独さに向き合い続けるのは限度がある。
時には必要かもだけど、そればかりにとらわれすぎるのも問題だ。
自分はそれで華の20代を棒に振った。

今はいい歳なのにSEに転職しようと勉強したり、同人活動のために本格的に絵の勉強に手を付けようとしたり、あれもしたいこれもしたいとやりたいことがたくさんある。
現実的な問題から目を背けているのもあるけど、やっぱりやってみたい。

そう考えてると、独り身でよかったかもって感じる自分がいた。