2018年08月22日 12時28分
掴みかけた熱い腕を振りほどいて君は出ていく~とは?
「つーかっ!
どーでもいーけどっ!
俺のっ!
俺の話を聞け〜〜〜!」
「なんだよ?
いきなり…どうした?」
「俺は今まで
数々のコンテストで
チャンピオンの名を
欲しいままにしてきた男なんだよ!」
「え、初耳だね?
聞きましょうか…?」
「あれは、俺が
17歳の時だった…
熊本県の阿蘇に
住んでいたのだ!」
「あ、そ…」
「そのとき
阿蘇国際チャンピオンに
選ばれたのだ!」
「えっ?阿蘇国際…
あそ こくさい?
…おや?
あそこくさい…ぁあ!
アソコ臭い!
なるほどなるほど」
「ご存知か?」
「ぃぇ…」
「あん時は、忙しくてね!
風呂にも入れなかったよ…」
「そうでしょうねぇ…」
「何か知ってるの?」
「ぃぃぇ…」
「でも…今でも
なんで俺が
チャンピオンになれたのか
解からないんだよね…?」
「そりゃ、
風呂に入ってない17歳は
チャンピオンでしょうが…!」
「ぃや、だから
何か知ってるのか?」
「知らないよ!
阿蘇国際でしょ?」
「ああ…阿蘇国際…だ」
「あんた、
あそこくさいでしょ?」
「俺、あそ…って
なんで二度も聞くんだ?」
「別に…」
「次は
20歳の頃だったかなぁ?」
「まだあんのか~ぃ?」
「ウクライナ諸島の
南の島…
ナンカウン島に住んでた時に
ナンカウン国際カレー大食いコンテストで
ナンカシランケドウン国際チャンピオンに
なりました」
「…シランケドって…なんだよ?」
「現地の言葉で
『ヤバクなーい?』的な意味だよ」
「て、ゆーか…
よりによって、カレーかよっ?」
「何だよ?『よりによって』って…?」
「なんでもねぇよ…」
「でもさ、
ナンカウン島のカレーって
なんちゅうかこう…
匂いが違うんだよねぇ!
俺が座ってたのが
トイレの横だったからかなぁ…?」
「ぅわぁ〜…最悪だよ…」
「でも、なかなか美味しかったよ!」
「うそ〜ん?」
「…何が『うそ〜ん?』な訳?」
「…なんでもねぇよ…」
「自分に合ってた…って、ゆーか…
『う〜ん…この味!』って感じでさ?」
「巧い事言うね!どうも…!」
「…別に、
うまい事は言ってねぇけど…
カレーの中のコーンは、旨かったけどな」
「そうそう…
消化しきれないのよ!とうもろこしは…」
「何の話だ?」
「なんでもねえよっ!」
「不思議だったのが…
俺の他にも、何人か
カレー食ってたんだけどさ…」
「お前ら…変態カルト集団
『スカト○ーズ』か?」
「みんな色がバラバラで…
僕のカレーは、赤かった!」
「それは、ヤバぃだろっ!」
「なにが?」
「なんでもねぇよ!チクショー!」
「何?キレてんの…?」
「キレてねぇよ!
切れてんのはむしろ…
そのカレー作った奴のケツだぁ〜!」
「はぁ?」
「ぃや、別に…
それで、その、ライスとかは?」
「丸々と太ったタイ米でした…」
「ぅわあああああああああああ!」
「何?何?何?何?どしたの?」
「タイ米は、
丸々太ってねぇし
うごめいてねぇし
プチプチしねぇし
ちょっぴり甘くなぁ〜い!」
「そこまで
言ってないけどね……甘いの?」
「ちょっといぃすか?」
「何スカ?」
「なんかもぅ…
とっくにオチが
見えてるってゆーか
くどいってゆーか…」
「なんだよ…オチって?
ボットーン…って落ちるって事?」
「巧い事言うね…どぅも!」
「…うまい事言って無いから…」
「てか、もう帰れよ!
食事中の人とかもいるんだよ!
放送出来なくなるだろうが…」
「胸倉、掴むのヤメテー!
…分かったよ…(放送する気なのか?)」
「じゃ、しめるぞ!
…もぅ、えぇかげんにしなさい!」
「…次は
チョーチン島で
チョーチン国際
写生大会チャンピオンに
なった時の話だけど…」
「なんでゃねん!」
「ち○この話なだけに…
股(また)今度!なんつって…」
「もう、やめろー!」
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